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夭折した俳人・澤田和弥の句文集出版をクラウドファンディングで実現!
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俳句を作ったり、評論を書いたりしています。角川「俳句」にて「現代俳句時評」連載(2023年7月号〜12月号)。 第37回俳壇賞、第4回俳人協会新鋭俳句賞、第9回俳人協会新鋭評論賞。 第一句集『山羊の乳』。 「天為」同人。俳人協会会員、鎌倉ペンクラブ会員。
2015年に亡くなられた澤田和弥さんの、各俳誌等で精力的に活動し、評価され始めていた頃の作品群を逸失させないため、句文集の出版を行います。
僕はもっと強くなりたい。十七音の詩型の中で、僕は僕であることを、そして今、ここに生きていることを表現していきたい。僕の句は僕自身にとって、常に奇跡でありたい。
(第一句集『革命前夜』あとがき)
2015年に35歳の若さで亡くなられた澤田和弥さん。彼は多くの俳句や評論を遺しました。しかしながら、彼の作品をまとめて見られるのは20代までの作品を収めた第一句集『革命前夜』(2013年、邑書林)のみ。同人誌「のいず」の創刊、俳人協会「新鋭評論賞」準賞や所属結社「天為」作品コンクールでの評論第一席など、最も精力的に活動し、評価され始めていた30歳以降の俳句や文章は、個々の俳誌のバックナンバー等で確認できるのみです。
今、俳句の世界において、和弥さんと「早稲田大学俳句研究会」で切磋琢磨した仲間が大きな注目を浴びています(俳人協会新人賞を村上鞆彦さん、日下野由季さん、高柳克弘さんが受賞など)。和弥さんは大学卒業後に故郷の浜松に帰郷したこともあり、彼らに比べて知名度は低いままです。しかし、彼が遺した俳句や評論は、現在活躍する面々にも劣らない、瑞々しい感性をもって時には青春の鬱屈した感情をもストレートに詠いあげた素晴らしい作品です。
これらを逸失させないためにも、彼の死後10年である2025年を目前にした今、句文集の出版を行いたいと思います。なお、この出版に関して著作権を持つご遺族の了解は得られております。
本プロジェクトは澤田和弥さんが所属した俳句結社「天為」の渡部有紀子が発起人となり、「早大俳研」で和弥さんの先輩であった村上鞆彦、「慶大俳句」で同時代に交流のあった前北かおる、杉原祐之らが中心となり活動しています。
また、和弥さんと同人誌「のいず」を一緒に立ち上げた浜松の高井楚良さんにも協力をいただいています。みな和弥さんの明るい性格と、人のことを心配し過ぎてしまう優しさが好きで仕方なかった面々です。
渡部有紀子(わたべ ゆきこ):今回のプロジェクト発起人。「天為」同人。第37回俳壇賞。第9回俳人協会新鋭評論賞。第4回俳人協会新鋭俳句賞。現在、神奈川県内6カ所で句会指導。角川『俳句』にて「現代俳句時評」を連載中(2023年7月号~12月号)。
村上鞆彦 (むらかみ ともひこ): 「早稲田俳句」OB、「南風」主宰。
杉原祐之 (すぎはら ゆうし) :「慶大俳句」元代表、「山茶花」同人、「夏潮」運営委員
前北かおる (まえきた かおる) :「慶大俳句」OB、「夏潮」会員
なお、今回の出版は株式会社東京四季出版様にご協力をお願いしております。
(和弥さんによる句集染筆)
今回のプロジェクトを通じて出版する句文集の詳細は只今、株式会社東京四季出版様と打合せ中ですが、現段階での概要は以下のとおりです。(多少の変更あり)
【俳句】※下記の俳誌にて発表されたもの
第一句集『革命前夜』より
俳誌「早大俳研」
俳誌「天為」 平成19年1月号~平成27年7月号
俳誌「若狭」
同人誌「のいず」
角川俳句賞応募作品
第3回・第4回芝不器男俳句新人賞への応募作品
『革命前夜』拾遺(句集『革命前夜』と同時期の平成11年~22年の作品で句集に載せなかった句)
【俳論・エッセー】※下記の俳誌にて発表されたもの
俳誌「早大俳研」
俳誌「天為」
俳誌「若狭」 同人誌「のいず」
【巻末】
初句索引など
応援金額に応じて『澤田和弥句文集(仮)』を贈呈いたします。
3000円:『澤田和弥句文集(仮)』1冊
5000円:『澤田和弥句文集(仮)』2冊
10000円:『澤田和弥句文集(仮)』2冊+巻末にお名前をクレジット1名 ※支援は11/4まで
※詳しくは右側リターン欄をご覧ください。記載の冊数より少なくても良いという方は、ご希望の冊数をコメント欄にお寄せください。(原則としてお一人一カ所のみのお届け先とさせていただきます)
※支援いただく際に、気持ちとしてリターンの金額に上乗せしてお金を支払っていただくことができます。是非ご検討ください。
※支援金額の内訳(概算):出版費用150万円+リターン発送費20万円
2023年07月中旬 クラウドファンディング開始
2023年09月 出版社に原稿入稿
2023年11月初旬 クラウドファンディング終了
2023年11月中旬〜2024年04月 索引作成・装丁等
2024年05月末 出版・リターン発送
今回のプロジェクトは「プロダクションファンディング」のため、目標金額未達の場合も不足する資金は自費で賄い、出版は実行され、ご支援いただいた分のリターンは発送されます。
現在、澤田和弥さんの句や文章の収集は概ね完了し、各自で手分けして入力などの原稿作成の段階に入っています。また今後出版社とのやり取りの過程で校正ゲラのチェックなども発生する見込みです。各自仕事や育児をしながらの作業のため少々時間はかかりますが、互いに力を出し合って必ず出版を実現することを目指しています。
本プロジェクトに目を留めてくださった皆様、大変ありがとうございます。私たちの大切な俳句仲間であった澤田和弥さんをご紹介します。
1980年、静岡県浜松生まれ。県立浜松北高校より寺山修司へ憧れ早稲田大学第一文学部に入学。「早大俳研」の体験句会で当時の指導教員に「君は寺山修司になれる」と言われて本気になり、俳句にのめり込む。2006年「天為」入会。2013年「天為」新人賞。2014年「俳人協会第一回新鋭評論賞」準賞。2013年に第一句集『革命前夜』(邑書林)を上梓。2015年5月死去、享年35歳。
自選10句(第一句集『革命前夜』より)
薄氷や飛天降り立つ塔の上
佐保姫は二件隣の眼鏡の子
革命が死後となりゆく修司の忌
廃屋に王様の椅子修司の忌
太宰忌やびよんびよんとポッピング
プール嫌ひ先生嫌ひみんな嫌ひ
秋めくやいつもきれいな霊柩車
蜘蛛の囲に蜘蛛の屍水の秋
寒晴や人体模型男前
ストーブ消し母の一日終はりけり
3000 円
5000 円
10000 円