楽屋=学屋プロジェクト
vol. 37 2024-12-07 0
2024年6月29日。3人の大工さんに来てもらって、各部屋手分けして作業が始まりました。高校生、大学生入り混じっての課外授業です!
職人さん達も、電動工具を見たことも使ったこともない学生達にイチから工事の進め方を教えていくのは苦労したようです。
しかも各自の創意工夫を促す目的で、おおまかな平面図以外、資料と言えるものがないので、キッチリ納めたい職人さん達にとっては妥協点を見つけるのが大変だったと思います。
それは学生達も同じで、パソコンを使って図面を引いたり、図面から模型製作するゼロイチの作業と違い、今あるものを基点に、水平・垂直を割り出していくリフォームの難しさに、かなり戸惑っている様子でした。
私自身もそうでした。いつも現場では職人さんの動きを見てきたつもりでいましたが、インパクトドライバー以外の電動工具を使ったこともなかったので、今回の楽屋プロジェクトは毎回初めてのことだらけ。
全体を仕切っているからといっても、全てを理解して進めていたわけではないんです。ホント毎回行き当たりばったり。
やってみて気付くことの方が多かったですね。
でもそれで良かったと思っています。
「分からないから聞く」⇒「聞いたとおりにまずはやってみる」⇒「そういうことか!と意味に気付く」
教科書通り、レシピ通りの工作ではコミュニケーションは生まれません。
モノづくりを通して『考える力を育てる』ことも、この楽屋(=学屋)プロジェクトのコンセプトの1つだったのです。
お昼休憩の時間を使って、また建築設計の考え方に関する授業が開かれたり、
雨漏り補修範囲の調査をしてもらったり、
作業とコミュニケーションをMIXさせながら、DIYワークショップは進んでいきました。