腕まくりで良かったんじゃないか?
vol. 127 2021-01-22 0
クラウドファンディング終了から一週間が経過しました。
本日は週に一度の全員公開でお届けいたします。
クラウドファンディングが終了しても日々更新が続いております。
ご参加いただいた皆様にはメールで届いているはずであります。
時々、迷惑メールフォルダに移動してしまう方がいるようです。
でも週に一度全員公開でSNSにも出すので、そこで気付いていただけたら
限定記事をお読みの皆様には少しずつ報告していますが。
牛歩ではありますが進んでおります。
地道に一歩ずつスタッフィングが進み、ざっくりとしたスケジュールを組み。
迷いながらも進んでいる状況でございます。
全てが動き、全てが進み、全てが整うのはまだまだ先ですけれど。
たったの一歩だけでも前に進めば、それは前進だもんなぁと思っています。
本日の画像は今年の正月にSNSに公開した丑の絵。
丑年生まれの年男なもので。
今年の抱負を「牛歩上等前進全霊」とさせていただきました。
「前に進む」と「前から進む」のダブルミーニングです。えへへ。
「前」が何を示しているかは、ご想像の通りでございます。
書いてからだいぶたってみると、色々思う所がありますが筋肉が良きですね。
ワクチンのニュースを見ていて思い出したことがあります。
小学校の頃のツベルクリンだか何だかの事です。
そう言えばあの頃、保健室に全員が並んでアルコール消毒してうたれました。
僕の記憶が間違っていなければ、男女全員上半身裸の運動着で並ばされた記憶があります。
これ、記憶違いなんでしょうか?
今もそうなのかな?男女で分けているとか?僕の世代までとか?
結構、低学年の女の子なんかは泣き出しちゃったりしていて。
男の子は友達に馬鹿にされるわけにいかないと必死に強がったり笑ったりして。
でもよく見ると、顔から血の気が引いて、真っ青になっているやつがいたりして。
なんか、そんな思い出です。
あれもプリントかなんか配られたりしていたなぁ。
今回のワクチンはもちろん強制じゃないらしいし、いつになるかもわかりませんけれど。
思えば僕はもしうつなら、そんな小学校だか中学校だか以来なのだなぁと思ったり。
でも結局、インフルエンザワクチンもうってないから、やらないかもなぁと思ったり。
でも撮影とか、色々なことを考えるとどうなのかなぁとか考えたりしちゃいます。
ちなみに注射はわりと平気です。むしろ刺さっていくところを凝視するタイプです。
アメリカとかイギリスでわざわざカメラ前でワクチンをうってる人とか不思議です。
あの人たち、絶対に針の方を見ないからビビってんべ。
絶対に子供の頃のトラウマが残ってるやついるよなぁ。と。
反対する人の気持ちや拒絶する人の気持ちわかります。
というか、肉体に自然ではないものを注入すること自体に拒絶反応が一定量あるし。
安全確認も全世界の人がやってるから短期はまだしも、長期の副反応はわからないわけで。
うってもいいから、個人的には年末とか来年とかでお願いしたい気分です。
そんなこと言ってたら怒られちゃうのかな?
でも、中学ぐらいの時の注射の日って、ずる休みする奴いたしね。普通に。
それぞれの自由でいいじゃんねって思っています。
ぜんぜん、映画の進み方と別の話をしていますけども。
牛がですね。
疫病禍を救ったことがあります。
天然痘ウイルスの蔓延の中、種痘によって乗り越えました。
天然痘はできものが出来ます。
はじめは人のできものから出る膿を金具で腕にさして免疫を得たそうです。
ただそれだとそのまま感染して重症化するケースもあったそうです。
それが、牛に出来るできものの膿で代用した所、免疫獲得することがわかったそうです。
ほぼラッキーパンチのような偶然の発見。
なんかすっげー話だけれど。
現在、天然痘ウイルスは完全に撲滅しているとか。
丁度、僕の世代ぐらいまで、BCGとは別のぺっこり凹んだ直径1cmぐらいの跡がありましたけど、その頃に撲滅宣言されて、僕らの世代以降はペッコリのやつはなくなったらしいです。
これ、なんと江戸時代に日本人がすでに実践しているそうです。
疫病というのは結局、人を攻撃するというよりも社会そのものを攻撃するのだと思います。
伝染して初めて奴らは生き延びるわけで、人と人とが出会うことそのものにダメージを与えてくる。
そして人間はそんな疫病と延々と戦い続けているんだなぁと。
中には撲滅したようなのもあるし。
麻疹のように、重症化しない子供のうちにかかって免疫を獲得することで乗り越えたものもある。
そこには人間だけが持つ知恵がある。
牛歩でも、人は少しずつ進んできたのだなぁと改めて思います。
加持祈祷、まじない、漢方薬、生活習慣、観測と実践、そこから生まれるラッキーパンチ。
これまで多くの生物の種族が病気で絶滅してきた中で、人間は知恵をしぼって勝利を重ねてきたんだなぁと。
その勝利は、人と人とが出会う社会を救ったことになるんだなぁと。
僕たちは今、社会を攻撃されています。
僕は僕なりに知恵を絞って、たとえ一歩ずつでも前進出来たらなと思っています。
人は科学文化を発展させることで同時に地図を広げ、社会を拡げました。
おかげさまで、世界のどこかのウイルスがあっという間に世界中に拡散されてしまう。
拡がり続けた社会を否定したくもなるけれど。
僕はキムチも好きだし、パスタも好きだし、ハリウッド映画も楽しむし、コーヒーを飲みます。
インターネットで地球の裏側のニュースを読んだり、音楽を聞いたりもします。
いつか自然に還ることが正しいのかもしれないけれど。
僕は今の拡がった世界を思う存分愛したいと思うのです。
世界中が繋がっているから、映画だって生まれて、映画製作だって出来る。
日本のレンズが世界で使用されて、海外のカメラが日本で使用される。
僕が前進することで世界が救われるわけがない。
種痘のような発見を僕が出来るわけでもない。
それでも知恵を絞って前進し続けることこそ、僕たち人類のスタイルだなと感じたのです。
さみーーーよぉーーー!!なんて叫びながら。
前に並んでるやつの背中に急に冷たい手を当てて爆笑したりして。
しずかにしなさーーーい!とか、おのでらしずかにしろーーーとか言われたり。
あいつ泣いてんじゃね?とにやにや顔を覗きこんだり。
僕はろくなガキじゃなかったなぁと思いだしながら。
かつては生まれてきた子供の半分も大人になれなかった時代があって。
僕たちは色々な人の知恵で今日まで生かされているのだと、ふと思ったのでした。
考えることをやめちゃったら、生かしてもらってる意味がないもんなと。
かつてのガキは何も考えず授業のない日のイベントぐらいに思ってたなぁ。
牛歩上等。
僕の一歩は僕だけの一歩じゃない。
もしかしたら僕の人生そのものが、一歩だけかもしれない。
それでもいいさ。
それでも前進なのだもの。
前に進むんだ。
小野寺隆一