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第3回音楽本大賞の開催をクラウドファンディングで実現!
音楽の聴き方や作り方を変えてくれるようなすぐれた音楽本の存在を、もっと多くの読者に、もっとたくさんの人に届けるため、2023年にスタートした「音楽本大賞」。今年も「第3回音楽本大賞」をともに盛り上げましょう!
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音楽の聴き方や作り方を変えてくれるようなすぐれた音楽本の存在を、音楽が好きな人だけでなく、もっともっと多くの読者に知ってもらい、もっともっとたくさんの人に届けたい。そして書店の音楽本コーナーを盛り上げたい、そのために「音楽本大賞」をスタートします。 主催は「音楽本大賞実行委員会」。
音楽の聴き方や作り方を変えてくれるようなすぐれた音楽本の存在を、もっと多くの読者に、もっとたくさんの人に届けるため、2023年にスタートした「音楽本大賞」。今年も「第3回音楽本大賞」をともに盛り上げましょう!
2023年にスタートした「音楽本大賞」は、多くの方々のご賛同、ご参加、ご支援をいただき、新聞やラジオでも紹介されるなど、第1回、第2回ともに成功裡に開催することができました。ノミネート作や受賞作の著訳者の皆さんからも喜びの声をいただき、立ち上げてよかったと実行委員会としても嬉しく思っています。今年も「第3回音楽本大賞」を開催しますので、ぜひご支援ください。
書籍を対象とする賞は数多くありますが、出版社や業界団体が主導する既存の賞とは性格を異にするいくつかの賞——本屋大賞(2004年〜)、サッカー本大賞(2014年〜)、日本翻訳大賞(2015年〜)、あるいは音楽CDを対象とするアップル・ヴィネガー・アワード(2018年〜)——に刺激を受けて、すぐれた音楽本の存在をもっと知ってもらいたい、もっと多くの読者に届けたい、さらには書店の音楽本コーナーをもっと盛り上げたい、という願いから始めたのが、この音楽本大賞です。
スタートにあたって、ミュージシャン、研究者、編集者など多くの方々のご賛同とクラウドファンディングでの多大なご支援をいただき、第1回と第2回をぶじに開催することができました。それぞれ書店で授賞式も行ないました。
主催は有志が集まった「音楽本大賞実行委員会」です。発起人として鈴木茂、木村元、河西恵里、岸本洋和の編集者4人が個人として集まり、2024年から沼倉康介、山崎圭資が加わりました。今年は新たに上杉公志が参加し、鈴木、河西、岸本、山崎、上杉の5人で運営していきます。
第1回目は、2022年の1年間に発売された音楽をテーマとする新刊書籍のなかから、大賞1作、選考委員の個人賞5作、読者賞2作を選出して、2023年5月に発表。同年7月に下北沢の本屋B&Bで授賞式をおこない、賞状と賞金を贈呈して、受賞者の皆さんと喜びを分かち合いました。
選考委員長は、『サウンド&レコーディング・マガジン』誌で長年、幅広い分野にわたる音楽本を数多くレビューしてらっしゃる音楽家の横川理彦さんにお引き受けいただき、第1回の選考委員は、小室敬幸さん、松平(工藤)あかねさん、渡邊未帆さん、さらに大和田俊之さんのピンチヒッターとして輪島裕介さんにゲスト選考委員を務めていただきました。
栄えある第1回の大賞に輝いたのは、柳沢英輔『フィールド・レコーディング入門 響きのなかで世界と出会う』!
選考委員がそれぞれに選ぶ個人賞は、ヴィヴ・アルバーティン『服 服 服、音楽 音楽 音楽、ボーイズ ボーイズ ボーイズ』、エンニオ・モリコーネ他『あの音を求めて モリコーネ、音楽・映画・人生を語る』、田崎直美『抵抗と適応のポリトナリテ』、後藤護『黒人音楽史 奇想の宇宙』、中野正昭『ローシー・オペラと浅草オペラ』に。読者賞は、大嶋義実『演奏家が語る音楽の哲学』と『フィールド・レコーディング入門』が同時受賞となりました。
(受賞作の詳細はこちらをご覧ください)
第1回音楽本大賞受賞作『フィールド・レコーディング入門』
第2回は選考委員として輪島さんに代わって東京藝術大学の毛利嘉孝さんにご参加いただき、大賞1作、特別賞1作、個人賞5作を5月に発表。6月に六本木の「文喫」で授賞式を行いました。
大賞は松本直美『ミュージック・ヒストリオグラフィー~どうしてこうなった?音楽の歴史~』、特別賞は池辺晋一郎ほか(監修)『小学館の図鑑NEO 音楽』、個人賞はベンジャミン・ピケット/須川宗純(訳)『ヘンリー・カウ 世界とは問題である』、浅井佑太『シェーンベルク(作曲家・人と作品)』、沼野雄司『トーキョー・シンコペーション 音楽表現の現在』、金悠進『ポピュラー音楽と現代政治:インドネシア 自立と依存の文化実践』、阿部万里江著/輪島裕介(訳)『ちんどん屋の響き 音が生み出す空間と社会的つながり』がそれぞれ受賞しました。
(受賞作の選評はこちらをご覧ください)
第2回音楽本大賞受賞作『ミュージック・ヒストリオグラフィー』
創設の際には望外に多くのご支援をいただき、同様に昨年も目標額を達成することができました。ご支援くださった方々にはあらためて感謝申しあげます。
今年はありがたいことに一般社団法人MAM(Music Art Media)から運営資金を助成していただけることになったため、当面の資金には余裕ができたのですが、この賞を長く続けていくために今年も皆さんのお力添えを必要としています。
2回続けて60ページほどの充実した内容となり、好評をいただいているオリジナルのZINE(A5サイズ・中綴じ)をメインにリターンをご用意してクラウドファンディングを実施しますので、ぜひご支援をよろしくお願いいたします!
また、小室敬幸さんに代わって、選考委員に細馬宏通さんに加わっていただきます。第1回の輪島裕介さんと同じように個人賞のみを選ぶゲスト審査員としてのご参加です。
「音楽本大賞」創設にあたっての実行委員会のメッセージ(2023年)はページ下部でお読みいただけます。
【第3回「音楽本大賞」の選考について】
【選考対象】
2024年1月1日から12月31日までに初版が刊行された(原則として奥付に記されている発行日を基準とする)音楽をテーマとする書籍。原則として新版・新装版・復刻版などは除き、対象期間に初めて世に出たものにかぎる。翻訳書も対象とする。楽譜・曲集・技術書などと選考委員のかかわった著作は対象外とする。
【選考委員】
選考委員長:
●横川理彦(音楽家)
選考委員(50音順):
●松平(工藤)あかね(音楽評論家/声楽家)
●毛利嘉孝(社会学者/東京藝術大学教授)
●渡邊未帆(音楽家/音楽研究者/大阪音楽大学准教授)
ゲスト選考委員:
●細馬宏通(早稲田大学文学学術院教授)
【選考方法】
実行委員会が1年間に出版された音楽本からこの賞の対象となる書籍をリストアップした上で、選考委員に提出。二次にわたる選考を得て受賞作を決定します。
●第一次選考
選考委員4名が1人につき10冊を上限に推薦本を選ぶ。
●第二次選考
第一次選考で選ばれた最大40冊のなかから大賞候補作を10冊以内に絞る。
●最終選考
選考委員長と選考委員全員の合議により、10冊の中から大賞受賞作を1冊(または2冊)と、各選考委員それぞれの個人賞を1冊、選定する。
●2025年4月中旬 クラウドファンディング開始
●2025年4月中旬 第一次選考
●2025年5月上旬 第二次選考会
●2025年5月下旬 クラウドファンディング終了
●2025年5月下旬 最終選考会、「音楽本大賞」受賞作発表
●2025年6月 第3回「音楽本大賞」授賞式
●~2025年9月末 リターン品発送
運営費用と選考費用について、今年は一般社団法人MAM(Music Art Media)からの助成金を充てるため、今回は、受賞作への賞金とリターン制作費について、みなさまのご支援をお願いいたします。
●受賞作への賞金 20万円
●リターン制作費 10万円
●クラウドファンディング手数料 全体の10%
―――――――――――――――――――――――
●合計 約 30万円
以上が音楽本大賞を開催・継続するにあたって必要な費用となります。上記を超えるご支援をいただけた場合には、次回以降の運営資金として運用していきます。
リターン一覧表
※お気持ちを上乗せした応援をしたい!という方は、ご希望のリターンを選択したのち、「さらに支援する」機能で金額を追加することが可能です。少ない特典でも多くの支援をくださるという方はこちらの機能をご利用ください。
●1,000円コース
・実行委員会からお礼のメッセージ+活動・選考経過の報告
●3,000円コース
・実行委員会からお礼のメッセージ+活動・選考経過の報告
・特製ZINE(第3回)のPDFを送付+ZINEにお名前を掲載(1名、匿名可)
●5,000円コース
・実行委員会からお礼のメッセージ+活動・選考経過の報告
・特製ZINE(第3回)のPDFを送付+ZINEにお名前を掲載(1名、匿名可)
・特製ZINE(第3回)の紙版を送付(1冊)
●7,000円コースA
・実行委員会からお礼のメッセージ+活動・選考経過の報告
・特製ZINE(第3回)のPDFを送付+ZINEにお名前を掲載(1名、匿名可)
・特製ZINE(第3回)の紙版を送付(1冊)
・特製ZINE(第1回)のPDFを送付
●7,000円コースB
・実行委員会からお礼のメッセージ+活動・選考経過の報告
・特製ZINE(第3回)のPDFを送付+ZINEにお名前を掲載(1名、匿名可)
・特製ZINE(第3回)の紙版を送付(1冊)
・特製ZINE(第2回)のPDFを送付
●8,000円コース
・実行委員会からお礼のメッセージ+活動・選考経過の報告
・特製ZINE(第3回)のPDFを送付+ZINEにお名前を掲載(1名、匿名可)
・特製ZINE(第3回)の紙版を送付(1冊)
・特製ZINE(第1回)のPDFを送付
・特製ZINE(第2回)のPDFを送付
●10,000円コース
・実行委員会からお礼のメッセージ+活動・選考経過の報告
・特製ZINE(第3回)のPDFを送付+ZINEにお名前を掲載(1名、匿名可)
・特製ZINE(第3回)の紙版を送付(1冊)
・特製ZINE(第1回)のPDFを送付
・特製ZINE(第2回)のPDFを送付
・特製ZINE(第3回)への寄稿権(1枠)
◯100,000円コース
・実行委員会からお礼のメッセージ+活動・選考経過の報告
・特製ZINE(第3回)のPDFを送付+ZINEにお名前を掲載(1名、匿名可)
・特製ZINE(第3回)の紙版を送付(1冊)
・特製ZINE(第1回)のPDFを送付
・特製ZINE(第2回)のPDFを送付
・特製ZINE(第3回)への寄稿権(1枠)
・第3回音楽本大賞の協賛権 (協賛サポーターとしてZINEに名前を記載の上、広告掲載(1名、匿名可) )
・特製ZINE(第3回)
選考委員による受賞作の選評、受賞作の著者・訳者からのメッセージ、選考委員による候補作へのコメント、2024年中に出版された音楽本のリストなどを盛り込んだ特製の冊子です。第1回は賛同人らによるエッセイ「今年イチオシの音楽本」を、第2回は特別賞を受賞した『図鑑NEO 音楽』編集チームへのインタビューを掲載しました(各号の目次を下記リンクでご覧いただけます)。郵送時期は2025年9月ごろを予定しております。
・特製ZINE(第3回)にお名前を掲載
特製ZINE(第3回)に「サポーター」としてお名前を掲載します。ペンネーム、匿名ともに可です。
・特製ZINE(第1回)のPDFを送付
2023年に製作した特製ZINE(第1回)のPDFデータをお送りします。
特製ZINE(第1回)の一部見本
・特製ZINE(第2回)のPDFを送付
2024年に製作した特製ZINE(第2回)のPDFデータをお送りします。
特製ZINE(第2回)の一部見本
・特製ZINE(第3回)への寄稿
「私の愛する音楽本(テーマは変更する可能性あり)」を紹介するあなたのエッセイをZINEに掲載します。「自分の推し本をより多くの人に伝えたい、自分の思いを形に残したい」そんな方におすすめです。
ご購入いただいた方には、専用の寄稿用フォームをお送りします。
・第3回音楽本大賞の協賛権
特製ZINE(第3回)に「協賛サポーター」としてお名前を掲載の上、1ページの広告を掲載。ペンネーム、匿名ともに可です。
本プロジェクトはプロダクションファンディング(All in)での実施になります。目標金額に満たなかった場合も不足分は自己資金で補い、音楽本大賞を実施します。リターンもお届けしますのでご安心ください。今後も長く賞を存続させていくため、ご支援をどうかお願いします。
●横川理彦(よこがわ ただひこ)
毎月音楽本の書評を書いてもう20年になるのだけど、「本が読まれなくなった」という世評を聞くにつけ、いやいや、面白い新刊本が毎月出ているし、近年の音楽本は新しい書き手も登場して質も量も充実、ヒップホップでもジャズでもクラシックでも、「これを読めば、書かれている音楽がもっと面白くなる」という本がたくさんあるし、本自体が優れているものも多いです。音楽や映画と同じように、音楽本を読むことも楽しい経験として広まって欲しい。「音楽本大賞」がそのきっかけになることを願ってやみません。
プロフィール◎音楽家。1957年鳥取市生まれ。4-D、After Dinner、P-Model、Metrofarceなどを経て現在ソロ。美学校講師。
●毛利嘉孝(もうり よしたか)
「本を読む」という行為は、音楽を聴くという経験を確実に豊かにします。私たちは、音楽を「音(サウンド)」としてのみ聴いているわけではなく、視覚をはじめとするそのほかの五感を使って楽しんでいるのです。読書を通じて「音楽」を音楽として成立させる政治や社会、歴史や技術的な条件、ミュージシャンたちの思想やその音楽的背景を知ることは、現代社会においては「音楽を聴く」経験の一つなのです。すばらしい「音楽本」をもっと多くの人に「聴いて」欲しい。その想いで選考したいと思います。
プロフィール◎社会学者。専門はメディア/文化研究。東京藝術大学・大学院国際芸術創造研究科教授、音楽学部音楽環境創造科教授、未来創造継承センター長。特に現代美術や音楽、メディアなど現代文化と都市空間の編成や社会運動をテーマに批評活動を行う。主著に『バンクシー:アート・テロリスト』(光文社新書)、『ストリートの思想』(日本放送出版協会)、『文化=政治』(月曜社)、『増補 ポピュラー音楽と資本主義』(せりか書房)、編著に『アフターミュージッキング』(東京藝術大学出版会)ほか。
●松平あかね(まつだいら あかね)
一人でコンサートに行った後に感想を語り合える人がなく、胸がいっぱいのまま帰路についたことはありますか?
学生の頃、私はいつも孤独でした。音楽のことを心ゆくまで語り合ったり、知りたいことを徹底的に教えてくれる人がいたらどんなに良いだろうと思っていたのです。
ある時、書物こそが友となり、師となってくれることに気づきました。それは研究書、実用書、あるいは作曲家や演奏家の伝記かもしれないけれど、音楽への渇望は満たされます。
心にフィットする音楽本を見つけたら、みんなに知らせたい。書き手にありがとうと言いたい。音楽本大賞を応援してください。
プロフィール◎音楽評論家として読売新聞にて音楽評を担当。声楽家としては現代音楽を重要な活動フィールドとし、新作初演も数多く手がける。第1回一柳慧コンテンポラリー賞受賞。ヒロイン役を歌ったレロイ作曲のオペラ「THE鍵KEY」が佐治敬三賞。2022年リリースのシェーンベルク/シュタイン編「月に憑かれたピエロ」声とピアノ一台版の世界初録音が「レコード芸術」特選盤。現在日本ワーグナー協会事務局長・理事、神奈川芸術文化財団理事。
●渡邊未帆(わたなべ みほ)
音楽が先か、言葉が先か!?
太古から音楽と言葉は、ひとの思考であり、あそびであった。音楽書からしか得られない刺激と共感があるに違いない。私はこれからも同時代の音楽と言葉と一緒に歩んでいきたい。「音楽本大賞」に期待溢れるばかりです。
プロフィール◎ミュージシャン、ラジオ番組ディレクター、音楽研究者。東京藝術大学音楽研究科博士後期課程修了「日本の前衛音楽」をテーマに博士号(音楽学)取得。共著に『ジャジューカーモロッコの不思議な村とその魔術的音楽』(太田出版、2017)、立花英裕編『クレオールの想像力―ネグリチュードから群島的思考へ』(水声社、2020)、細田成嗣編『AA―五十年後のアルバート・アイラー』(カンパニー社、2021)ほか。新宿発フレンチカリブ・ビッグバンドTI’PUNCH(ティポンシュ)主宰。大阪音楽大学准教授。
●細馬宏通(ほそま ひろみち)
音楽は時間とともに去り、聞き手によって何度も起ち上がり直す芸術です。いままできいたことのない音楽が、よき聞き手の著す音楽本によって立ち上がるのを楽しみにしています。
プロフィール◎早稲田大学文学学術院教授。日常の声と身体動作の研究を行うかたわら、視聴覚文化にも関心を寄せている。著書に『フキダシ論』『二つの「この世界の片隅に」』『絵はがきの時代 増補新版』『浅草十二階 増補新版』(青土社)、『いだてん噺』『今日の「あまちゃん」から』(河出書房新社)、『うたのしくみ 増補完全版』(ぴあ)、『ELAN入門』(ひつじ書房)、『介護するからだ』(医学書院)、『ミッキーはなぜ口笛を吹くのか』(新潮選書)など。バンド「かえる目(もく)」で作詞・作曲・ギター・ボーカル。
【「音楽本大賞」創設にあたって実行委員会からのメッセージ】
「音楽本の魅力をもっと多くの人に届けたい!書店の音楽書コーナーを盛り上げたい!」
文芸出版の世界には芥川賞、直木賞を筆頭に数々の賞がありますし、ノンフィクションや評論を対象にしたものもさまざま実施されていますが、こと音楽を主題とする本となると、サントリー学芸賞、吉田秀和賞、小林秀雄賞が対象としてはいるものの 、音楽本に限定したものはミュージックペンクラブ音楽賞の研究評論・出版部門賞ぐらいしかありません。多くの新聞や雑誌で年末年始に特集される「今年のベスト○○」といった企画でも、文芸や詩、人文書、学術書に比して、音楽本の存在感は残念ながら薄いと言わざるをえません 。新聞の書評欄や月刊『みすず』の読書アンケート号で音楽本を見つけたときのうれしさといったら! また、出版業界全体のなかで音楽本の占める売上はごくわずかですし、音楽本の棚がない書店も少なくないのが現実です。
長年音楽本に携わる者として、自らの非力を痛感しつつも、音楽本のなかには、その音楽、その音楽家に詳しい人や深い愛情をもつ人以外にも「届く」本がたくさんあるのに! そういう力のある書き手がたくさんいるのに! ともどかしい思いを抱えてきました。そんな音楽本と書き手を音楽好きや音楽の専門家のものだけにとどめず、さまざまな芸術表現や人文諸科学に関心をもつ人たちにも目を向けてもらいたい、そのために立ち上げたのが、音楽本大賞です。
小説や詩、映画、美術作品などに比べて、音楽は言語化することがとても難しいものです。原理的には不可能といってもいいかもしれません。しかしだからこそ、私たちはすばらしい音楽を体験したときに、ついあれこれと語りたくなるのでしょう。
そんな不可能なことに挑戦している書き手や翻訳者にスポットライトを当てることで、音楽を言語化する営みがいっそう活発となり、読者の音楽体験が豊かになること、現在/未来の著者・訳者にとって励みとなることも願っています。
当初はわたしと木村が代表を務めるアルテスパブリッシングで主催し、協賛社を募ろうかと考えていました。しかし、私たちだけでは非力で人手も資金も足りませんし、公平性も担保しづらくなります。そこで、会社ではなく個人として趣旨に共感して、手弁当で参加してくれる仲間を見つけて一緒に盛り上げたいと考えて、実行委員会方式を採ることにしました。
実施にあたっては、大賞のほかに音楽ジャンルや叙述のスタイルなどによる部門賞を設けるのか、翻訳書は分けるのか、理論書や楽譜、演奏法などの本は対象にするのか? はたまた自分が携わった本が受賞してもいいのか? と悩みは尽きず、ああでもないこうでもないと悩んできました。ようやく概要をかためることができて、こうして公開に至ったわけです。
今回、皆さんのお力を借りたいのは、受賞作への賞金、審査にかかる諸費用、運営の費用などです。賞の性格からして、贅沢なリターンはご用意できませんが、この賞を1回だけに終わらせず、長く続けていくためにも、ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
(2023年2月 実行委員・鈴木茂)
音楽本大賞実行委員会[鈴木茂、河西恵里、岸本洋和、山崎圭資、上杉公志]
公式X(Twitter)アカウント:@musicbookaward
公式ウェブサイト:https://musicbookaward.wordpress.com/
■本件に関するお問合せ先
音楽本大賞実行委員会MAIL:musicbookaward2022@gmail.com
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