アーサー・ビナードさんをご紹介します。
vol. 3 2016-02-26 0
講師にお呼びする、アーサー・ビナードさんをご紹介します。
日本在住の詩人。1967年、米国ミシガン州生まれ。ニューヨーク州のコルゲート大学で英米文学を学び、卒業と同時に来日。パートナーは日本の詩人、児童文学作家、翻訳家の木坂涼さん。
アーサーさんは日本語で詩を書かれます。ということはもちろん日本語はペラペラ。学生の頃から日本の文学や文化に興味を持ち、日本が大好きになって、とうとう日本に住むことになり、数々の文学賞も受賞されています。
私がアーサーさんを知ったのは、『さがしています』という写真絵本を手にした時です。原爆によってボロボロになってしまったモノたちの写真にアーサーさんが言葉を添えた絵本。お世話になった名古屋の絵本屋さん「トムの庭」の店長さんから薦められて知りました。
それから程なくして三島市の成真寺で開かれた講演会に参加して、アーサーさんのお話を初めてお聞きしました。その時は、環境問題や捕鯨のことについて話されていました。ポンポン飛び出す分かり易い日本が大切な問題を語ってくださいました。
そんなアーサーさんの名前を再び目にしたのは、「100人の母たち」の写真集をつくった亀山ののこさんの情報発信からでした。糸島で開かれた講演会のようすを目にした時に、静岡でもお話をしていただきたい!と思い、ののこさんに相談させていただきました。
なんとかアーサーさんとコンタクトを取りたいと思案しているところに、県内の大学祭で講演にくることを教えていただき、直接お会いして講演会をお願いしました。
快く笑顔で引き受けてくださったアーサーさん。ありがとうございます。
環境、歴史、社会問題など多くの引き出しを持ったアーサーさん。絵本を入口に「平和」という漠然とした思いから、私たちが何をしたらいいのか?何ができるのか?を考える機会になればと思っています。
『さがしています』アーサー・ビナード:文/ 岡倉禎志:写真(講談社)
アーサーさんがナビゲーターの番組 『BS11 アーサー・ビナード 日本人探訪』
アーサーさんのブログ『日本語ハラゴナシ』
講師紹介:アーサー・ビナード(Arthur Binard)
1967年、米国ミシガン州生まれ。ニューヨーク州のコルゲート大学で英米文学を学び、卒業と同時に来日、日本語での詩作を始める。詩集『釣り上げては』(思潮社)で中原中也賞、絵本『ここが家だ――ベン・シャーンの第五福竜丸』(集英社)で日本絵本賞を受賞。『左右の安全』で山本健吉文学賞、『さがしています』(童心社)で講談社出版文化絵本賞を受賞。
エッセイ集に『亜米利加ニモ負ケズ』(日本経済新聞出版社)、『日々の非常口』(新潮文庫)、絵本に『くうきのかお』(福音館書店)、『ことばメガネ』(大月書店)、翻訳絵本に『ダンデライオン』『どんなきぶん?』(ともに福音館書店)、『カエルもヒキガエルもうたえる』(長崎出版)、『ホットケーキできあがり!』(偕成社)、詩集に『ゴミの日』(理論社)、翻訳詩集には『日本の名詩、英語でおどる』(みすず書房)など。
文化放送「吉田照美 飛べ!サルバドール」、青森放送「GO! GO! らじ丸」、BSスカパー!「News ザップ」でパーソナリティーもつとめる。