加える一枚の壁
vol. 4 2026-08-24 0
違法増築部分を除却し、そこに構造壁を一枚加えます。1階は土間からLDKまでがつながる大きな一室、2階は既存の間取りを活かした寝室です。この形に決まるまでに何を検討したのかお伝えします。
除却したあとの状態
まず、違法増築部分を除却します。ここが今回の工事の出発点です。
ただ、除却すればそれで終わり、というわけではありません。増築部分が接していた面には、木造としては大きすぎるスパンの開口部が生まれ、構造耐力上の懸念がありますので補強が必要になります。
法規の面においても制約がかかります。改修の範囲が広範に渡ると建築確認の手続きが必要となり、建物全体に対してさらに大がかりな改修を求められるため工事予算は大幅に超過します。そのため、建築確認が不要な範囲での改修方法の検討が求められました。
ゲストハウスとしてふさわしい作り方
除却することで建物の内外に広いスペースが生まれます。そのままお客様に自由に使っていただくのも、ひとつの考え方でしょう。
ただ、宿として使うとなると話が変わります。毎回違うお客様をお迎えする場所なので、何も置かれていない広い場所は、どこで何をしてよいのか分かりません。
そこで、場所ごとの役割を分ける工夫が要ります。
改修方法
法規と予算の都合上、最低限の改修で最大のバリューを出すことが求められています。そこで私たちは、大きな構造壁を一枚だけ追加する方法を選びました。
壁を何枚も立てれば区切りは簡単に作れますが、法規上の扱いも工事費も膨らみ、もとの広さも削られます。そこでこの一枚を追加することで開口部の補強を受け持つのと同時に、1階の大きな空間を残したまま、ゆるやかにゾーニングする役割も果たします。
2階は、なるべく既存の間取りを活かして寝室を設けます。間取りについては8月19日の活動報告に載せた平面プランでご覧いただけます。
クラウドファンディングは8月31日23:59で終わります。ここまで来られたのは、応援してくださった皆さまのおかげです。最後にもう一度、力を貸していただけると心強いです。そして宿ができあがったら、ぜひ泊まりに来てください。お待ちしています!
株式会社温故百景 木曽川剛士
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