2014年11月22日、アート界で大きなイベントがありました。
それは「東京都庭園美術館」のリニューアルオープン。
東京都港区白金台の自然に恵まれた国立自然教育園に隣接した同館の、約3年にわたる大規模改修工事を経てのリニューアルオープンとの事で大きな話題となりました。

http://www.teien-art-museum.ne.jp

そして、その栄えあるリニューアルオープンのエキシビジョンは、1997年の第47回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展の日本館にて展示された「地上にひとつの場所を」や、瀬戸内海を臨む豊島美術館の《母型》で注目を集めた美術家・内藤礼という事で大変注目を集めています。

http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/141122-1225_naito.html

そして、庭園美術館オープン前日に行われたレセプションパーティーで大きな発表がありました。それは、内藤礼さんの存在と作品に迫った ドキュメンタリー映画『あえかなる部屋　内藤礼と、光たち』の製作及びクラウドファンディングの開始について。大きな話題となりました。

(引用：『あえかなる部屋　内藤礼と、光たち』ファンページから）

そして、早速、映画誌/アート誌の両メディアでもニュースとなっております！！

ドキュメンタリーカルチャーマガジンneoneo
【News】神秘のアーティスト・内藤礼の存在と作品に迫った映画『あえかなる部屋　内藤礼と、光たち』クラウドファンディング実施中！

『はじまりの記憶 杉本博司』の中村佑子監督の新たなアプローチに、谷口蘭（出演）、佐々木靖之（撮影）、タラ・ジェイン・オニール（音楽）、シアター・プロダクツ（衣装）、有山達也（宣伝美術）等、様々な分野の一線で活躍する才能が集結
（引用：neoneo）

アートアニュアルオンライン
【映画】「あえかなる部屋 内藤礼と、光たち」　クラウドファンディング実施

これまで自らを撮影されることを殆ど拒んで来た内藤礼だが、制作のきっかけついて中村は「内藤礼は、私たち現代の人間が失った感覚を保存している人。豊島美術館《母型》を、内藤礼さんを、そしてたぶんその先にある世界や私の存在のあり方を撮りたいと。内藤さんと初めてお会いしたとき、その想いを告白したと記憶しています。彼女は「映画をつくること」を許してくれました」としている。

取材者が内藤に取材依頼を行うところからはじまる今作。しかし次第に内藤はカメラで写されることに違和感を抱くようになり、「内藤にはカメラを向けずドキュメンタリーを作る」という方向へと転換していく。一方、映画では内藤の代表作豊島美術館＜母型＞に誘われ、集まった5人の女性たちが登場。2年という長期に渡る内藤とのやり取りを軸に、女性たちの存在が交差していく今作は、幾多の有形無形のものたちが物語を織り成す、フィクションともドキュメンタリーともつかない新しい映像表現となっている。
(引用：アートアニュアルオンライン)

映画誌からは映画監督の中村佑子監督に、アート誌からは取材を受けるアーティスト内藤礼氏に、それぞれフォーカスが当たっており、読み比べて頂くことで本作の面白さがより多面的に御覧いただけるかと思いますので、ぜひご一読下さい！

因みに、今回記事にしていただた「ドキュメンタリーカルチャーマガジンneoneo」は、 MotionGalleryでのクラウドファンディングが創刊の切っ掛けとなっております。
クラウドファンディングを通じて誕生したドキュメンタリー映画メディアが、クラウドファンディングを行うドキュメンタリー映画を取り上げる。そんなMotionGalleryの輪が広がって来ている事がとても嬉しいです！