レコーディングメンバーの北澤大樹をご紹介します。
vol. 8 2022-10-11 0
今日は、こないだ山中湖でレコーディングしてきたメンバーの北澤大樹くんをご紹介します。
長年アメリカで活動し、最近テキサスから東京に拠点を移した大樹くん、ヒロキと読みます。
演奏能力が高いのはもちろんですがそれだけではなく人間らしさを感じるとこがいいですね、そしてその人間性は温かい。
こないだの山中湖でのレコーディングの時にマイク音決めを事前にするため山中湖に前日から入りました。その日は録音するわけではないのでチャチャっと終わらせて夕飯食べてゆっくりして明日に備えようと気楽に考えていたんですがそうは簡単にいきませんでした。
先ずは夕飯についての説明をしておくと、会場から近くにスーパーなど無いので前日に東京でカレーと焼きそばを作る分の食材を買って現地に持ち込みました。
会場には17:00頃に着いてしばしゆっくり談話、挨拶や再会の喜びを分かち合いました。
それから音決めセッティングにとりかかったのが18:00前だったと思います、この時もまだ余裕ぶっこいてました、
まずは各楽器の配置を決めるとこから、ああでもない、こうでもない、と、今思えばこの時にすでにけっこう時間が経っていたと思います、レコーディングだけならまだしも、最終日にそのまま配信ライブもやるのでそれを見越した配置にする必要がある、かつもちろん1番良い音で録れるのを最優先にした上で。一度セッティングしたら終わるまで動かせないのでここは慎重になるポイントです。
そして配置も決まり、今度は各楽器のマイクの位置などの調整、ここはベースとドラムは順調だったんですが問題は私でした。
先ず何よりの原因がギター5本!!!!!これです。 レコーディング当日になるべく少しでも演奏に集中して体力を温存するためにも全曲の全部分においてそれぞれのギター、ギターのつまみ、アンプのEQ、エフェクターのツマミ、マイクの位置をこの日に決めておく必要があります。 ギターとかエフェクターのツマミとかは事前に用意しとけよ、と思われるかもしれませんが電気も生き物、そして会場の響きがあるのでその場で1から作り込む必要があるのです。
当初は遅くてもさすがに23:00には終わるだろうと考えていて、そしてリーダーである私が責任をもってカレーを作りみんなに振る舞う予定でした。
実際23:00の時点でセッティングの準備は3/5終わってる位でした、これはヤバイなという空気が流れてきました、このままいくとたぶん終了25:00。 そしてそこから米を炊いてカレーを作り食べ終わるころには27:00。 完全に翌日に響いてくるやつです、レコーディングスケジュールがタイトだったので朝10:00過ぎには始める予定だったし俺は朝8:30に御殿場にピアノの空くんを迎えに行かなくてはならない、ということは8:00には出発する必要がある、ということは7:30に起きなくてはならない。 ほんとにやれんのか、まだ初日だぞ、2日目もあるんだぞ、体力大丈夫か、レコーディングに集中できんのか、色んなことが頭をよぎりました、 けれど事前の音決めのセッティングをレコーディング当日に回すことはどうしてもできない、今やるしかないんだ、メンバーのみんなごめん、と思っていたところ、 北澤くんが「僕が作りましょうか?」と言ってくれた、俺は当初メンバーに演奏以外の負担をかけさせるつもりはなかったので全部自分でやるつもりでいたんですがさすがに「えっ、ほんとにいいの??」 そして安東さんも手伝ってくれたおかげで我々は25:00位に飯にありつけました。 俺は今までこんなに思いやりのあるメンバーに出会ったことがなかった、その出来上がったカレーを口に含んだ瞬間、美味しさと嬉しさと感謝の気持ちで涙がこぼれそうになってました。 俺はなんて恵まれているんだ、この最高なメンバーと絶対最高な音を録るぞと心に固く熱く誓いました。
話が長くなりましたが、そんな思いやりのあるドラマーが北澤くんです。そしてその彼が最高のプレーで応えてくれました、今ミックス作業詰めているんですが良いドラム叩いてます。
この先年内のツアーでも、彼の地元である名古屋を含めて日本各地を周るので道中含めて色々楽しみです。