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戦後混乱期 横須賀の映画「Yokosuka1953」の書籍出版をクラウドファンディングで実現!

終戦から80年、2025年。
戦後混乱期 横須賀の映画「Yokosuka1953」の本を出版したい。  

2022年に劇場公開した映画「Yokosuka1953」。この映画で調査して知った当時の人々の言葉、この映画をきっかけに知った戦後混乱期の女性と子供たちの物語。それを文章に紡ぎ、出版するプロジェクト。

コレクター
75
現在までに集まった金額
985,000
残り日数
11
目標金額 1,000,000 円
このプロジェクトでは、目標達成に関わらず、
2025年1月31日23:59までに集まった金額がファンディングされます。

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PRESENTER
木川剛志

和歌山大学観光学部 教授。日本国際観光映像祭総合ディレクター。ポルトガルの国際観光映像祭ART&TUR審査委員。福井駅前短編映画祭PD。専門は観光映像と建築・都市形態学。落語と映画が大好きです。京都市上七軒界隈生まれの滋賀県大津市育ち、和歌山市在住。映画「Yokosuka1953」監督。

1月13日11:00ごろよりラジオに出演します!

vol. 11 2025-01-13 0

本日ラジオに出演します。
インターネットでも全国どこからでもお聞きいただけます!

 昨日に投稿した文章。ひどいものでした。それには理由があって、ちょっと自分自身の書き方に迷いに迷いがあったからでした。

 言いたいことはありました。それを書いてみる。しかし、伝わる文章ではない。ちょっと実験的に、Chat-GPTにノンフィクションっぽく校正を依頼してみる。そうすると、僕の文章とは違う、でも、出来上がった文章が見えてくる。焦りました。僕はここまでは書けない。たとえば、昨日書いてみた、私の文章。

「福井にいた10年以上前の話。その頃は東京に出張が入ると、よく新宿のゴールデン街に足を運んでいました。とあるバーには吉田喜重監督の映画のポスターが貼られていて、カウンターに立つ高齢の女性に「なぜこのポスターを貼っているんですか?」と聞くと、吉田喜重監督のファンとのことで、監督の作品についていろいろと語り合うことができました。吉田喜重監督は福井市出身の監督。でも、福井市では吉田喜重監督を知る人は実は少なかったのです。そんな文化的な雰囲気の中で述べる場所。だからゴールデン街が好きでした。」

これをChat-GPTが校正すると、

「福井にいた10年以上前のこと。当時、東京への出張があるたびに、私は新宿のゴールデン街に足を運んだものだった。薄暗い路地に立ち並ぶ小さなバーの一つ、その扉を押し開けると、壁に吉田喜重監督の映画ポスターが貼られていた。カウンター越しに立つ年老いた女性に、「なぜこのポスターを貼っているのですか?」と問いかけると、彼女は吉田喜重監督の熱心なファンだと言い、監督の作品について語る口調には深い愛情が滲んでいた。

 吉田喜重――福井市が生んだ名監督。しかし、彼の名を知る人は地元では驚くほど少ない。けれども、この小さなバーでは彼の映画が息づいていた。カウンター越しに交わされる言葉の一つひとつが、スクリーンに映る映像の断片のように心に染み渡る。

 そんな文化の香りに包まれながら酒を味わうひとときは、私にとって特別だった。薄明かりの中、知らぬ者同士が映画という共通言語を媒介にして心を通わせる――ゴールデン街には、そんな不思議な力があった。だからこそ、私はその場所に引き寄せられ続けたのだ。」

と仕上げてくる。自分自身の文章力を呪いました。もう書けない、と昨日はちょっとそんなことも思ったりしました。

 実はこの年末から年始にかけて、文章を書き、大体8万字ぐらいにまではなったのですが、文体をどうするか、ではずっと悩んでいたのです。8万字はあったとしても、それは人に届ける文章ではないのです。むしろ、自分自身が全体構成を確認するために、置きにいった文章。これでは、人に伝わる文章ではない。そして、それは売れる文章ではないのです。悩んでいました。

 実は文章を書きながら、それこそ多くのノンフィクションの本も読んでいます。そのたびに、なるほど、こういう書き方もあるのか、と参考にしようと思っていました。しかし、昨日の晩、文章を書きながらあることに気づきました。

 確かにこれはノンフィクションの原稿。しかし、ノンフィクションを書こうと思いすぎていたのではないか、と。別に僕は自分を殺す必要もなく、かといって飾った文章を書く必要もなく。ただただ、自分の思うこと、文章を書けばいいんです。というのは、今回の物語は、自分も当事者だったので。そして、私がそこに表現すべきは、私の感情でした。熱くなった何かをそこに書くことでした。

 ようやく、少し見えたような気がします。すでに、冒頭の文章の案はありました。しかし、急遽、次のように書けたのです。

「この物語を書き綴ろうと思い、ふと考えてしまう。この文章は何かに怒りをぶつけるためのものなのだろうか。それとも社会に対して私が気づいてしまった矛盾を、世間に訴えるためのものなのだろうか。おそらくどちらとも違う。これは一部の人たちにはよく知られた話だった。それは戦争を生き抜いた人々、戦後の日本が貧しかった人なら誰もが知っていた話だ。しかし、忘れられた話。いや、忘れようとしている話。それをなぜ、今さらここで語ろうとしているのか。

 私は大学教員でありながら、一本の映画を世に出した。ドキュメンタリー映画だ。それはこの本に綴られる物語を映画として出したのかもしれないし、この本とは違うストーリーが映画では示されていたのかもしれない。

 80年前、日本では戦争が終わった、と言われた。おそらくそれから一度も戦火に本土に及ばなかっ亜こと、これは世界に誇れることなのだろう。ただ、それは世界全体において平和が続いたことを意味しない。そしてまた、日本が平和であったこと、しかし、それは当時、日本に生きた人々に安寧の日々が訪れたことも意味しない。」

 これは当事者でなければ書けない文章でした。ようやく、少し見えたような気がします。では、これから田辺に向かいます。現地でラジオに出演するからです。FM Tanabe。私の出演は11:00すぎのようです。インターネットでも聞けるようです。今回の物語について語る予定です。よろしくお願いします。

FM Tanabe 「お昼ですよ!」
2025年1月13日 10:00-13:00
木川の出演は11:00すぎです。
インターネットでもお聴きいただけます。
https://www.jcbasimul.com/fmtanabe

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