タイの山岳民族の現状
vol. 3 2018-01-31 0
年が明けて1ヶ月が経ちますが、タイのラフ族の村々では、元旦から1月下旬の間に正月のお祭りがある村と、旧正月の時期にお祭りがある村とに分かれます。
前者の場合、地域によって日程が異なりますので、お祭りのはしごが可能です。
僕もクリスマスから先日まで、ずっと山岳民族の村々を周っていました。
そこで毎年目にするのは、皆で祠を作ったり豚を解体したりと、何十年(何百年?)も村人が協力し合ってきた姿です。
昔は、家の建築などの大仕事は、皆が無償で協力し合っていたようですが、今ではお祭り事など、限られた作業のみとなってしまっているようです。
そんな中、ミャンマーから移住(避難)して来た家族には、お金は殆ど無く、畑は持てず、タイの最底辺に位置する山岳民族の村の、さらに最底辺に位置し、正に最貧困家庭です。
家は、親戚の人と一緒に建てた草葺屋根の小さな竹の家、これが精一杯です。
もちろんトイレなど作るお金はありません。
子供の学費は無料ですが、制服や鞄・靴など、それなりにお金が掛かります。
これらの購入費用は、補助金が支給されるのですが、村によっては「補助金の話なんて聞いた事が無い」と言います。
国→県→村とお金が流れる途中で消えてしまっているのでしょう。
こうなると最貧困家庭の子どもは学習の機会を奪われ、最底辺から這い上がるのはほぼ不可能となってしまします。
これらの問題を解決するのは非常に難しいと思いますが、せめてトイレだけでも快適に使ってもらいたい、それがこのプロジェクトを続けている理由です。
賛同して頂けましたら、是非ご支援又は宣伝をよろしくお願い致します。