応援メッセージ/八ヶ岳観光協会 硫黄岳山荘グループ・浦野岳孝さん
vol. 7 2020-11-06 0
八ヶ岳の稜線にある硫黄岳山荘、根石岳山荘、そして山腹の夏沢鉱泉という3つの山小屋を経営する硫黄岳山荘グループ社長の浦野岳孝さんは、現在、八ヶ岳観光協会の会長を務めています。八ヶ岳観光協会は、八ヶ岳各地に点在する34軒の山小屋と施設が集まった会です。
今年は、日本各地の山小屋に先駆け、6月から営業再開を始めました(一部、8月再開やシーズン全休業もあります)。
team KOIとのつながりは、メンバーの柳沢太貴が、八ヶ岳南部で赤岳鉱泉・行者小屋を経営していることから始まり、いち早くのポスターの掲示にご協力くださいました。
またteam KOIの医療メンバーを中心に、合計10軒の山小屋を訪問し、withコロナでの登山や山小屋運営に関する情報や意見の交換を行なってきました。
これは、team KOIが、登山の現場にでることができた貴重な機会でもあり、よい経験、勉強をさせてもらっています。
以下、浦野さんからいただいたメッセージです。
6月から山小屋を再開しました。
毎回のリネンの交換、食堂でのパーテーションや人が密にならない工夫などの対策をしています。
また、宿泊の完全予約やマスクの着用など、登山者にご協力いただいていることもあります。おかげさまで、なんとか営業を続けることができています。
現在、硫黄岳の山頂から南下した稜線にある、硫黄岳山荘は小屋閉めをしましたが、根石岳山荘と夏沢鉱泉は、冬季営業の準備をしています。
このポスターは、なんといってもイラストやデザインが印象的です。
各山岳関係団体が出したガイドラインや提言などがありますが、重要なポイントについてまとめてあり、一目でみることができるのが、よい点です。
絵を眺めて、吹き出しの中の文章を読むと、「ああ、そういうとなんだね」と誰もが納得できる内容になっていると思います。
私からの要望としては、ぜひこのポスターに終わらせずに、ここに描かれているストーリーを、アニメーションなどで動画にしていただけませんか。
ポスターのキャラクターが動き出したら、とっても面白いと思います!
山小屋は、コロナ感染対策以前から大きな課題をかかえています。
物資輸送の多くを頼っているヘリコプターの経費上昇に伴う輸送費の大幅値上げ。
山荘で使用する燃料の高騰。
登山道の維持整備にまつわる費用の捻出や労働力確保の問題。
近年増えたソロテントや、また今年から急増しているマイカー登山に備えたテント場や駐車場の整備など。
私たち、山小屋事業者は、これらの問題を解決するために、日々頭を悩ませながら、尽力しています。
いずれも多額な費用がかかることですが、登山者の皆さんが山に登ってきてくださらないことには、山小屋経営も成立しません。
また何よりも、登山者の皆さんがやってきてくれることが、私たちの活力になっています。
どうぞまた、八ヶ岳連峰にも、いらっしゃってください。
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