小劇場エイド参加劇場で発生したクラスターについて
vol. 57 2020-07-16 0
こんにちは。
小劇場エイド基金運営事務局です。
先般から各種報道がされていますとおり、
小劇場エイド参加劇場シアターモリエールで行われた
「THE★JINRO―イケメン人狼アイドルは誰だ!!―(6月30日~7月5日)にて、
新型コロナウイルス感染者が出演者・観客含めて計59名、
また全ての観客約800名(数字は7月15日時点)が濃厚接触者に指定されるという、
大規模なクラスターが発生する事態がおきました。
この件について小劇場エイド基金では、
シアターモリエール側へ声明を発表するように打診しております。
まず詳細で具体的な事実を開示すること、それが演劇界全般への風評を含めた被害を
これ以上拡大させないための唯一の手立てであり、
さまざまな報道がされている中「シアターモリエール」としての声明を表明することが
小劇場エイド基金を応援してくださった皆様へのせめてもの礼儀であると考えます。
回答があり次第、こちらのサイトにて追ってお知らせをさせていただきます。
また、小劇場エイド基金は6月5日に既に終了している
緊急支援としてのプロジェクトであり、ファンディング終了以降、
運営事務局と劇場全体で活動することはなく、今後も継続する団体ではありません。
しかし、ご支援いただいた2909名の方は
小劇場演劇の存続と発展を願い、応援してくださったものであり、
その支援金が小劇場エイド参加劇場へと分配されることから、
今後の私ども運営事務局の対応について報告いたします。
まず小劇場エイド基金は、コロナ禍という未曾有の災害により
甚大な影響を受けている小劇場を対象とした緊急支援策であり、
そのため私たちは少しでも多くの小劇場に支援が行き渡るよう、
劇場の参加基準をできるだけ簡素にしました。
劇場主の来歴、劇場の運営形態などについては不問としておりました。
理由は、緊急支援策としての目的は、
劇場にとって小劇場エイドが「緊急避難所」になること、
避難所であるからには、入り口での選別は原則的に行うべきではなく、
その方針は堅持すべきと考えています。
以上の理由から、すでに各劇場と合意している事項に沿って、
当初のスケジュール通りに支援金の分配寄付を履行いたしますこと、
その中にはシアター・モリエールも含まれることを、
どうかご理解いただけますようお願い申し上げます。
今回の件で、“演劇”“劇場”という言葉が“コロナ”“クラスター”と結びついて
連日報道されることで、演劇界全般に向けられる目が厳しくなり
多大な影響を及ぼしていること、
小劇場への支援を広く社会に訴えた私たちとしても、
重く受け止めなくてはならないと認識しております。
最後に、今回感染された方々にお見舞いを申し上げるとともに
早期のご回復を心から祈念いたします。
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「小劇場エイド基金」運営事務局
(佐山泰三・大高健志・仲瑞枝)
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