この場所をつくる人|Vol.9 加藤康司 ― ときわ平のコエ・カタチ
vol. 29 2026-04-08 0
ときわ平のコエ・カタチの様子(写真:Ayami Kawashima)
こんにちは。SOWの原田です。
クラファン終了まで、あと13日となりました。
これまで順番にご紹介してきたSOWメンバーのコラム。今回は最終回をお届けします。
先日ご紹介した、1月から3月にかけて開催してきた「PRE SEE/SOW」では、この場所で何ができるのかを、少しずつ確かめてきました。
そんな今の流れの少し手前に、私たちにとって大きな転機になったプロジェクトがあります。
2024年に実施したアートプロジェクト「ときわ平のコエ・カタチ」です。
常盤平という場所にどう関わるのかを探りながら、とにかく動き続けた3日間。
その中で生まれた出来事や関係性が、いまの活動や、これからつくろうとしている「SEE/SOW」へと繋がってきました。
今回は、その「ときわ平のコエ・カタチ」について、加藤康司のコラムをご紹介します。
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地元の掲示板に掲示された、おおつきしゅうとさんデザインの「ときわ平のコエ・カタチ」のチラシ
(写真:Ayami Kawashima)
ときわ平のコエ・カタチ
「ときわ平のコエ・カタチ」は、松戸市常盤平エリアを舞台に、2024年にSOWが初めて常盤平で実施したアートプロジェクトです。常盤平駅前の元宴会場を舞台に実施したこのイベントは、まさに宴のような熱気ある3日間となりました。
会場は厨房、和室、ステージのある洋室が並び、奥に進むと金箔が貼られた部屋へと続く個性あふれる空間でした。松戸で一番広い宴会場として昔から愛され、結婚式の会場としても使われていたといいます。最初にここに視察に訪れた時、518㎡にも及ぶ圧倒的な広さに驚き、すぐにアーティストをここに集めよう!と直感しました。
YUMEGIWA with friendsの展示の様子
(写真:Ayami Kawashima)
オフラインサロン・ノーウェアの展示の様子
(写真:Ayami Kawashima)
gaga motorcycle baseの展示の様子
(写真:Ayami Kawashima)
動き続けること
突然の呼びかけにも関わらず、たくさんの地元アーティストが集まり、あっという間は会場は作品で埋め尽くされていきました。オープンしてからも、ゲストを呼び続け、トークイベントやワークショップ、パフォーマンスが、SOWだけでなく、参加アーティストによる主催も含め、数多く実施されました。計画はあったけど、予定調和ではない。動き続けるからこその熱があったし、心地のいい時間でした。
トークゲストにお呼びしたアーティストの中島晴矢さん。郊外や団地の歴史文化に関するお話などを伺いました
(写真:Ayami Kawashima)
SOWメンバーの岩澤哲野さん企画の演劇ワークショップの様子
耐熱原人によるヒーローショー"むかし戦隊カンブリオン”の様子
生戦士ヒューマンマンが会場を飛び出し、地元の餅つきに参入した時の様子
投げられたボールは
SOWはアートプロジェクトを企画運営する団体です。「プロジェクト」の語源はラテン語の pro + ject で「前方(未来)に向かって投げかけること」。アートプロジェクトもまた、目的を達成させることよりも、とりあえず前に向かってボールを投げることが大事なんだと思います。
「ときわ平のコエ・カタチ」で投げられたボールは「SEE/SOW」へと繋がりました。そして今、多くのアーティスト、建築家、デザイナーらとアイデアをシェアし、空間を設計しています。もしかしたら、自分たちは投げる側じゃなくて、投げられたボール自身なのかもしれない。どこに向かっているのかわからない。でも、確かに動いているという実感がここにある。
SEE/SOWで展示したコエ・カタチの”つづき”展の様子
(写真:鈴木ヨシアキ)
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