この場所をつくる人|Vol.6 加藤康司 ― 松戸のアートを振り返る
vol. 17 2026-03-24 0
写真:鈴木ヨシアキ
こんにちは。SOWの原田です。
クラウドファンディングも、なんと50万円を達成しました!(拍手!)
引き続き、ストレッチゴールに向けて進んでいきます。
応援よろしくお願いいたします!
さて今回は、SOWメンバー・加藤康司によるコラムをお届けします。
今回は、PRE SEE/SOWでのトークイベントをきっかけに見えてきた、松戸のアートの積み重ねや、そこから考えるこれからについて綴っています。
ぜひゆっくり読んでいただけたら嬉しいです。
===============
松戸のアートを振り返る
現在開催中の「PRE SEE/SOW(プレ・シーソー)」ですが、初回である1月25日(日)に、聖徳大学教授の大成哲雄さんとPARADISE AIRの森純平さんをお呼びして『常盤平アート座談会第一回「松戸・常盤平を読み解く――アートプロジェクトの土壌」』と題し、松戸のアートの歴史を振り返るトークイベントを実施しました。
常盤平アート座談会第一回「松戸・常盤平を読み解く――アートプロジェクトの土壌」の様子
(写真:鈴木ヨシアキ)
自分たちがどういう文脈の上に立っているのかを考えようと企画しましたが、大成さん、森さんからは、今まで知らなかった松戸のユニークな活動を色々と紹介してもらいました。トークイベント後、今回のクラウドファウンディングでも応援メッセージを寄せてくれた、松戸のレジェンドこと榎本孝芳さんがクリアファイルで大切に保管している、松戸でご自身が行ってきたアートプロジェクトのアーカイブを見せてくれました。
松戸アートラインプロジェクト2010のチラシ。
多くのアート関係者が集い、大規模なプロジェクトが実施されたそうです。
過去が未来
都内のあるイベントで、アナーキズム研究で知られる社会学者の酒井隆史さんのお話を聞く機会があり、そこで酒井さんは、右傾化する現代社会において「私たちの未来は過去にしかない」という言葉が印象に残りました。
また、ちょうど今、真庭市立中央図書館館長の西川正さんの著書『あそびの生まれる場所 「お客様」時代の公共マネジメント』(ころから株式会社、2017年)を読んでいるのですが、そこには「何かあったら困るので」という考えによって、いかに現代の公共空間から「遊び」が忘れられているかが論じられていました。
社会はどんどん管理され、そこに住む私たちは、無意識に周りを気にして、限られた範囲でしか想像できなくなっているように思います。
常盤平アートセンター計画。
武蔵野美術大学建築学科土屋スタジオが2011年に実施したプロジェクトで、実現は叶わなかったそうですが、今でも新鮮に映ります。
明るい未来を語ることよりも、過去を振り返り、こんなことも出来るんだ、と歴史から学ぶことが、今すごく重要だと感じています。まさに子供のころ、自分たちが無邪気に街で「遊び」、走り回っていた頃を思い出すように。
松戸市制施行50周年の際に実施された松戸市青年会議所主催「夏フェスタ・江戸川手作りイカダ下り」の様子。
この圧倒的インパクト!笑
スパイシーな松戸を求めて
イベントを終えて数日後、榎本さんに連れられ、初めて草里関邸(そうりかんてい)を訪ねました。草里関邸は松戸にアーティストや役人が集まった際、一緒にご飯を食べ交流する拠点として活用しているそうで、まるで秘密基地のような場所でした。
そこで榎本さん直伝のかっぱ汁をいただきました。かっぱ汁とは、豚肉と太めのねぎが入ったそばで、そこにみかんの陳皮で作った自家製の一味を多めに振り掛けたら完成。僕の分には(たぶん手が滑って)多めに振り掛けられ、榎本さんからスパイシーな松戸の洗礼を受けたのでした。
特製かっぱ汁。辛かった。
