この場所をつくる人|Vol.2 原田恵― 団地のあいだを歩く
vol. 4 2026-03-08 0
こんにちは。SOWの原田です。
クラファン終了まで残り44日という状況の中、60%まで達成しました!
応援してくださっている皆さん、本当にありがとうございます。
さて、今回はメンバーの言葉でSEE/SOWや常盤平について綴っていくシリーズの第2弾です。
今回は、私、原田から。
SEE/SOWを構える「常盤平という街」について、紹介させていただきます。
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団地のあいだを歩く
千葉県松戸市常盤平。この地名を聞いたことがある人は、果たしてどれくらいいるでしょうか。
JR松戸駅から、京成松戸線に乗って約10分。常盤平駅に到着して、南口に降り立つと、まずはロータリーにある大きなケヤキの木々に圧倒されます。
そんな入り口の印象に違わず、常盤平の街を歩いていて感じるのは、空間的な広さや余裕と、緑の多さです。
駅周辺には、桜並木が有名な「さくら通り」、立派なケヤキが約1kmに渡って連なる「けやき通り」があり、特にけやき通りにはゆったりとした歩道が整備されています。また、小さな公園や並木道が街のあちこちに点在します。
ベンチに座ってのんびりしている人がいたり、買い物の帰り道に立ち話をしている人がいたり。急いで通り過ぎるというより、少し立ち止まれるような空間が、この街にはたくさんあります。
常盤平団地という風景
この街の大きな要素を占めるのが「常盤平団地」。約35.5ha(東京ドーム7.5個分)という広大な敷地に、5000戸を超える住居があります。
常盤平団地がつくられたのは1960年代。当時は最先端の住宅地として、多くの若い家族がこの街に暮らし始めました。
この街の計画に関わった都市計画家のひとり・秀島乾は、地形に沿わせながら建物を配置したり、人が歩くことを前提にしたりしながら街の構造を考えたと言われています。車を主役にした道路ではなく、歩く人のための道や緑の空間が街のあちこちに広がり、建物と建物のあいだにはゆったりとしたスペースがとられています。団地のどこにいても空が広く、日当たりのよい風景が生まれているのも、この街の特徴のひとつです。
(個人的には、いつも「気持ちのいい森の中に住んでるみたいだな」と思いながら散歩しています)
くねくねした小道がたくさんあります
常盤平団地名物、スターハウス
お花見もできます
半世紀以上が経ったいま、街にはさまざまな人が暮らしています。長く住んでいる人もいれば、新しく越してきた人もいる。世代も背景も国籍もさまざまな人たちが、それぞれの時間を生きながら、この街に暮らしています。
この街で暮らす人たち
外から見ると、静かな住宅地に見える、常盤平の街。けれど実際には、それぞれに違う背景や状況を持った人たちが、この街で日々を過ごしています。
私は、そうした人たちが、各々の距離を持ちながら、ともにこの街で生活しているような空気に、常盤平らしさを感じています。
この街には、少しの「余白」があるように思います。
それは、人がふと立ち止まったり、誰かや何かと出会ったり、思いがけないことが起こったりするような、小さな余白です。
SEE/SOWも、そんな余白のひとつになれたらと思っています。
普段は出会わない人が出会ったり、知らなかった視点に触れたり。遊びや表現をきっかけに、この街の中で小さな交差が生まれる場所。
団地のあいだを歩いていると、ふと立ち止まれる場所があるように、この街の中に、そんな時間が少しずつ増えていったら嬉しいなと思っています。
