坂口恭平カタログ・レゾネ制作日誌(1) はじまりの束見本
vol. 2 2023-06-29 0
坂口恭平カタログ・レゾネをご予約の皆様
梅雨の終わりが感じられる6月終わりとなりました。
本日は「坂口恭平カタログ・レゾネ制作日誌」第1回をお届けいたします。
カタログ・レゾネの仕様を印刷会社の八紘美術さんに相談したところ、
「800ページもあるので、レゾネ用に用紙を発注しないといけませんね」と言われました。
普段の書籍制作の場合、用紙の在庫は印刷会社さんや紙屋さんが持っているもので足りるのですが、今回のレゾネは大判、しかも800ページ!ということで、事前発注が必要になりました。
カラーページの用紙には「b7トラネクスト」という銘柄を使用することになりました。
b7は美術カタログでもよく使用されている用紙で、発色もよく、やわらかな印象の用紙です。
用紙を決めたら束見本を作成します。
完成した束見本はこちら。
すごい存在感!!!
写真でご覧いただくとわかりにくいですが、ものすごい存在感、そして重量。
会社にあるハカリ(2kgまで対応)では測ることができませんでした。3kgはゆうに超えています。
大きさを比べるとこんな感じ。
画集『Pastel』より一回り大きいくらいのサイズです。
横から見ると……
「広辞苑」には負けましたが、800ページの厚みに担当編集も圧倒されました!
ただ、ここでひとつ問題が……
束見本にしてみると、表紙が紙だと耐久性にやや不安がありそうです。
ずっと残っていく本を、予約してくださった皆様にお届けしたいと考えると、耐久性にはこだわりたい……
そこで、思い切って布張りにすることになりました!
束見本はつくりなおし。
さらによいものにすべく、布張りプランの詳細をつめています。
同時並行で中身の制作も進行中。
「制作日誌」第2回で引き続きご報告していきます。
担当編集より