FUNDED
公演終了の御礼
vol. 12 2020-01-21 0
続編の千秋楽を迎えました。といっても前回よりも公演数（前回はゲネプロ公演もあったので）が減っているということもあり、本当にあっという間に終わってしまった印象ですね。
クラウドファンディングで支援して頂いた皆様、本当に心から感謝致します。自分としても観劇中はとても幸せな時間であり、もしそれをご来場頂いた皆様と共有ができていたら嬉しいです。
公演に関してのアンケートも設けております。ご覧頂いた方はぜひ感想をお伝えいただけると幸いです。
★アンケート→（https://forms.gle/HJbMawFvtNiQRAzi9）
本当に朗読劇とは不思議で、稽古に入る前の脚本を作っている段階では気づかないいくつかの綻びを少しずつ直し、稽古でも少しずつ調整し、本番前にはキャストがそれを“もの”にする。田所先生役の佐野さんが「俺ら役者は、二次元の脚本を立体的に三次元にする仕事だ」と言っていました。まさにそうで、文字以上の情報量が、その声には宿っていて、それは直接、見て、聴かないことにはわからない引力が物語に加わります。だから観客は引き込まれるし、心が揺さぶられるんだと思います。そしてもちろんそれだけでは完成しないのが舞台というもの。立体化し引力が加わったこの物語を観るお客様の存在があることで、意味を成します。魅力的な作品は客席を魅了し、その魅了された客席の熱量を受け、さらに演者がレベルアップする。まさにミックスアップというものを明確に見えたのが、今回の公演で感じました。素晴らしかったです。
二次元を三次元にして頂いた皆様にコメントをさせてください。
田所健太役：佐野信明さん
今回は１エピソードの主役として活躍して頂きました。「田所先生の恋」のプロットや小ネタ（終盤のやりとり）などは、ほぼ自分が用意したものだったりするのですが、真面目な行動が不器用過ぎてニヤニヤしてしまう感じや、ぎこちないやりとりなど、とても楽しませて頂きました。
また、昨年からですが、本当にイベントの設営や準備などに積極的にお手伝い頂き、感謝の気持ちしかありません。自分はいつもあなたの言動を揚げ足を取っていじっておりますが、本当に楽しいからなんです。今度、飲みましょうね！
設楽由奈役・野上聡子役：柴田遥加さん
二役を演じて頂きました。
観劇された方もそうだと思うのですが、今回に関してはやはり野上教頭の印象が強いと思います。「田所先生の恋」を制作することを決めた時点で配役をどうするか検討したのですが、遥加さんにお願いて良かったです。あと、人によっては同じ人が演じていたと気づかないくらいだったんじゃないかな？それくらいの演じ分けでしたね。
怪では、当初の脚本では設楽先輩は死んでいなかったのですが、色々と考えた結果、死んじゃうことにしてしまってスイマセン。少しだけグロくなってしまったかも……と反省。
近藤慎二役：五十嵐勇紀さん
恋に部活に熱いサッカー部部長。芳雄に憑依され、そして武雄が腕時計の竜頭を回し始め、その腕時計を弾くあのシーンのところ、かなり難しかったですよね。舞台であれば、やりとりが一目でわかるけど、朗読劇になってしまうと難しい。かといって、あそこはある程度テンポが求められるので、説明台詞になりすぎてもよくない……ということで、色々パターンを試してくれました。お疲れ様です。
でも、もうアフタートークやイベントでのいじられっぷりが板についてきたので、安心して笑うことができます。ウォッチマン、描かれ完成するのを目の前で見ていましたが、恐怖しかありませんでした（笑）
内田理沙役：水沢あやさん
亮介役の本橋さんとのアドリブでのやりとりなど、本当に原作中の亮介・理沙との関係性が描けていて、嬉しくなってしまいました。水沢さんのような声質の子がいると、途端楽しい学園生活に入り込める感じがします。ときめき文化祭のような明るく楽しいエピソードでは必要不可欠ですね！
怪終盤の幸絵の手紙を読ますのを誰にするのかを実は迷いましたが、芳雄・文絵の関係性を武雄・文絵と重ねるため、ふたりの幸せをいつも願っている理沙に託しました。難しい局面だったと思いますが、ありがとうございました。
郷田正博役：柴田大吾さん
安定して支えてくれる縁の下の力持ち！ 前回からのキャラチェンジでしたが、常に楽しまさせて頂き、ありがとうございます。場内の空気を和ませ役を担いつつ、武雄がループをしていることを知らず、最後に知ることで、物語の進行具合も担って頂きました。
てか、白塗り！ もー、私も知りませんでした。本当に笑わせて頂きました!!
ラブレターのシーンは、前日に調整しましたね。わかりやすく「ラブレター」と文字を入れて頂きありがとうございました。あと、ここだけの話ですが、黒帯は木皿儀の実家を探して持ち込みました。初日、忘れてスイマセン。
並木亮介役：本橋大輔さん
序盤から高いテンションで、一気に盛り挙げて頂き、楽しい一部のスタートダッシュを決めて頂きました。本橋さんの亮介、本当にチャラいわけではなく良い感じの明るい高校生という印象で、すごくバランスが良いんですよね。また、理沙との掛け合いが本当にスムーズで見ていて安心します。
亮介は理沙同様、まだメインエピソードが無いキャラクターなので、やはり「じれったい二人」をやりたいですよね……実はあのエピソードは再現が難しいと感じているので、どうにか形になると良いですね。
紀平加奈子役：夏陽りんこさん
しっかりと武雄への気持ちを要所要所で演じて頂きました。懲りない……というか、いつまでも加奈子なので最高です。フォークダンスの伝説を盗み聞ぎするシーン、本当に好きです。
個人的には、「文絵のためにのために」vol.01で描いた武雄との出会いを踏まえたクリスマスエピソード『加奈子のクリスマス』というのを考えていたんですけどね……カナイさんはカナイさんで、加奈子の最終エピソードを構想しているので、相談しておきます！
静内幸絵役：井澤美香子さん
ゲストヒロイン。
ご本人も仰っていましたが、正統派のお嬢様。でも少しだけ強気な部分もあり、そこがまたかわいくて、本当に良かったです。
「お弁当というものを初めて作った話」などの回想、あれ、二回目以降に見ると、そのやりとりが尊く感じるんですよね。何度か見て頂く方へのご褒美です（上演回数が少なくてスイマセン）。
なにより、手紙のシーンがとても好きで、稽古場からずっと涙腺緩んでしまいます。本番になると、そこに芳雄役の熱演が加わり、対比となり最高のミックスアップでした。
……こう書いている時もちょっと泣きそうです；；
青谷芳雄役：井上雄貴さん
ゲスト主人公。
主演の二人には申し訳ありませんが、個人的には今作のMVPを捧げたいです。
怪においての芳雄の熱演。同じ役ではありますが、実際のところは地縛霊状態と、真面目な学生ということで二役のようなもの。また、幽霊芳雄の武雄・近藤に憑依するユニゾン、回想芳雄の一人芝居など、演じる上での高低差が耳キーンとなるくらい差があったと思います。そして、文化祭でのアドリブ祭り（笑）。
新規メンバーということで、座組への途中参加というプレッシャーも跳ね除け、素晴らしい演技を見せて頂きました。本当に芳雄をやって頂き良かったです。
岩槻武雄役：市川太一さん
前作から引き続き、文絵とダブル主演ということで武雄を演じて頂きました。
本当にお芝居というものが上手で、武雄って感情の起伏が少し表現しづらいキャラクターだと思うのですが、それを表情を含めて演じてくれるのはさすがです。
文絵役の本宮さんとの掛け合いというか、困ったら市川さんという流れも健在で、でもそれを含めてこの座組なんだよなって安心させられます。
あと、現場に入ると、なんていうか雪解け（？）して、色々楽しませてくれますよね。色々なモノマネしたり、誰かをいじったり。私も困ったら市川さんにお任せしちゃってる部分があり、ご負担をかけましたが、大変助かりました。ありがとうございました!!
椎名文絵役：本宮佳奈さん
ぼくたちの絶対的ヒロイン。
今回は、囚われの身になるため、少しだけ出演シーンが控えめになってしまっていますが、それでも武雄へのまっすぐな気持ちが一部二部共に色々な角度で描かれていて、いじらしくも楽しい高校生の恋愛を描いて頂きました。
そして、今回はテーマ曲も歌唱して頂きました。前回と比べての大幅なパワーアップ。稽古場でご自身の曲が流れた時に「ヴッ!!」と嫌がっていましたが（笑）
個人的に好きなセリフがあって「私、武雄のものじゃない。フン！」の「フン！」部分です。あれ、台本にないのでアドリブで追加されたのですが、いやぁ、かわいい！
何はともあれ、頑張って走って、ちゃんと芳雄から逃げてくれましたね、お疲れ様でした!!
みんなに感謝します。ありがとうございました。もちろん裏方のスタッフの皆様、至らぬ自分でご迷惑をおかけしましたが、本当にありがとうございました。また、公演以外の運営周りの反省点が多々あります、申し訳ありませんでした。同じ轍は踏まぬよう次に繋げます。
出演者やお客様が期待している次回作はまだ未定です。ごめんなさい。もしかしたら、自分ではなく、誰かに託すかもしれません。でも、自分が頑張るかもしれません。よろしくお願い致します!!
プロデューサー：木皿儀
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