Nour Tripletの名前の由来
vol. 8 2023-10-27 0
ロモグラフィージャパンです。
この度は「Nour Triplet V 2.0/64 Bokeh Control Art Lens」開発プロジェクトを支援いただき、誠にありがとうございます。
今回は、Nour Tripletの名前の由来について少しお話ししたいと思います。
まずNourについて。
プロジェクトページでもご説明していますが、nourはアラビア語で光や知識を意味する言葉です。
このレンズのインスピレーションとなった人物「イブン・アル=ハイサム」の生まれ故郷であるイラクの公用語であるアラビア語が由来になっています。
イブン・アル=ハイサムって誰?
近代光学の父とも呼ばれるイブン・アル=ハイサムは、その革命的な発見の数々にも関わらずあまり知られていない数学者です。彼は西暦965年にイラクはバスラという街に住むアラブ系の家族のもとに生まれ、この時代はあらゆる分野で社会が大きく発展した調和と繁栄の時でもありました。
エジプトのナイルに住まいを移したイブン・アル=ハイサムでしたが、当時ナイル川の氾濫を止められると約束していたが、その約束を果たせず、1021年まで軟禁状態にされてしまいました。その10年間の中で彼は数多くの発見をしています。まず、当時は眼から光が発せられることにより物体が見えると信じられていたが、それを否定し、光の屈折にも研究を費やし、面を通過する光は入射角と出射角が異なるという結論もだしています。これが収差の発見へとつながったのです。
その他にも月の観察に使っていた暗室の構造が後のカメラ・オブスクラのインスピレーションとなりました。
現代の光学技術はイブン・アル=ハイサムの数多くの革命的な発見に基づいていて、そのため、「近代光学の父」とも呼ばれています。
マガジンでもイブン・アル=ハイサムの歴史を詳しく説明しています。
Tripletとは?
オールドレンズファンの方ならご存知の方も多いと思いますが、tripletはトリプレットレンズのことを指します。
トリプレットレンズの特徴はなんと言ってもバブルボケ。Nour Tripletでもその独特なバブルボケを楽しむことができます。
Nour Tripletのレンズ構成
しかし、単純なトリプレット構造だと、Nourのような球面収差コントロールを実現できないため、トリプレット構造を活かしバブルボケを保ちながら、球面収差のコントロールを可能にするために3群5枚という構成に設計されています。ただ、レンズのインスピレーションはトリプレットレンズから得ているのでNour Tripletという名前にしています。
Nour Tripletのクラファンは11月6日 (月) 23:59pmまでです!
お届け日時が早いものから売り切れとなっていきますので、どうぞお早めに!
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