クラファン折り返し!プチ移住2ヶ月、質問を元に街づくりのリアルを見つめてみる。
vol. 5 2022-02-26 0
こんにちは!NOSEのnagohoです!!
"街全部を美術館に"
そんな目標を掲げてクラファンをスタートして、早2ヶ月が経ちました。
おかげ様で100万円を突破、現在21%達成です!!
本当にありがとうございます!!
残り2ヶ月、駆け抜けていくために、今の状況を一度まとめてみたいと思いますっ!!
—
私たちなごみしは今、クラファン期間中の4月まで、富山にプチ移住をしています。
4月以降は、東京の拠点と半分ずつ活動する予定です。
関東生まれ関東育ちの私たちにとって、
この滞在生活は本当にたくさんの気づきの連続です。
日々たくさんの出会い、激励と同じくらい、いろんな質問もいただきます。
今日はその中でも特にたくさんいただく以下の3つの質問を元に、現状を振り返りたいなと思います。
Q1, 新しい拠点での活動スタート、短期間でここまで活動を広げられているわけ。
Q2. 街の人の反応は?
Q3. 街全部を美術館に。具体的には??
では、早速見つめていきますっ!!!
Q1, 新しい拠点での活動スタート、短期間でここまで活動を広げられているわけ。
これは、本当にたくさんの方に驚かれます。私も驚いています。
この2ヶ月でお会いさせていただいた方は本当に多く、
その中でも市長さんや、企業のトップの方々、さらにプロサッカー選手と、
私たちも信じられないほどに素晴らしい人格者の皆様とお会いさせていただいています。
最初の突破口は、われわれのオーナーPに開いてもらったことは言うまでもありません。
そこから先は、実は熱烈なサポーターの皆様によって開かれているのです。
サポーターといっても、何かグループがある訳ではないのですが…
新聞やテレビに取り上げていただいた記事を見たり、FBの投稿を見てくださったり、噂が噂を呼んだり…
リレーのようにどんどんどんどんつなげてくださっています。
これは、東京で仕事をするだけでは気付けなかったことですが、
地域というのは、たくさんの方が向かい合って成り立っていることを知りました。
東京にいる時はどうしても、
「どのグループが、会社が一番だ!」
って、なんとなくみんな競争していたのに対し、
地域はその反対、みんなで一個の地域を作るイメージなのです。
何か決まった職種だけではなく、
行政の方も、教育の方も、芸術の方も、飲食の方も、会社の方も…
みなさんが一緒にその地域を見つめているのです。
当然、この場所では皆様の、富山愛が本当に凄い。
富山を愛する想い、富山を盛り上げたい想い、そしてたくさんの方を笑顔にしたいという想いが
繋がりに繋がり、このような状況が生まれています。
だから、盛り上げたいと思う私たちを真剣にサポートしてくださりますし、
だからこそ、私たちも負けていられない、と、本気になり、
どんどんどんどん熱くなっています。
応援してくださるサポーターの皆様!!!もっともっとたくさんのかたがいます!!!
Q2. 街の人の反応は?
今回のプロジェクトを立ち上げてから、実際街に住われている方へもご挨拶に回らせていただいています。
正直なところ…
かなり時間がかかりそうだなぁというのが本音です!!!
やはり派手髪の私に...?現代アートという素性のわからないものに...?、拒絶反応を示す方はとても多い印象です。
でも、何度も通ううちに、福光への愛をこぼしてくださる酒屋のお母さん、
頑張ってることだけは認めてくださる電気屋さん、
陰ながら、でもいつも気にかけてくれるマスター、
いろんな形で、愛が滲んでくるのも事実です。
どこまで行っても人対人。
新参者だからと卑下する必要もないかもしれないですが、
街に住む皆様にとっても心地よい場所、必要とされる場所でありたいと思います。
何年も時間かけながら、少しずつ、対話を重ねていきたいです。
Q3. 街全部を美術館に。具体的には??
この質問が、一番多いです!
正直、私もクラファン を始めた当初はまだまだふんわりとしか想像できていませんでした。
でも、2月からスタートした展示、 「信じることの、展示。」を通じ、明確にイメージを持つことができました。
私たちの拠点でもある福光は、
昔ながらの建築、蔵、本当に風情のある建物が並ぶ街です。
今回の展示では、初めて作品の一つを “蔵” に展示してみました。
古道具をしまってあった蔵です。
棚や、元々置いてあった大きな家具はそのままに、
真ん中に作品だけ置いてみたのです。
そしたらびっくりするほど、作品が輝いていました。
ホワイトキューブで展示をするのとは全く違う魅力、
やっと居場所を見つけたかのような輝きを放っています。
この街は今、どんどん人が離れ、
これから空き家や空きテナント、廃校舎が増えていきます。
まさに、こう言った空間を、一つ一つ、展示室にしていくこと。
これだ、と確信しました。
この場所にしかない建物。
この場所にしかない歴史。
この場所にしかない温度。
この場所にしかない音。
この場所で初めて輝く作品。
そんな景色を一つ一つ繋ぎ、
街全部を美術館に、していきたいと改めて強く、思いました。
美術館が大きくなれば、
それに伴い必要な家やゲストハウス、喫茶などの休憩所。
また人が集う理由が増えます。
私たちはアートをリソースにしながら、
みなさんと一緒に、この街に向き合っていきたいと思います。
詳しくはこちらでも「【ズバ記事】ズバリ、なんのクラファン ??」
蔵の展示の様子
最後に…
お隣、アートの聖地金沢にある21世紀美術館さんや十和田市現代美術館の建築設計をされている建築家・西沢立衛さんの書籍「美術館をめぐる対話」のまえがきの中の一説を紹介させてください。
—
美術館は、行政の占有物ではなくて、町の財産です。自分の町の一部であって、毎日自分たちが使っている電車とか、道路とか公園とか、そういうものと同等のものです。個人個人が自分のスタイルで使ったり楽しんだりすべきものだし、町に美術館があることを町の人が誇れる、そういうものなのです。
(中略)
これからアートが、私たちの生活により近いものになっていくと、美術館はいっそう町の一部のようなものになっていくと思います。そうなると、美術館の存在は今よりもさらに大きくなっていくはずです。それは、アートの環境も大きく変えるものですが、都市の環境も変えていくものです。
-引用:書籍「美術館をめぐる対話」
この文書を読んだ時、ものすごくハッとし、私たちの役割も強く認識しました。
このプロジェクトの実現には、たくさんのお金と、年月と、エネルギーが必要です。
到底、私たちの力だけでは実現し得ませんが、
これまでに応援してくださった皆さんとならば、これから出会う皆さんとならば、
必ず現実にしていける夢なのだと確信しています。
今、この場所にある魅力を最大限に活かした、地域密着の美術館。
世界中探してもここにしかない美術館を、
そして世界中の人が熱狂するような美術館を、
すなわち地域を、みなさんと一緒に創れたらとても嬉しいです。
私たちももっともっと学び、蓄え、成長していきます!!!
まずはこのクラファン期間の残り2ヶ月、どうぞよろしくお願いします。
4月末までは、改修工事前の今できる状態で展示も開催しています。
お会いできますことを、楽しみにしています。
NOSE art garage
nagoho