アップリンク・浅井隆氏によるパワハラ問題について
vol. 46 2020-06-17 0
日頃お世話になっています。ミニシアター・エイド基金運営事務局です。
昨日から各種報道で出ています通り、有限会社アップリンク代表の浅井隆氏及び有限会社アップリンクなどに対し元従業員を中心としたグループより、パワーハラスメント等の諸問題に対し提訴が行われました。原告の方々からの訴えは、以下のサイトから確認できます。
また、既に浅井隆氏から、簡潔ではありますが以下のような謝罪コメントも出ております
(詳細なコメントは現在用意されているようです)。
このことから、パワハラ自体は否定されざる事実である、と私どもは認識しております。ハラスメントはいかなる理由があっても許容されるものではありません。浅井隆氏には謝罪文にある通り、「深く反省」し、「誠意をもって対応」していただきたいと考えます。
アップリンクは、ミニシアター・エイド基金の支援を受ける参加団体のひとつであり、3万人に及ぶコレクターからの支援金の一部が分配されることから、すでにいくつかの問い合わせも頂いているため、今後の私ども運営事務局の対応について報告いたします。
まず、今回ミニシアター・エイド基金が行ったクラウドファンディングは、コロナ禍という未曾有の災害に対する緊急支援としての意味合いの強いもので、そのため私たちは少しでも多くのミニシアターに支援が行き渡るよう、審査の基準をできるだけ簡素にしました。各映画館、経営者それぞれの性質や人格については不問としております。
なぜなら、こういった支援策はいわば災害時の生存をかけた「緊急避難所」であって、避難所である以上、入り口での選別は原則的に行うべきではなく、その方針は堅持すべきと考えています。
以上の理由から、すでに各劇場と交わしている同意事項に沿って、当初のスケジュール通りに支援金の分配は履行いたしますこと、そのなかにはアップリンクも含まれることをご理解のほどお願い申し上げます(5月末にすでに支援金の一部の支払いは済んでおり、6月下旬に残額の支払い予定です)。
今回、浅井隆氏が告発を受けているその種々の内容の正否については、当事者同士の話し合いに委ねざるをえませんが、ミニシアターへの支援を広く世間に対し呼びかけ続けた今だからこそ、私たち映画業界に生きる人間は自分ごととして重く受け止めなくてはなりません。ことはアップリンク、ミニシアターだけの問題だけではなく、映画業界全般の信頼と労働意識が今問われているのだと思います。
改めて、決して被害を訴えた側が不利益を被ることがないよう、また今現在もアップリンクで働く社員の労働環境が守られるよう、浅井隆氏には真摯に被害者の言葉に耳を傾けることを私たちは強く望みます。
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「ミニシアター・エイド基金」運営事務局
(大高健志・岡本英之・高田聡・濱口竜介・深田晃司)
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