是枝監督、片渕監督、河瀬監督からコメント到着&発足会見レポート
vol. 2 2020-04-14 0
こんにちは。
プロジェクトの開始から24時間あまりで5,800万円を超える応援をいただいております。ありがとうございます!
今回この「ミニシアター・エイド」基金の発足にあたって、賛同人の是枝裕和さん、片渕須直さん、河瀬直美さんからコメントが寄せられましたのでご紹介します。
是枝裕和さん
映画館は僕の人生の一部です。
こっそり泣いたり、自身を奮い立たせたり、観終わった後に街の風景を一変させられたり。
映画館は、そんな、無数の人々の無数の記憶を蓄積し、発酵させ、次の世代に受け渡していく場所です。
このような危機的状況の中でも、その場所を維持し、未来に継承していく為には、まずは、その場所を必要として来た人たちが、連帯する必要があると思います。
ミニシアターを中心としたその連帯を、映画産業に関わる全ての人へ、そして映画ファンの方々へ、更には、行政へと広げていく必要があると思います。
これは、その為の小さな、しかし、大切な一歩だと思います。
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片渕須直さん
私が常々思うのは、映画とは、それを見て下さる観客の方の心の中で始めて完成するものだということです。そして、映画と観客との出会いを作り出してくれるのが映画館です。
ミニシアターという存在は、上映する映画を独自性もって選ぶ可能性を持つ場所です。
かつて私の映画も、町の小さな映画館で上映してもらえて、観客の皆さんと出会うことが出来て、救われました。
ミニシアターを運営するのは、平素からどんなに大変なことかもうかがっています。
今この疫病がもたらす困難によって、そうした存在が風前の灯のような状況に陥っています。
失われてしまえば、再興するのはさらに困難です。
どうか皆さんも、ミニシアターの維持にお力添えくださいますように。
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河瀬直美さん
こつこつと自主制作を続けてきた私は、数々のミニシアターにお世話になってきました。
公開の時には、愛情深く自分の作品のように宣伝をしていただき、
私たち映画に関わる側とお客さんとをつないでくれました。
ミニシアターといわれるそれぞれの劇場には想いを持った“顔”があり、
その方々が選び紹介される作品は非常に多様でボーダーがない。
それは観る人の世界を広げ心を豊かにてくれます。
映画という芸術がこれからも楽しめる日本でありますように。
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※河瀬直美の瀬は旧字体が正式表記
また、発起人の深田晃司監督と濱口竜介監督、そして賛同人を代表して斎藤工さん(俳優・映画監督)と渡辺真起子さん(俳優)が出席した昨夜の発足記念の無観客記者会見(DOMMNUE)は多くのメディアに取り上げていただきました。
「ミニシアター・エイド基金」深田晃司、濱口竜介らが記者会見(CINRA.NET)
https://www.cinra.net/report/202004-minitheateraid_gtmnmcl
映画に関わる人たちの暮らしを守る、ミニシアター・エイド基金の発足会見レポ(映画ナタリー)
https://natalie.mu/eiga/news/375275
ミニシアター支援の基金を設立 映画監督ら(産経新聞)
https://www.google.co.jp/amp/s/www.sankei.com/entertainments/amp/200413/ent2004130011-a.html
会見には全国のミニシアターを代表して「アップリンク」代表・浅井隆さん、名古屋「シネマスコーレ」副支配人・坪井篤史さん、京都「出町座」支配人・田中誠一さん、大阪「シネ・ヌーヴォ」支配人・山崎紀子さん、広島「シネマ尾道」支配人・河本清順さん、大分「シネマ5」支配人・田井肇さんも参加。
冒頭の「ミニシアターが大変な状況にある中で、この1、2か月を乗り切れないという声がインターネットや当事者から聞こえてきた。」(深田監督)、「この状況が長く続くと確実に経営が危機に陥ってしまう。」(濱口監督)という現状について、「休館を一つの選択肢にせざるを得ない」「休館が1か月でもかなり苦しい。3か月休館が続くと必ず閉館に追い込まれるとわかっている」「これが続くと劇場がもたない。」「今日もお客さん0の回が現時点で3回。かなり厳しい。」「明日閉めるかもしれないという状況」など、経営がひっ迫している現場からのリアルな声を届けてくれました。
全国の劇場支配人が危機訴える 深田晃司、濱口竜介、斎藤工ら無観客配信で会見(シネマトゥデイ)
https://www.cinematoday.jp/news/N0115355
ミニシアター基金会見で悲痛「休館3カ月で閉館」(日刊スポーツ)
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202004130000466.html
また、斎藤工さんは「今は人命や医療、インフラにかかわることが最優先だとは思うが、これが長期戦になったときに戻ってくる場所、希望の一つがミニシアターだと思っています。僕はミニシアターで育ったと言っても過言ではない。スクリーンからいろんな景色を見せてもらった」と、現実を踏まえた上でのミニシアターの意義を、渡辺真起子さんは映画館への想いを「思春期の頃や、自分の居場所が見つからない時に自分を迎え入れてくれたのが映画館だった。」「映画館は違う視点を分けあえるような場所なんじゃないかなと思う」と涙を浮かべなから述べ、「ミニシアター・エイド基金」への支援を呼びかけてくださいました。
この他、たくさんのメディアに取り上げられました!
「深田晃司、濱口竜介が発起する「ミニシアター・エイド基金」がクラウドファウンディングで支援を開始」(movie walker)
https://movie.walkerplus.com/news/article/229994/
目標金額は1億円。ミニシアター救済のための「ミニシアター・エイド(Mini-Theater AID)基金」スタート(美術手帖)
https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/21704
→Yahoo!ニュース(美術手帖)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200413-00000005-btecho-cul
映画文化を守れ! ミニシアター・エイド基金 × DOMMUNE キックオフイベント無観客記者会見が投げ銭方式で配信(BANGER)
https://www.banger.jp/movie/32103/
「ミニシアター・エイド基金」小規模映画館支援のためのクラウドファンディング開始、発起人 深田晃司×濱口竜介のステートメントも(映画ランド)
https://eigaland.com/topics/?p=116468
→ガジェット通信(映画ランドニュース)
https://getnews.jp/archives/2493218/gate
未来へつなごう!多様な映画文化を育んできたミニシアターをみんなで応援!“ミニシアター・エイド基金“始まる!深田晃司、濱口竜介がステートメントを発表!(cinefil)
https://cinefil.tokyo/_ct/17356440
Yahoo!ニュース(映画ナタリー)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200413-00000128-nataliee-movi
Yahoo!ニュース(産経新聞)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200413-00000600-san-movi