原動力となる気持ち
vol. 10 2024-06-10 0
みなさん、こんばんは!
監督の近藤笑菜です。
今日は、「幹 TRUNK」のもとになった気持ちのお話しを。
どんな方でも身体が資本だと思いますが、俳優という仕事も、体型や顔立ち、体調がとても大切な商売道具で。
私は妊娠をしてからも、
わたしは何も変わっていないですよ!
今まで通りいつでもどこでも行けるし、どんな急なオーディションでも、どんな撮影スケジュールでも、どんなロケ地でも行けます!
と、気持ちとしては声を大にして言いたかった。
でも、実際本当は心も身体もすごく変わっている。
そんな自分の変化に私自身が一番ついていけず戸惑っていたし、
それが、この社会から受け入れられないんじゃないか、俳優として疎まれるんじゃないかと思うと足がすくみ、
親しい人たちから拒絶をされる悪夢ばかり見る時期もありました。(毎晩うなされながら号泣して目を覚ましていた…)
実は、その時期に書いたシナリオがあり、この「幹 TRUNK」の原案になっていたりします!笑
実際妊娠中だけでなく産後も、
早朝から夜中まで撮影があるのは当たり前、直前に香盤が確定する(やはり天候のことなどもあるので)スケジュール感に保育園にお願いするだけでは対応しきれないし、
お世話になっている監督さんの上映は夕方からだと寝かしつけがあって観に行けず、
夜の飲み会も基本的に泣く泣くお断りの一択。など
わたし、この業界の働き方に全然適応しきれてない。社会不適合者じゃん、って思ってしまう。
でも、諦められないんです。
子供が生まれ、家族と過ごす時間があること。俳優として、役を担いやっていくこと。この両立を、私は諦めていません!!!!!
この両立していきたい生き方を「そうできるように、業界よ、社会よ、なんとかしてくれ!」と言いたいところですが、人を頼る前に、まず自分で出来る限りのことをやってみたい。
私は世間的には無名の俳優だけれど、ちゃんと胸を張って自己紹介をして、自分の頭で考えて、心で感じて、行動に移していきたい。
イチ人間として、娘に見せても恥ずかしくない背中で歩いていたい。
ただ、人を頼る前にと言いつつ、今回このクラウドファンディングでサポーターの皆さんにめちゃくちゃお力を貸していただいているわけですが…!
こうしてサポーターの皆さんにご支援していただき支えてもらっていること、この映画に応援の心を寄せて下さる方がいること、当たり前ではなく本当に貴重でありがたいことだなと思っているので。
皆さんにこの映画との旅路を楽しんでもらえるよう、
「近藤なかなかやるやん~応援し甲斐があるやん!」と思ってもらえるよう、
これからも全身全霊でこの映画を育てていきたいと思います!!!!
皆さま引き続き、まだまだ「幹 TRUNK」へのご支援、応援を宜しくお願い致します!
近藤笑菜
むすめがお腹に居たころ。
(写真/綿貫楓)