ビデオブログを考える。(17) - キャラクター設定を作る
vol. 23 2014-06-16 0
自分以外の創作されたキャラクターを用いて作品を作る場合、長く続く作品であればあるほど、そのキャラクターには様々な設定が必要なのではないか、とルミナスタジオは考える。
単発で起用されるキャラクターであれば、そこまで細かいものを付け加える必要は無いが、ルミナスダイアリーのような連載物かつ主役であるのなら、そのキャラクターを特徴付けるためにも必須とも言える。
●第127回より 紅葉初登場の紹介時、そのキャラ設定を全く知らされておらず困惑する本人
現役でも構わないが中学生の頃、創造性に溢れていた人はよく色々なマンガやアニメのようなキャラクターのオリジナル設定や、自分の秘められた力を思い描く、などという空想を抱いていた人はいないだろうか。(これをネットスラングでは中二病という)
こういったキャラクターの背景を作る能力というものは、殆どがこの頃に形成されやすいのではないだろうか。かく言う自分もそのような傾向があり、今まで恥ずべき歴史だと思っていたものが思わぬ資産になっていたことに、最近になってようやく気づいたものだ。
キャラクターの背景を設定する際は、もちろん他者を全く気にする必要は無いのだが、それを表に出すときは様々な留意が必要となる場合が多い。
必要も無いときに長々と説明する機会を作ってしまうと、視聴者サイドは現時点で知る必要もない知識を無理に押し付けられる上に、キャラクターの性格や特徴を知る機会を奪ってしまうのだ。
奇抜な性格や特徴のキャラクターを作ったのは良いが、そのおかげで視聴者が不快感を示してしまってもいけない。どんなに突出した設定を作ったとしても、そのキャラクターが人前に立って様々なコンテンツの紹介や引率をすることを考えると、そのキャラクターに一定のコミュニケーション能力を持たせることも必要だ。人対人を前提とし、二次元と三次元の架け橋を担うキャラクターはマスコットというだけでなく、何よりも多くのYouTuber同様動画に出演している本人だということでもあるのだ。
キャラクターの特徴を見せるならば、作中でその設定が必要になったシーンで小出しにしていくのがベターだ。これはどんなメディア媒体でも言えるのではないだろうか。他にも作品外で視聴者達と交流している最中にその設定を少し語ったり、視聴者の想像や提案で新たな特徴が生まれたりと、様々な対応ができる柔軟かつ堅実な設定を用意するのが、ルミナスダイアリーのようなキャラクターモノを作るのには恐らく必要な要件だろう。
自分だけでなく視聴者も一緒になってキャラクターを愛でることができるのが、この『二次元+三次元=』ビデオブログの特徴ある設計だと、Breakthrough_ace.輝鳴は考えている。
現時点で、ルミ達のキャラクター背景や設定は恐らく半分ほどしか表に出してはいないだろう。
というのも、やはりあの三人もかなり奇抜な設定を書き上げているため、それをどのタイミングで表に出すのかを伺っている最中とも言えるのだ。……いや、もしかすると当分それを出すことは無いのかもしれないが。