ビデオブログを考える。(15) - 二次元と三次元の架け橋
vol. 21 2014-06-14 0
ルミナスダイアリーシリーズを設計する際、何よりも自分ではなくキャラクター自身の知名度を向上させるよう方針を整えている。Breakthrough_ace.輝鳴がメインではなく、ルミ達がメインなのだ。
そして撮影の際も『自分は彼女らのパシリ役』という認識の下で動画を撮っている。撮影中は、自分のアクションでルミ達がどういった反応を示すかを想像しながら、リアルタイムで完成品をイメージし続けているのだ。
●第172週より ルミ達の会話に合わせてテントを設営するBreakthrough_ace.輝鳴
ルミ達は実体を持たない、いわば非実在の存在と考える。
そのため、あらゆる現実での活動は全て作者であるBreakthrough_ace.輝鳴を通してフィードバックを受けている、というのがルミナスダイアリーシリーズでの設定だ。
本作では、彼女らはいわば作者の守護霊的な役回りを取り、一つの企画に対して様々な指示や提案を作者へ行っていく。視聴者サイドの視点のように見えるが、作者の行動や感覚を感じるというのもあり、作者と視聴者の間に位置する、まさに中立的な存在とも言えるかもしれない。
ルミナスダイアリーシリーズの重要な観点は、三次元(物質世界)の自分たちが二次元(架空の世界)を見ているように、『二次元のキャラクターが三次元の自分たちを見ている』という逆の状態を表現していることだ。
ルミ達の存在している領域では、想う力だけで自由自在なことができる。割れない上に中は無重力の巨大シャボン玉だって幾らでも創造できる世界だ。そんな自由な領域に存在しているキャラクターが、自分たちの生きているリアルを見たらどう感じ、どう考えるのだろう。これが本作の根幹となる一つのテーマの柱なのだ。
ルミ達の存在する世界と比べると、自分たちはとても不自由な世界で生きている。しかし、彼女達からするとこの世界はとても新鮮で可能性を感じ、チャレンジに溢れる世界でもある。
ゆえに、作中では様々な『チャレンジ』を提案している。今回のクラウドファンディングもまた、そのチャレンジの一つなのだ。
制約があり不自由な世界だからこそ、この困難を如何に克服していくかに楽しみを見出す。そのヒントをBreakthrough_ace.輝鳴に与えてくれるのが、まさにルミ達の大きな役割の一つなのかもしれない。
これを、スピリチュアルの界隈では『ハイヤーセルフ』と言うこともある。まさに、彼女たちは高次元領域の"自分自身"だ。