ビデオブログを考える。(14) - 収益を得ること
vol. 19 2014-06-13 0
かつて、ニコニコ動画のユーザーの間では『嫌儲』という思想が広く流行していた。もしかすると今でもそうなのかもしれないが、とにかくアフィリエイトや素材販売などの収益化行為を糾弾し、『無償で提供することが正義』である風潮が作り出されていった。
しかし今はそうとも言っていられない。最早YouTubeではパートナーシップによる動画収益化は当たり前のことでもあるし、創作物に価値を見出すユーザーはそれに対して対価を提供者へ支払うようになってきた。このクラウドファンディングもまたその一環なのかもしれない。
Breakthrough_ace.輝鳴は現在フリーター扱いとして、YouTuber活動を続けている。しかしこの状態では収入は非常にギリギリなのは言わずもがな。
Googleからの広告収益は以前と比べればかなり多くなったものの、これだけで生活ができるレベルには到底及ばない。もっと別の手段で収益を得る方法が必要だ。
●ルミナスタジオ公式オンラインストア『一番いい即売会場』
『勤労』とは何なのか。どこかの事業に所属して業務することだけが"働く"ということなのだろうか。前職に勤めている間、常々考えることであった。
『好きな事をやり続けているだけでは生きていけない』と言う人も多いだろうが、ルミナスタジオとしてはそうとは思えない。むしろ、その考え方では"創造性"を喪失させてしまい、人それぞれが抱く"新しい価値を見出すこと"ができなくなるのではないだろうか。
株式会社MEGWIN TVをモデルケースとして、ルミナスタジオもいずれ法人化する可能性もある。それを踏まえて、様々な試行錯誤と共に収益を得る可能性というものを模索していく必要があるだろう。
現状では、今まで得たビデオブログのノウハウや、個人に向けた映像制作の補助となる素材などを制作し、販売するなどの手段が有力で、現在企画と試験を行っている最中だ。
この試作の結果次第では大きな収益の可能性となるだけでなく、法人化以後の事業の一つとして運用をすることができるかもしれない。
ユーザーに対して価値を感じさせるものを提供するのは、非常に難しいことだ。
しかし、それを提供するために動画作品を配信し、商品を作っていくために試行錯誤していくことは、自分にとってまさに"働く"ことなのだと信じている。