言葉の宇宙船ー「本のつくり方をつくる」ために
vol. 10 2016-08-23 0
こんにちは。
プロジェクトコーディネーターとして参加している、Art Bridge Instituteの関川です。
8/22に、著者の芹沢高志と港千尋、そして編集の川村庸子と坂田太郎の4人が集まり、編集会議を行いました。
その様子を、少しだけリポートします!
今回のミーティングの主なミッションは、
「これまでの活動を振り返りつつ、進捗を共有せよ!」。
本や出版の未来について考えながら、「本のつくり方をつくる本」と銘打って始まっているプロジェクトですから、現場では、動きながら考え、それを本にフィードバックしていく...という作業が繰り返されているのです(ややこしい!)。
港は名古屋からskypeにて参加!
◉「デザイン案」を共有せよ
デザイナーの尾中俊介さんから、待望のデザイン案が届きました。
そのコンセプトは、なんと「本を宇宙船にします」という驚きのアイデア!
いったい、どういうことなんでしょうか?
「これはおもしろいアイデアだね!」
「なんだか、宇宙に行くためのキットのようだよね」
「中面の紙は、どんな素材なの?」
「予算内に収まる?」
「保存を考えたときに、どうだろう?」
などなど...驚きの声とともに、さまざまな意見も。
こうして尾中さんを中心に、著者、編集者全員が意見を出し合いながら、デザインが決まって行きます。
◉ プロジェクトを「編集」せよ
続いて、編集チームから進捗の共有。
バシッと組まれた「台割と進行管理表」をもとに、打ち合わせがスタート。
先月までに2回開催されたトークイベントの原稿が着々と進行中です!
港が赤入れをしたゲラ
「対談のほかにも、わたしたちが実際に考えたことや参考にしたことを“キーワードエッセイ”としてまとめて、その実践が一冊のなかで味わえるようにしたいんですよね」
と、編集の川村さん。
さらに「もくじ」の捉え方についても話が進みます。
「対談で僕たちがカードをめくって話したように、1 から10まで順番に進んでいくのではない体験ができるような本にできないだろうか?」
と、芹沢さん。この話は、対談で港さんが発した、
「はからずもWECは、道具として使いこなされることを目的にしていて、道具へのアクセス(Access to Tools)」という副題がありました。我々も一つのツールをつくる。それはいろいろなことに使える。もしかするとカフェを開くときに使えるかもしれないし、ケアの現場に応用が利くかもしれない。もっと言えば、本そのものが家になってもいい。そこまでいければおもしろいですよね」という言葉につながっていくのですが....。
本日のところは、ここまで!そのほかにも、クラウドファンディングとの関わり合い方や、完成したプロジェクトブックの売り方についてなど、会議は夜遅くまで続きました。
川村さん曰く、「このプロジェクトブックは、つくり手の考えや状態も互いに反響しながら変わっていっている感じがありますね」
とのこと。いったい、どんな本が完成するのでしょうか。
どうぞ、お楽しみに!
また進捗をレポートします!