最後のご挨拶
vol. 7 2024-02-14 0
最後のアップデートです。とってもとても遅くなってしまいました。なんだか書きたい文章をまとめている間に、目まぐるしく日々が過ぎていったのです。
じゃあなんていう言葉で締めようかといいますと、それもパッと思いつかないのです。
『滲むアイリス』には総勢23名もの人間が携わっておりました。一つのカンパニーと考えると、かなり大きい団体です。映画や舞台では、個々の小さな力が重ね合わさって一つの巨大なものが出来上がりますが、実際問題、ご観覧いただく皆様にどう伝わるのかは微妙なところではあります。
今年度の映像美術ゼミ7期卒業制作展にて『滲むアイリス』をご覧いただいた方々は気づいたかもしれませんが、「映像美術ゼミ」として求められるものを私は展示には引っ張り出してはいませんでした。映像美術ゼミは「映像」を作るのではなく、「映像を作る上での背景の美術をデザインする」ところです。なので全て独学で行った準備、撮影、編集、展示作業。あ、展示に関しては学芸員資格取得のための実習のおかげですね。
とにかく『滲むアイリス』に「実は携わっていた人」程度で仲間たちを消化なんて絶対嫌だ!と思っていました。
ゼミの先生方には「思い出話を見たいわけじゃない」と批判もされたり、されなかったり。確かに「映像」としてはとても不明瞭で、拙かったなあ、と。わかっているけれど、それでも23名で作り上げた一つの作品です。自身の卒業制作としては、もうこれで終わり。満足はしています、一応。
どちらかというと、「記憶」?「記録」?「自分の作品を発表する」のではなく、「自分の製作過程や記憶を共有する」場所にしたく、あのような展示方法を思いつきました。しっかりゼミ(教授)用の提出もしていたのですよ!!!!
それでも『滲むアイリス』を作り上げたことは、『滲むアイリス』に皆が携わってくれたことは、皆様が出資してくださったことは紛れもない大切な「記憶」だったから、ここまで走れてきたのだと思います。
海、波、鉛筆が走る音、花火、夜。
好きだと思えたことに深く関わることができたこと、映画撮影現場を無事回せたこと、卒業制作のためにたくさんの人たちが集まってくれたこと、今でも奇跡だと思っています。
今一度、皆様に大きな大きな大きな感謝!!!
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え、これで締め?あんまりいい言葉かけなかった気がする。『滲むアイリス』関連のコンテンツはきっと今日か明日くらいで最終投稿をした上で、しっとりと全員ログアウトさせていただきます。
そして現在は、後輩たち主催の劇団ネモノ会 第3回公演『J•A•C•K』に制作・広報として携わっております。演劇です。私が大学生のうちに関わる最後の作品です。しっかりと、やっております。予約リンクを貼っておきますので、是非是非覗きにきてくださいな。
こんな感じで他の広報で終わる感じ、すごい私っぽいです。
あ〜あ、また何か作りたくなっちゃったな!またどこかでお会いしましょう!では!
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多摩美術大学 演劇舞踊デザイン学科 映像美術ゼミ7期 個人卒業制作(井上花音)
短編映画『滲むアイリス』
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【学生クレジット】
天野七星 / 荒木結心 / 安藤友香 / 伊藤遼 / 井上花音 / 井上祥多 / 岩井美空 / 大曽根佑紀 / 片岡わかな / 上島一了 / 金世仁 / 久保田小春 / 佐藤隼 / 佐藤響 / 柴戸暖平 / 白鳥真生 / 杉村洋介 / 鈴木りり子 / 津端翔子 / 西川真黄 / 野村唯人 / 本郷真衣 / 松林京子 / 吉田美織
短編映画『滲むアイリス』Instagram:https://www.instagram.com/blurring_iris
短編映画『滲むアイリス』X(旧Twitter):https://twitter.com/blurring_iris
MOTION GALLERY『【多摩美術大学 卒業制作】自主短編映画を完成させたい!』:https://motion-gallery.net/projects/knn_sotsusei
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