私たちがなぜ、あいちかすがいっこを立ち上げたのか?
vol. 2 2014-02-05 0
突然ですが、昔と今ではどちらが子育てしやすかったと思いますか?
昔だと思いますか?
今だと思いますか?
実は、昔の方が子育てしやすかったのです。
その違いをお話しすると、ポイントは3つあります
1 人間関係のカタチの変化
2 子育てと仕事の関係
3 情報について
が、挙げられます。
まず 1 についてお話しします。
今回の比較は私たちが未就園児だった昭和50年代で団塊の世代と言われる方々の子育て時代と今を比較させていただきます。
皆さんが小学生の時を思い出してください。
小学校で当たり前のようにクラスの子どもたちの名簿をもらっていませんでしたか?
その名簿も平成生まれのお母さん方には「え?信じられない」という回答が当たり前に返ってきて、先日私たちもジェネレーションギャップを感じてしまいました。
それも、すべては「個人情報・守秘義務」ということなのです。
昭和50年代はまだまだ個人情報の規制もゆるかったといえます。
また、昭和50年代は隣近所や身内の人が子育てに関わることが当然のことでしたが、今は個人情報やプライバシーという言葉のために、周囲が子育てに関わりにくい環境へと変化し、さらには、関わりにくい環境から関わらなくても子育てできる環境に変化したのではないでしょうか?
例えば、平成初め辺りによく言われた言葉として「公園デビュー」という言葉がありました。
これはお母さんが自ら脚を運び公園で交流を図るというものでした。
公園デビューの大変さもありましたが、平成7年以降から国が積極的に施策を進めた「少子化対策としての子育て支援対策」のおかけで、児童館や支援センターが増え、ほかのお母さんと繋がろうとする場を自分たちで作る必要がなくなり、逆に言えばほかのお母さん方と繋がろうとする練習をする場所がなくなったともいえます。
そんなつながり(外からの介入)の減少から、
子育てに対する自己責任の部分が増え、
それはお母さんのプレッシャーへと繋がることになったように感じています。
2 続いて仕事についてを女性の社会進出とからめてお伝えします。
バブル崩壊後、そしてリーマンショックなどのいわゆる「不景気」という環境からある意味、「女性が働かざるお得ない」という状況におちいりました
女性の社会進出には。賛否両論です。
男性は子どもが生まれても「男は仕事」という考えがまだまだ定着していますが、
女性の場合はどうでしょうか?
「子育てか仕事」のどちらかを当然のように選択する環境だといえます。
もちろん、子育ては片手間ではできないですし、仕事との両立は簡単なことではありません。
わたしたちも、今回あいちかすがいっこを立ち上げ、その大変さを身に染みて痛感しています。
そんな働く母親たちだからこそ、適切な「子育ての情報」を届ける必要があると私たちは考えています。
それはお母さんのためというよりも、本当は、その子ども達のためなのです。
お母さんの適切な子どもに対する対応が、子どもの成長には欠かせないからです。
3 最後に今回私たちがミエルカ事業申請に直接関係する問題「情報について」です。
先ほどすこしお伝えした、「適切な情報」とはなんでしょう?
たとえば検索サイトで「かすがい 子育て」と入力した際、雑多な情報も含め何万件の検索結果が出てきます。
そんな時、欲しい情報にたどりつくのは非常に困難で、限られた時間内に見つけようと思うと簡単な事ではありません。
「インターネットなんて使わずに、本で調べたり、実母に聞いたりすればいいんだよ」という意見もごもっともだと私たち50年代生まれの母親は感じています。
ですが、平成生まれではあたりまえ、そして、現在30歳前後のお母さんたちは、すでに高校生の時には携帯を持っていた方が多くなっています。
当たり前のようにやっていた情報入手方法が根本から違っているのです。
昔は人とのつながりが当たり前だったため、情報は自然に耳に入るような仕組みになっていました。また、情報が少なくてもそれはそれでよかったのです。
しかし今はつながりが特に少なくなってしまったため、母親は自分で情報を入手しなければならないのです。
では、どこから情報を入手したらよいのでしょうか?
それが今はインターネットです。ここ1~2年で急増したスマホの普及も拍車をかけていて便利な社会になりました。
「真夜中に赤ちゃんが泣き止まない。周囲に聞く人が居ない」という環境でも、「あかちゃん・夜泣き」で検索すれば、何万件という検索結果も出てくるとても便利な社会ではあるのですが、私自身の経験も含め、結局ほしいのは「わたしだけじゃない・うちのこだけじゃない」という共感や安心感、そして「今の私に必要な情報」を母親たちは必要としているだけなのです。
また、特に新米ママにとっては、子どもが夜泣きをしたり、理由もなく赤ちゃんが泣き続けることが不安でも、パソコンや本で時間をかけて調べる余裕すらありません。泣き続ける我が子をみては、自分はダメな母親なのではないか?追いつめてしまうこともあります。
相談をする友達もいなかった8年前の私は、そうでした。
あいちかすがいっこの地域密着情報サイトにおいて、「母親同士のつながり」を提供し、はじめの一歩を踏み出す手助けを行い、また、適切な地域子育て情報を公開することで、ネット上での知らない母親同士のコミュニケーションではなく、核家族化で減りつつある実際に同じ地域で子育てをする母親同士が顔を合わせて、助け合いが出来る!
みんなで子育てをしていく環境を次の時代にも繋げていきたいと考えています。
春日井市は愛知県内において核家族の数がトップクラスです。
それも踏まえ、今後も増加するであろう母親の孤立を少しでもなくすために、私たちは今、動くべきだと考えています。そのためにも皆様のご支援が必要なのです!
まだまだ立ち上がったばかりの私たちですが
あいちかすがいっこの応援を宜しくお願いします。
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