HELLBOT 連載コラム!② ワニ完才編
vol. 6 2024-11-23 0
【HELLBOT 裏話②】
「HELLBOT」制作のお話は早い段階から監督に聞いていました。監督の「HELLBOT」にかける熱意を凄まじく感じていました。
熱意って伝わるものなんですよ。
自分は元々緊張するのですが、この撮影時は、何週間も前から今までに無いぐらいの緊張を感じていました。
監督がこれだけ懸けてる作品で、自分がコケて台無しにするわけにはいかないと。
その時に、監督から「龍が登る前の苦しみだから大丈夫だよ」的な事を言って頂き、緊張感が自信に変わった事を覚えています。
おかげで、撮影中は自分の役割りは果たせたと感じています。今まで自分は自画自賛はした事はないんです。なかなか自画自賛なんて出来ないんですよ!
自分だけでなく、他のキャスト・スタッフ・協力してくれた皆さんの熱意も感じ続けた撮影でしたので、良い作品になるという自信があります。
撮影現場でエキストラのおばちゃんから、頂いたあの梅干しが美味しかったなぁ~!
おばちゃんの為にも「HELLBOT」を完成させないとです!
【文・ワニ完才(俳優) 絵・山本(監督)】
追記
僕がワニちゃんに話した龍の話は、漫画家・山口貴由先生の「蛮勇引力」の単行本に掲載された「龍門」という詩の事だと思います。
(山本)
【龍門】
おだやかな黄河の流れのどこかに
龍門と呼ばれる激流があり
そこをくぐり抜けた鯉だけが
龍になって天空に登ることが出来る
一生に一度、誰もがその渦に出会うものの
避けて通ることも出来る難所、挑む者は万に一匹
俺達は今、龍門の中にいて
骨をもきしませるうねりの中で
龍になる日を想い胸を焦がしている
俺達が敗れるのを、願っている奴に告ぐ
相まみれる日がいつになろうと
おまえにうしろを見せて逃げ隠れする相手では決してない。
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