ベネズエラの田舎町、サンタ・クルス・デ・モーラとのつながり
vol. 8 2015-10-30 0
エル・システマジャパンが始まってまだ半年も経っていない2012年の秋に、「インターンをしたい」と飛び込んできてくれた女性がいました。現在、岩手県大槌町でのプロジェクトで弦楽器指導担当している山本です。山本は、その後、2014年2〜3月に青年海外協力隊の短期派遣として、エル・システマの本場ベネズエラの田舎町、サンタ・クルス・デ・モーラに滞在し、現地の子どもたちにバイオリン講師として指導する経験も積みました。
こちらのJICAさんが制作したベネズエラ派遣の活動紹介動画には、山本、そして、フェロー(楽器指導ボランティア)としてエル・システマジャパンを支えてくれている桜井さんのその熱い指導の成果が報告されています。
映像では、山本が現地でホームステイした時の写真が出てくるのですが、その家の娘さん(アレクサンドラさん)が、実は、今回のテレサ・カレーニョ・ユース・オーケストラ(TCYO)のビオラ奏者として日本にやって来ます。
ベネズエラのエル・システマは、国内に約300あるオケに、約50万人が参加している程の大規模な仕組みです。そのトップオケであるTCYOに参加できることは、ベネズエラ中の子どもたちにとって大変な名誉であり、それぞれの郷土の誇りでもあります。
今回のTCYOツアーでサンタ・クルス・デ・モーラ出身なのは、アレキサンドラさんただ一人。以前、洪水の被害を受けながらも復興した地球の裏側にあるその町から、彼女が相馬にやって来て、相馬の子どもたちと交流して、一緒に演奏をするのです。
山本は、「ベネズエラでは政情不安や経済的な事情から、個人の力で海外に出ることもとても難しいです。町を発つ朝、お別れを言った時には『もう2度と会えないかもしれない』という思いも頭をよぎりました。そんな中、ベネズエラから日本にやって来られるのはまさにエル・システマの力、奇跡だと思います!再会を楽しみにしています!!」と心を躍らせていました。
クラウドキャンペーンも、いよいよ、残り3日となりました。皆さまからのご支援により、達成率93%までになりました。ありがとうございます。
目標まであと13万5千円。ぜひ周りの方へ、私たちの取り組みを伝えていただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。