ハル役の佐藤みゆきさんから応援メッセージが届きました!
vol. 27 2018-09-26 0
========================================================================
「すごい、本当のヒーローみたい…」
2月、極寒の白河。倉庫内での撮影の合間、和知さんは無言で腕を組んで真っ直ぐ前を見据え、微動だにせず立っていた。そのカラダからは静かに湯気が立っていた。
ダルライザーを演じる和知さんは、この映画の主人公を演じる俳優であり、アクションなどをこなす〝中の人〟でもあり、この映画のプロデューサーでもある。
そもそもこの世にご当地ヒーローとしてダルライザーを産み出したのは和知さんご本人であり、ダルライザーとしてヒーローショーに立ち続け、全国にファンを増やしてきたのも彼だ。つまりダルライザー本人が映画を撮ることを決め、その実現のために、全て自分で動いて働きかけ、この撮影にいたっている。
この映画はただのアクション映画ではない。観ていただければわかると思う。
ダルライザーというヒーローを生み出し、何かにぶつかるたびに何度でも起き上がる、和知さんの人生そのものを映した作品なのだ。静かに燃える青い炎みたいにむちゃくちゃあつくて、むちゃくちゃかっこいい男の人生の物語なのだ!
湯気が沸き立つ和知さんにそっと近寄って話を聞いてみると、その湯気は前のシーンとのつながりで、撮影するたびにボディースーツを濡らしていたのが理由らしい。ただでさえ凍てつく寒さの中、和知さんは休憩の間も体温を奪われ続けていた。早朝から休憩もほぼなくセットに繋がれて横たわっていた私はようやく暖をとることを許され、ブーブー言いだす寸前だった。和知さんの姿を見て、そんな自分を恥じた。この人に、どこまでもついていこうと思った瞬間だった。
この日の撮影は深夜3時まで続き、撮影の間の休憩中も私はほとんどの時間セットにつながれたまま、遠くで響くスタッフ陣の談笑に混ざれずちょっとさみしかったけど、それも謎めくハルさんの役作りに必要だった、ということにしておきます。
こんなに素敵なプロジェクトに私を選んでいただいて、本当に嬉しいです。
ダルライザーと和知さんの物語が全国に世界に届いてほしい。きっと勇気をもらえます。
たくさんの方に見ていただくチャンスを、どうかこの映画にください。
あなたのお力添えを、よろしくお願いいたします。
========================================================================
佐藤みゆき
福島県出身。映画やテレビドラマ、CMなど幅広く活躍。2017年には初主演映画「真白の恋」にて数々の映画賞を受賞。
現在、福島ドキュメンタリー映画「1/10 Fukushimaをきいてみる」が各地で上映中。
佐藤みゆきさんの情報はブログ(https://kicchomoon.exblog.jp)でご確認ください!