うしとらブルワリー見学レポート
vol. 14 2021-02-19 0
こんにちは。コミティア実行委員会です。
たくさんのご支援とご声援をありがとうございます。
今回は「オリジナルラベルクラフトビールコース」のリターン品『コミティア2020WHITE』『コミティア2020IPA』の醸造をお願いした「うしとらブルワリー」さんの見学レポートをお届けします。
2021年1月、いよいよ醸造が完了するというご連絡を受け、代表・中村と共にごく少数のスタッフで栃木県下野市にある醸造所に伺いました。
ビール用の大きなタンクが13本も並ぶ工場の中では『コミティア2020WHITE』の缶詰作業の真っ最中。缶詰専用の機械で次々とビールが詰められていく普段見慣れない光景はとても面白く、眺めていて飽きることはありませんでした。
こちらの缶詰用の機械はTwin Monkeysというアメリカ製のもの。昨年10月頃に導入したばかりというこのマシンは1時間に約1000缶のペースで詰められるそうです。これで1139人の支援者に届ける6834缶をひたすら詰めていきます。
自動的に缶を詰めてくれるとは言え、空き缶や蓋の補充は手動、出来上がったものを冷蔵庫に運んだり、たまに作業中に缶が凹んでしまったものを取り除いたりと忙しそうです。お話では最低3人、できれば4人でやると安定して作業が出来るんだとか。
ビールの小売用の容器と言えば、瓶と缶の2種。缶はボトルよりも軽くて壊れにくく、輸送コストが抑えられるのが利点。導入コストが高いことを考えると瓶の方が小ロットから作れるため手軽だそうですが、クラフトビールの世界ではメリットが大きい缶が主流になりつつあるそうです。
お値段は不明ですが、決して安くはなさそうな缶詰マシン。うしとらさんは新型コロナウイルス対策の助成金で購入に踏み切ることが出来たとのこと。
昨年から続くコロナウイルスの影響で、クラフトビール業界も大きな打撃を受けています。
うしとらさんは伺った醸造所の他、都内にビアバー3店舗を直営。2020年4月からの緊急事態宣言中は売上がほぼゼロになり、工場での醸造も止めざるを得ませんでした。
取引先のビアバーは休業が増え、日本各地で開催予定だったクラフトビールのイベントも軒並み中止。樽での販売が絶望的になってしまった結果、ビールを一本一本ほぼ手作業で瓶詰し、通販することでしか販路がない厳しい状況が続きました。
今回のコミティアのクラウドファンディングのビール企画の話を持ち込んだのは、緊急事態宣言が明けた後も売上は芳しくない状況が続き、新たな販路を確保するために缶詰の機械の導入を検討していた中でした。
コミティア事務所の近くにあり、常連になっているスタッフもいる池袋のビアバー「ビーボ!」さんの仲介でご相談をしたところ、コミティアをご存知なかったにも関わらず二つ返事で快諾。クラフトビールのブルワリー(醸造所)の中でも名が通っていたので、その気軽さに驚きました。
ブルワリーの責任者で、とても気さくな人柄が印象深い寺崎晶王さんは、この企画を受けてくれた過程を「面白いと思ったら、ウチはどんなお話でもノリで受けますよ」と語ってくれました。「本気でふざけるブルワリー」をモットーに2014年からビールの醸造を続けています。
直営店の「ビアバーうしとら」は醸造を始める前2006年からスタートして今年で15周年。もうひとりの共同経営者である、吉田伸右さんと始めたそうですが、丑(うし)年と寅(とら)年の男二人の会社ということで「うしとら」という名前にしたそうです。
ブルワリーとしての大きな特徴の一つは「定番のビール」を持たないこと。
週一というハイペースで新作がリリースされるため、「ビアバーうしとら」では新しいビールが次々に入荷し、いつ行っても違う味が楽しめます。これまで作ったビールはなんと500種以上!
また、ビールにいつもユニークでインパクトのある名前つけることが多いのも特徴の一つでしょう。例を挙げると…
『三十苦』『北の国から ~マルメロのビールなわけで~』『白い変人』『下弦の伍肆弐』『大人の缶ビール」『Hoppy 牛 Year! Pale Ale』『ダブルソフトIPA』『かぼすじゃないよ!へべすだよ!エール』『苦み走った切れ者』『冷やし中華はじめません。』『農夫の中食 ~ファーマーズブランチ~』『飲みたりんネクタリン』『お会計お願いします』『裏モノIPA』
…などなど。
メニューを見た時に「なんだこの名前!? どんな味か気になるから飲んでみようかな…」という気持ちになること請け合いです。
そのネーミングの意図の一つは、クラフトビールには格好良い名前が多いので、目立つことが出来るというもの。確かに、うしとらの名前を憶えて貰えるきっかけにもなりそうです。
もちろんただのギャグではなく、それぞれビールの特徴やリリース時の状況を反映した絶妙なネーミングです。今年1月に出した『がんばる人のダブルIPA(インディア・ペール・エール)』は「医療従事者の方々にエールを送りたい」というメッセージに「エール(ビール)」がかかっています。
名付けも担当している寺崎さんは「飽きっぽくて天の邪鬼。人と同じことがしたくないんですよ。『変わってる』は褒め言葉だと思ってます」と笑顔で語ってくれました。
寺崎さんの案内で缶詰の様子だけじゃなく、工場全体も案内していただきました。
マンガが棚に沢山ささっていたり生活感と部室感あふれる事務所で出迎えてくれたのは、マスコット的存在の猫・ドラミちゃん。物怖じしない性格で、初めて遭遇するコミティアのスタッフにもすぐに懐いていました。
そんな感じで和やかに見学が終わりました。
うしとらの皆様、本当にありがとうございました!
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うしとらブルワリー
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限定醸造していただいたビール2種は、COMITIAとうしとらブルワリーさんを結びつけて下さった、池袋東口にあるビール専門店「vivo! BEER+DINING BAR」さんにて【2/20(土)15時】から期間限定で飲むことが出来ます。※缶ビールの販売はありません
COMITIAオリジナルビール1杯(サイズ不問/売切御免)につき、内藤泰弘さん描き下しラベルイラストのコースター2種の内1枚をプレゼント!
詳細はこちらのアップデート記事をご覧ください。
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