出演者投稿リレー第一弾・主役 中野真那さん(劇団四季出身・ミュージカル俳優)
vol. 14 2016-06-02 0
【 心魂の天使・中野真那さん 6/25・心魂初完全新作ミュージカル《 扉 》にかける想い 】
今の気持ちをひとことにすれば「ああ、遂に、私たちの受け取ってきた沢山の幸せや愛の姿を、本当に!!みーんなで!!共有出来る瞬間が訪れたんだ」というもの。
公演でお話する際には何度が口にしているように思いますが…
私は初めて病院でのデリバリーパフォーマンス(以下デリパフォ)に参加した時、本当に緊張していました。
「どうしたら楽しい時間を過ごして貰えるか!?」
「どんな風に接したらいいのか!?」
「何かを与える事が出来るのか?」
「私自身が何をどんな風に感じるのか!?」
恐怖のようなものすらありました。
しかし不安や恐怖の全ては、音楽が奏でられショーがスタートした瞬間にどこかへ飛んで行ってしまったのです。とても嬉しい驚きでした。そしてもう二度と、そんな不安は戻ってはきませんでした。
ある方はニンマリ笑って見つめてくれて、ある方は肩を抱いてくれました。またある方はフィナーレと共に私の手をぎゅっと握りしめて離さず、大きな涙をこぼし始めました。そして一緒に泣きました。
ある時は私の仰いだ手の先を見つめて何かを発見して微笑んでくれました。ある時は手でふわっとかけてあげた空気のヴェールの中で、気持ち良さそうに目を閉じてくれました。目の奥をジッと見つめて今の気持ちを共有してくれたりもしました。
ただただ、肌と肌とが触れ合った時の温かさをジッと感じ合うこともありました。
どこへ出かけて行っても出逢うのは、美しい瞳と純粋さを持った方たち。身体を動かすことが難しくても言葉を発することが難しくても、心がどこまでも自由な方たちでした。私の中の不自由なものたちは、そうしたひとつひとつの出逢いを通して魔法をかけるように解き放たれつつあります。
これまでデリパフォに参加する度に、沢山のことを受け取り教わってきました。
そして、この"大切な事たち"を独り占めしてはいけない!!私はそれらをまた多くの方達にも伝えていきたい!!と強く願うようになりました。
つかっちさんが描いてくれた今回の物語には、その"大切な事たち"がぎゅっと込められていました。
ユーモアに溢れた様々な表現のカタチで彩られていて、とっても素敵な世界です。
私自身の体験がそうだったように…誰の心にもスッと何かが舞い降りる、そんな作品に完成されてゆくのだと思います。
皆さんと一緒に、そんな魔法のような旅に出かけてゆく日を楽しみにしています!!
お逢い出来ることを楽しみにしています!!
公演詳細はこちら↓