地元の中学生達と水出しまち歩きをしました
vol. 29 2017-09-17 0
9月13日、郡上八幡西中学校の総合学習の一環で、学生達と一緒に
「水出しまち歩き」をしてきました。
郡上市が進める「Good郡上プロジェクト」にて
地元の中学生たちが、郡上の地域資源の魅力をさらに発信するためには?
と、「歴史・文化」「自然」「商工業」などのテーマ別にグループに分かれて
郡上八幡にフィールドワークに来たのを受け入れたかたちです。
郡上八幡の水文化を継承するNPO水の学校の猪股くんから
「郡上の水を活用する例として、水出しプロジェクトはわかりやすいから」
と声をかけてもらい、これから郡上の未来を担う中学生に郡上の水の魅力を
再認識してもらうのは大事と思い、引き受けさせてもらいました。
中学生はコーヒーをそんなに飲まないだろうから、今回は郡上の水利用がわかりやすい場所を
まわりながら、適当な2箇所でコーヒーを仕込むことにしました。
郡上の水の歴史を猪股くんからレクチャーを受けて、まずは一つ、水舟で水出しコーヒーを仕込みます。
八幡観光の人気スポット、やなかの小道。
今でも12軒の人たちが利用しているポンプ井戸。
ツインになっていて、片方はもう使われていない。昔はもっと多くの世帯の「蛇口」だったのだろう。
「セギ板」と言われる水路をせき止める板。
この板を差し込み、水カサを増やして、洗い物をしやすくする水利用の工夫。
郡上名物のひとつ、藍染屋さんの前にも水路があり、染物を水にさらしやすいように蓋が開けられている。
洗濯機が普及する以前は、水路が洗濯場でもあったことがわかる共同の洗い場の名簿掲示板。
自分もまだまだ郡上の水利用の歴史を勉強中なので、猪股くんの実地レクチャーはとても勉強になりました。まさに知れば知るほど興味深いってヤツです。
「不老長寿の天然湧水」の文字が!!
“最近の水汲みお気に入りスポット”でもある尾崎に行き、ポンプ井戸でもうひとつの水出しコーヒーを仕込んでもらいました。郡上育ちでもポンプ井戸で水を汲んだ経験がない子もいました。
今でも水路で靴を洗っているのがわかります。
水路の水は玄関前の植木の水やりに最適でしょう。
と、10回ぐらいは水出しまち歩きをしている自分ですが、毎回新しい発見があります。
この後の「Good郡上プロジェクト」での学生達の発表も楽しみです。
皆さまも郡上の水利用の歴史を追体験しに来てくださいね。