【進捗状況・その3】
vol. 44 2020-05-25 0
皆様、こんにちは。
またも随分ご無沙汰してしまっている監督の佐藤です。
前回メールをお送りしたのは3月31日、コロナ騒ぎが本格化した頃でした。
そして今、今日にも「非常事態宣言」が解除されようとしています。
皆さん、長い自粛生活(といえばなんか違う気もする)に飽き飽きではないでしょうか。「自粛」といえば聞こえもいいが、実際には日々の暮らしのやりくり、収入減に困っている方も多いのではないかと思います。そういう私ももちろん例外ではありません。
しかし私自身は自粛期間も普段とあまり変わらぬ生活を送っていました。すなわち、早朝から夕方まで編集やグレーディングや整音やいろんな書類つくりに専念し、週に1度くらいは関係者と会って打ち合わせし、軽く呑んで帰ってくる。
で、肝心の映画は10日ほど前にようやく【完成】となりました。
完成尺は1時間48分。
前回「仮完成」としてから6人ほどの知り合いに観てもらい、時には辛辣な意見も聞いてそれなりに直し、尺も縮めました。
まえに出演者試写で観てもらったものより、きっと良くなってると思います。
いわゆる【障害者映画/福祉映画】にはしたくない、というコンセプトに沿いながら当事者にも響くものになったかと思います。
皆さんにどう観ていただけるのか、とても楽しみです。
さて、映画が完成して次なるステップのアウトプット(配給)ですが、少し具体的に進みつつあります。
大学時代の友人がやっている配給会社に委託することになりました。彼は昔から相当なシネフィルで映画には非常に厳しいのですが、「ラプソディ」を観てとても気に入ってくれ、一肌脱いでくれることになったのです。
先日も今後の配給戦略やターゲット館、メインビジュアルのイメージなど打ち合わせました。
皆さんご存知のように映画業界も閉鎖が続いています。特にこの作品を流通させるミニシアターは館の存続が危ぶまれるような状況で、今後もどうなるかわかりません。業界ではネット配信による公開も模索されていますが、二人で一致したのは「それでも、時間がかかっても、映画館で公開しよう」ということです。
この作品を毎年秋に開催される「東京国際映画祭」のスプラッシュ部門に出品することも検討しています。
改めて現在の進行状況をご報告します。
◯来月早々に「文化庁向け内覧試写会」をやります。クラウドファンディングにご支援いただいた方には、後日(2〜3ヶ月後くらいでしょうか)に2〜3回開催予定の「マスコミ試写会」にご招待しますので、しばらくお待ち下さい。
◯完パケとなったマスター素材を劇場にかけるためのDCPフォーマットに変換する作業をプロに依頼して進行中です。
◯文化庁の助成が内定して可能になった、「バリアフリー版(日本語字幕・音声ガイド付き)」の制作を専門のスタッフに依頼して進めてもらっています。
◯劇中の音楽著作権費をJASRACに申請しました。
◯この映画に関わってくれたスタッフ、出演者の一部の方々に、お礼をお支払いしました。(些少ですが)
以上のことは、皆さんのご寄付があって可能となったことです。
改めて、心より皆さんに感謝する次第です。
また新たな動きが出てきたらお知らせします。
少しずつですが、確実に前に進んでいます!