応援コメント #1 The Drawbars<本館BGMと上映前ジングル制作>
vol. 2 2024-12-16 0
今井さんとは、息子さんのピアノのレッスン時にお会いする、「生徒さんのお父様」と「ピアノの先生」という間柄でした。
ある時レッスン終わりに「映画館を作ろうと思うんです」とお話があり、当初はご自宅に大きなシアタールームでも作るという事なのかなぁと想像していました(笑)
ところがよくよくお話を聞いてみると、とっても素敵な計画だと知り、まさかまさかのミニシアターのBGMと上映前のジングルを担当させていただくというお話に。
バンドのライブにも度々足を運んでいただき、その中からOttOのイメージに合う曲をBGMに選んでいただきました。
ジングルはさいたま市にゆかりがある作曲家、故・武井洋子氏の曲をオルガンソロで、OttOをイメージして編曲・演奏させていただきました。
最初はどの様な映画館ができるか想像できなかったのですが、話が進んでいくうちに夢が詰まった計画に参加できるんだという喜びに満ち溢れています。
地域の皆様に愛される映画館、カフェ、シェアハウスが暖かい場所になってくれる事間違いなしだと思います。
ライブもできる様に建設をされているとお話を聞いておりますので、我々「The Drawbars」もOttOで演奏できる日を楽しみにしております。
今までのさいたま市、大宮をリスペクトしつつ、新しいものづくりを考えられている、可能性は無限なOttOに胸が高まるばかりです。
The Drawbars
斎藤真実
The Drawbars
斎藤真実(オルガン)、斎藤尚久(サックス)、山地厚臣(ドラム)のメンバーで、埼玉県を中心に活動する。メンバーのオリジナル曲を中心に演奏し、ジャズ、フュージョンにバックボーンを持つ。
息子のピアノの斎藤先生がハモンドオルガンを弾くと知ったのはちょうどこの計画を考え始めた頃です。
しかもご主人はサックスプレーヤーで、ドラムが加わった3ピースのJAZZバンドでライブ活動もしているという。
そして同時期に「世界一と言われた映画館」というドキュメンタリーを観ました。
かつて山形県酒田市にあった「グリーンハウス」という映画館は、淀川長治さんが世界一の映画館と呼んだそうです。
入り口を入るとコーヒーの香り、バーテンダーのいる喫茶スペース、ステージにはいつも生花が飾られ、桟敷の様な席は学生が安く映画を観ることが出来る。
上映開始ベルの代わりにJAZZのスタンダード、「ムーンライト・セレナーデ」が流れると明かりが落ちて映画が始まる。
この映画館は1976年の酒田大火災の火元となって焼失しました。
日常とは違う時間と空間への導入に音楽を、というのはとても良いなぁと思い、実はそれから数年の間、映画館を作ろうと思っている事をそれとなく斎藤先生に話し、何度かライブを観に行く中で音楽をお願い出来ないかとずっと考えていたのでした。
そして計画が着工を迎え具体化する中で、温めていたアイデアをバンドの皆さんに話してみたところ、OttOのコンセプトをとても気に入って頂き、この計画のピースの一つとして参加したいと快諾頂きました。
世田谷区のスタジオ、パストラルサウンドでOttOのシアターで使う音楽のレコーディング。
録音は朝9時から夜10時近くまで。
基本は一発録りで修正と重ね録りで音を厚くして行く流れです。
僕としては、思っていた事が徐々に形になる過程を目撃して感激でした。
サウンドエンジニアの湊さんは映画音楽の仕事もされている方で、OttOの完成を楽しみにしていますとの事。
そして、できれば音源の最終調整は劇場にこちらの機材を持ち込んでやらせて頂きたいですと言って下さいました。
映画音楽の仕事は映像やセリフなどが静音される前に分業で行うので、最終的に出来上がったものは自分が思っていたイメージとは違った仕上がりになる事が多いのだそうです。
「僕のわがままなんですが劇場空間で仕上げるのか一番なんですよ。」
との事。
バンドの皆さんもそれはぜひ参加したいと言っていました。
こうやって関わって頂いた方々に色々な思いを託して頂けるのは本当に嬉しいです。
湊さんはアイデアとして、「映画などの音響調整スタジオはなかなか良いところが無く、小さいスタジオで録音や調整をやっている場合が多いので、ジブリが録音を自分のシアタースタジオでやっている様にOttOの劇場を借りる事が出来るとしたら、使いたいと思う人は結構いるんじゃないかな、何かが生まれる場所となったら凄くいいですね。」
との事でした。
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