なりきりフェスティバルに向けて|vol.1 ヤマムライッキ
vol. 1 2026-10-03 0
こんにちは。
耐熱原人バァサスのヤマムラです。
「なりきりフェスティバル」のクラウドファンディングが始まってから数日が経ちました。改めて、応援してくださっている皆様、本当にありがとうございます。まだまだ開催までの時間も含めて、一緒に盛り上げていけたらと思っています。
今回は、なぜ僕が「なりきりフェスティバル」をやろうと思ったのか、これまでの活動も含めて書いてみようと思います。拙い文章ですが、お付き合いください。
風呂上がり
話は幼少期まで遡ります。
僕は奈良県で、姉2人の末っ子長男として育ちました。いわゆる普通で最高な家庭です。父は模型や工作が好きな趣味人で、ハサミの使い方を教わったのも4歳くらいだったんじゃないかなと思います。僕も昔から何かを作るのが大好きでした。
そんな父が風呂場でよく話してくれたのが、少年時代に見ていたテレビ番組の思い出です。おそらく僕が見たいと言ったことをきっかけに、父が毎週DVDを買ってきて、一緒に見るようになりました。そこで出会ったウルトラQ、ウルトラマン、ウルトラセブンの衝撃。僕は怪獣や宇宙人が大好きになりました。
そして物心がつき始めた頃、テレビでは平成仮面ライダーが始まりました。日曜の朝は父と2人でテレビにかじりついて、僕は変身することに憧れました。
姉たちと
内容は難しくてちゃんとは分かっていなかったけれど、楽しくて、怖くて、カッコいい。そして登場する着ぐるみやアイテムを見るたびに、なんとも言えない気持ちになりました。
どんな触り心地なんだろう。
どれくらい重いんだろう。
どんな匂いがするんだろう。
特撮は、存在しない力や素材や生物を、どれだけ「本当にある」ように見せるかという表現です。子どもの僕は、身の回りにはないその「本当にある」にずっと脳を刺激されていたんだと思います。
普通なら玩具を買ってもらって少し満足するのかもしれません。でも、うちにはそういった玩具がありませんでした。すぐに自分で紙で作って、それを褒められてきたので、ねだるより「作らなければ」と思っていました。かわいいですよね。
たぶん、これが僕が今まで特撮に心を奪われ続けている原因です。
ときわ平のコエ・カタチ展
図工が一番好きで、勉強はだいぶ苦手だった僕は、美術高校へ進み、そこから広島市立大学で彫刻を学びました。大学では同級生と「クサムラマッドラット」というアートコレクティブを結成し、卒業後は一緒に関東へ。マッドラットなんだしマッドシティ(松戸市)に住みたいよね、なんて話から本当に松戸に来ました。
そこから数年、展示をしたり、バンドをしたり、M-1の予選に出たり。20代の僕は、わけも分からずとにかく色々やっていました。
やがてメンバーそれぞれが別の道へ進み、その頃に出会ったのがイソくんでした。趣味の話で盛り上がり、「自分たちが何かやるなら、やっぱり特撮なんだ」と耐熱原人を結成しました。
そこに、広島時代から知り合いだった先輩彫刻家でオタク友達のテッシンも加わり、3人で子どもたちと工作でヒーローを作るワークショップを始めました。後の「工作戦士ナリキリマンワークショップ」です。
工作もヒーローも好きでしたが、そこで初めて、僕は子どもと遊ぶことも好きなんだと気づきました。
工作戦士ナリキリマンワークショップ
そして、この3人なら戦隊ヒーローになれるんじゃないかと自然に話が進み、「むかし戦隊カンブリオン」が誕生しました。
素顔を隠して自分じゃないキャラクターとして人前に立つ。
それは、これまでやってきたどの活動とも全然違う感覚でした。
なりきるうちに、自分じゃないキャラクターに支配されていくような感じもある。でも、そのキャラクターを作ったのは自分で、そのキャラクターのイメージも自分の中にある。
とにかく楽しい。
自分で作った存在を、本当にこの世界に登場させていく活動が始まりました。
各地でショーをして、触れ合って、次はもっとこうしたいと思って、またその姿で世界に出ていく。この「なりきり」のプロセスは、毎回発見があって、とても刺激的なものでした。
むかし戦隊カンブリオンのアノマロレッド
同時に、ワークショップで参加者が作るキャラクターたちにも、もっとその先があってほしいと思うようになりました。
ワークショップは一日限りのことも多く、工作しているとあっという間に時間が過ぎます。考える、作る、着る、まではできても、「そのキャラクターがどんな存在なのか」をみんなに見せるところまでいけないことが多かったのです。
そのキャラクターの性格や必殺技、弱点も口癖も、もっと知りたい。
そして、その姿で世界と触れ合ってみてほしい。
そのイメージが膨らみ、みんなの頭の中にいる誰も知らない存在たちが一堂に集まったら、絶対に楽しい、そう思うようになりました。
ヤマレッド対ハチジュウマン
子どもも大人も楽しめて、誰かの創作意欲を刺激する。
僕が子どもの頃に感じていた、特撮の「本当にある」という感覚を、自分たちの手で体感できるイベントを作りたい。
そんな想いを、なりきりフェスティバルに詰め込みます。
次回は、そんななりきりフェスティバルで実際にやりたいこと、見てみたい景色について、もう少し詳しく書いてみようと思います。
それではまた!!
