あと2日、締め切り前最後の記事?反省しまくる監督
vol. 16 2015-07-20 0
いよいよ最後2日間になりました。みなさまよければ、シェア・拡散お願いします!
明日がロケのため更新できず、おそらく締め切り前最後の記事になろうかと思います。「メイキングオブ96分間atクラウドファンディング」みたいな。
まぁ、このクラウドファンディング中に色々ありまして、もう全然書けないようなことばっかりで、いい経験をさせていただきました。前半のこのアップデート更新がない日には「何かあったか」それを「解決するために何かやっているか」でした。
それでも、キャスト・スタッフのみなさまのシェア、そして何よりもご支援いただいたコレクターのみなさまのおかげで今現在で44500円と「やる意味がなかった」とは言えないくらいの金額に引き上げていただきました。なかには、このプロジェクトには関わっていないにも関わらず断続的にシェア、ツイッター投稿等にご協力いただいた方もおりまして、感謝の念に堪えません。
ここでは、まだ終わってないですが(終わってから面白い記事あげてもしょうがないので)、自戒と反省を込めて、そしてまた忘備録として書かせていただきます。
(これからクラウドファンディングをはじめる方、参考にしてください)
まず、企画について。
もちろん社会的メッセージのあるものの方がいいに違いない、共感もできる、というのはわかっておりました。さらにDVD映画とはいえ何十本も撮っている監督が、まぁ、流れとしては同じ延長線上でつくっている映画となりますから、そこで何が変わるんだ、というマップを明確に引けなかったのがまずかったと思います。
パロディ映画というのは、ともすればバラエティの1コーナーのようなイメージがあり、そのへんに対抗したいという気概はいつももってつくり続けております。しかしながら、全編アドリブとか、自由とか、そういう手法は、お客さまにとってはそんなに興味のないことなんではなかろうかと、最近考えております。要は面白ければいいのです。
僕のまわりには、キャストさんがたくさんいるので、アドリブ演技というのは、ある意味では実力を試されるから面白がってくれます。今回「96分間」はそういう意味では、みんなのアドリブの完成度、リアクション度が高すぎて、むしろシナリオがあるみたいに見えてしまいます。そのパーフェクト感は、本作の凄さとは自負しますが、お客さまはもっと多様なはずで、もう少しその辺を意識しなければなぁ、と思いました。
日程や先行投資について。
主に僕のスケジュール的事情ですが、20日間という日程は少ないですね。リリースギリギリにしたために、写真素材などが多く使えるのはメリットですが、もう予算なくても完成できるでしょ、って感じは拭いきれませんでしたし、クレジットタイトルにのせる等の特典が用意できないのが痛かったです。
アップデートで報告した通り、ある程度この予算をあてにして、制作を押し進めてはおりましたし、様子を見ながら、編集段階でライブラリー素材などを購入しましたが、これがどう作品のクォリティを上げるのかはわかりにくかったようです。ぶっちゃけ、先行投資しちゃいけないですね。資金があるならこのシーンをやる、この映画を撮るという感覚でないと。ファンディングに実現できるかのサスペンスが生まれません。
クラウドファンディングが多過ぎる。
僕がはじめてクラウドファンディングで舞台をやったのが2年前でした。その頃から比べて数が多くなってしまいました。競争率ももちろん上がります。そうすると、一般のお客さまにとって「そんなのあったらめっちゃみたい」というのがやはり原点だなと感じます。
これは、作り手にとっても原点だということがわかりました。ただ、DVD映画の市場というのは、実はそんなに社会的な意義のある映画、地味な映画は受け入れられません。低予算だと、それとは無縁か、テーマは少し端において、セクシーやバイオレンスなどと結びつけて、見たい映画にしていくわけですが、クラウドファンディングの共感性とはたぶん逆方向なんです。
この中で、自分の立場として、どういう作品が求められているのか、つくるべきかを考えなければならないと思っております。また人生の目標ができてしまった。がんばります!
(とはいいつつ、まだ2日間、ご支援お待ちしております!よろしくお願いします!)