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リトアニアの美術館で友禅染めの個展開催をクラウドファンディングで実現!
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友禅染めによる、現代の人の暮らしを記録する作品を制作。 市井の人々が働き、学び、遊ぶ姿を伝統技法で染め描くことで、伝統と現代の共存を目指しています。
2025年7月に開催するリトアニアでの個展の期間中に現地でスケッチ取材を行い、リトアニアの風景と滞在中のエピソード、そして新作シリーズ「リトアニア模様」を収録したリトアニア滞在記をお届けします。
友禅染め作家の長友由紀です。
友禅染めは、米粉由来の糊(のり)を絹生地の上に絞り出し、手描きで模様を表す伝統技法です。
個展やアートフェアを中心に発表を続け、2020年にはVictoria and Albert Museumにて開催された展覧会「KIMONO –Kyoto to Catwalk-」に「東京ひいながた」10点(下写真)が収蔵・展示されました。
中学生の頃に見たジブリ映画「耳をすませば」に登場するバイオリン職人を目指す青年に憧れ、職人になりたいと思うようになりました。
高校では柳宗悦の民芸運動に感銘を受け、東京藝術大学工芸科に入学しました。
工芸科に在籍し、幅広く技法を学ぶ中で、自由に模様を描くことができ、色彩も扱える染織専攻を選びました。
卒業制作「Universe after the Bigbang」絹に友禅染め
大学院進学後にスコットランドのグラスゴー美術大学に交換留学をし、その際に日本の染色技法の独自性に気がつきました。
そこで、日本にしかない友禅染めの技法を専門とすることに決めました。
幅6m超の大学院修了制作「海底奇譚」絹に友禅染め
大学院を修了後、金沢卯辰山工芸工房という工芸の研修施設に2年間在籍し、石川県の伝統工芸品である加賀友禅の職人さんに教えを乞いつつ、技術を磨きました。
工房を出た後は、地元横浜の自宅で染め作業ができるように整備し、その後4年間は中小企業に事務職として勤めながら、休日に制作をしていました。
東海道の旧宿場町を描いた作品(photo:いしかわみちこ)
私の作品は主に風景をモチーフにしているため、これまでにも旅先でスケッチ取材をしてきました。
2022年からは3年をかけて歌川広重の東海道五十三次の旧宿場町のうち52箇所を訪ね、現代版の東海道五十三次を制作しました。
東海道五十三次のスケッチ取材中
2023年に会社を退職後は、東京・等々力にあるギャラリー「spaceS」でアルバイトをしながら、自宅で制作しています。
そのギャラリー「spaceS」のオーナー・安藤寿美子さんが、リトアニアとの文化交流を20年以上続けていたことから、私はリトアニアに興味を持ちました。
安藤さんのご紹介で、来日した何人かのリトアニア人アーティストと交流することがあり、だんだんリトアニアに親しみを感じるようになりました。
そのような中、2024年10月にギャラリー「spaceS」で個展を行いました。
2024年10月 ギャラリー「spaceS」での個展風景
(左から)安藤さん、駐日リトアニア大使館公使のアスタさん、私、駐日リトアニア大使館文化担当官のガビヤさん
個展に来ていただいた駐日リトアニア大使館・文化担当官のガビヤさんに、リトアニアで個展ができないか相談したことがきっかけになり、半年後に会場が決まりました。
会場は、リトアニア中部のケダイナイという街にあるヤニナ・モンクテ・マークス美術館のギャラリー。会期は7月4日から7月26日の約1ヶ月間です。
ヤニナ・モンクテ・マークス美術館。写真は美術館HPより。
バルト海に面したリトアニアは、面積は北海道の8割くらいの小さな国です。食料自給率が100%を超え、産業ではレーザーやフィンテックなどIT分野でも最先端を歩んでいます。
リトアニアイラストマップ ©︎Yuki Nagatomo
また、エネルギー政策では、2009年に原子力発電所を廃炉、再生可能エネルギーに注力しています。
それまでエネルギー資源の70%を占めていた隣国ロシアからの輸入は、ウクライナ侵攻直後にゼロになりました。
ですが、エネルギーの独立を目指してきた政策が功を奏し、電力不足はほとんど起きていないそうです。
ロシアからの侵攻の危機という懸念を持つリトアニアと、周辺国との関係に緊張を抱える日本の現状を考えても、国を超えた文化交流というソフトパワーの意味は増しています。
文化交流の一歩として、このプロジェクトを通して皆さんにリトアニアに親しみを持っていただければと思っています。
個展会場のイメージ
個展のメインとなる作品は、着物作品の「生々流転」です。
世界で紛争が続き、自分が無力だと感じる中で、武器になるような強い作品を作らなければ、という思いで制作し、完成まで半年をかけました。
「生々流転」はガンダーラ仏像をモチーフにしています。
ガンダーラ仏像は、ギリシャ、シリア、ペルシャ、インドの様々な美術様式を取り入れているとされ、そのエキゾチックな姿は多文化の気配を感じます。
「生々流転」2025 絹に友禅染め(photo:いしかわみちこ)
個展ではオープニングイベントとクロージングイベントを行います。
両イベントでは、友禅染めの工程で最も特徴的な "糊おき" を体験してもらうワークショップを行います。
糊おき体験ワークショップの風景
オープニングイベント後には、首都ビリニュスへ移動し、ガラスアーティストのダリアさんのご自宅に1週間滞在させていただきます。
ガラスアーティストのダリアさんと私
ダリアさんは、今回の個展会場を探す上でも多大なサポートをしてくださいました。
首都ビリニュスでは、世界遺産にも登録されている旧市街などの風景をスケッチ取材します。
2015年にイタリアで記したスケッチ
また、今回のリトアニア滞在に合わせて、リトアニア西部にあるPamario Gallery主催のアーティストインレジデンスの2週間プログラムに申請をしています。
Pamario Gallery(画像はPamario Gallery HPより)
こちらの申請が通った場合は、2週間の期間中、周辺の砂洲の風景や港町でのスケッチ取材をして、地元住民の方を対象にしたワークショップを行います。
ワークショップでは、地元の方々から「最近笑ったこと」のエピソードをいただき、それを元に私が四コマ漫画を描きます。
※下画像はイメージです。実際のワークショップで描く四コマ漫画とは異なります。
四コマ漫画「おぎジイ」 ©︎Yuki Nagatomo
四コマ漫画は、友禅染め作品とは別にわたしが描いているものの一つです。
2019年には思いがけず初期の乳がんが見つかり、その治療体験を記した四コマ漫画「乳がんちゃん」を描きました。
文章や作品とは違う、より親しみやすく読んでいただく手法として四コマ漫画を用いています。
四コマ漫画「乳がんちゃん」 ©︎Yuki Nagatomo
四コマ漫画は、イラストと短い言葉のみで構成されているため、幅広い世代に手軽に届けられる手法です。
リトアニアで出会った人々とのエピソードも、四コマ漫画にして滞在記に収録し、皆さんにお届けします。
参考:2020年制作「横濱模様」
帰国後は、リトアニアでのスケッチ取材を元にした新作シリーズ「リトアニア模様」を6点制作します。
「リトアニア模様」は、今年12月9日〜12月14日に日本橋のギャラリー、アートモールで開催する個展で展示予定です。
また、6点すべての写真をリトアニア滞在記に掲載いたします。
さらに、「リトアニア模様」のインクジェットプリントによるファブリックパネルを作成し、リターンとしてご用意します。
個展会場の使用に費用は発生しませんが、渡航費、作品輸送費、現地取材中の滞在費、糊おきワークショップ材料費等が必要です。
そのうち、渡航費、作品輸送費及び、現地取材中の滞在費の約1/3は助成金を申請中ですが、倍率が高く、審査に通過しない可能性もあります。
また、審査結果の通知は5月末頃の予定です。
そのため、もし助成金に不採用になってからクラウドファンディングを行うと、準備期間が足りなくなってしまいます。
そうした理由から、助成金の審査結果を待たずにクラウドファンディングを行うに至りました。
なお、今回の個展は公的な美術館で開催されるため、個展会場にて作品販売は行うことは出来ません。
費用の多くを占める現地取材中の滞在費を少しでも節約するため、1週間はアーティストのダリアさんのご自宅に滞在させていただきます。
2週間無料で滞在できるpamario galleryのアーティストインレジデンスに申し込んでいますが、不採用の場合はあらためて宿泊先を手配します。
皆さまにリトアニアの風景と滞在エピソードを伝えるため、リトアニア滞在記を制作します。
画像はイメージです。表紙および中身は変更になります。A4サイズ約40ページを予定
滞在記に掲載する内容は下記のとおりです。
1.現地でのスケッチ
2.滞在エピソードの四コマ漫画
3.帰国後に制作する新作シリーズ「リトアニア模様」6点の写真
4.すごろく風イラスト「わたしがリトアニアに行くまで」(下記画像参照)
5.オリジナルのリトアニアイラストマップ
なお、リトアニア滞在記は今年12月9日〜12月14日に日本橋のギャラリー、アートモールで開催する個展で販売予定です。
「わたしがリトアニアに行くまで」 ©︎Yuki Nagatomo
今年6月に静岡県三島のギャラリー「エクリュの森」で開催する個展に合わせて制作中の、ポストカード16枚を収録したポストカードブック。
切り外してポストカードとして使えることはもちろん、そのままで本のようにもご覧いただけます。
「エクリュの森」で販売されるポストカードブックとは別に、今回のクラウドファンディングだけのために特別表紙バージョンで作成いたします。(ポストカード16枚の中身は同じです)
2022年から 3 年をかけ、東海道五十三次の旧 宿場町を巡った「東海道ひいながた」の中から10 点と、着物作品「生々流転」、そして「深海生物標本」から 4 点を加えたポストカードブック です。(発行者:田村燿子 エクリュの森出版)
F3号パネルサイズ(273mm×220mm)の大きさで、綿のキャンバス地にインクジェットプリントで印刷予定です。(生地の種類は変更になる可能性があります)
こちらのファブリックパネルは、本プロジェクトのみで手に入る限定品です。
リトアニア滞在中のスケッチブックの原本を1冊進呈します。
リトアニア滞在記には、帰国後に制作する新作シリーズ「リトアニア模様」6点の写真を掲載するため、作品の制作期間と滞在記の編集期間が必要になります。
滞在記の完成は11月を予定しています。
そのため、滞在記以外のほかのリターン(お礼のメールを除く)も滞在記と合わせて11月下旬に発送いたします。
お待たせしてしまい申し訳ありませんが、ご了承くださいますようお願い申し上げます。
2025年
5月下旬 プロジェクトスタート
6月 個展作品発送
7月1日 出国
7月2日 リトアニア到着・個展搬入作業(〜3日)
7月4日 リトアニア個展スタート
7月5日 個展オープニングイベント(糊おきワークショップ開催)
7月6日 リトアニア首都・ビリニュスへ
ガラスアーティスト・ダリアさんのご自宅に1週間滞在しスケッチ取材
7月11日 リトアニア西部のパランガにあるpamario galleryの2週間のアーティストインレジデンスプログラムに申請中(採用されれば、地元住民との四コマ漫画作成ワークショップを開催)
7月26日 個展クロージングイベント(糊おきワークショップ開催)
7月27日 個展搬出作業・作品発送
7月28日 出国
7月29日 帰国
8月 新作シリーズ「リトアニア模様」6点の制作開始
9月末日 新作シリーズ「リトアニア模様」6点完成予定
10月 リトアニア滞在記の編集作業・プリントファブリックパネル作成
11月下旬 リトアニア滞在記およびその他リターンの発送作業
12月9日 日本橋のギャラリー、アートモールの個展にて「リトアニア模様」6点を展示(〜12月14日まで)
このプロジェクトは、プロダクションファンディング方式(All-in方式)で、最低限の実施費用を目標金額としています。
個展開催は決定していますので、目標金額未達成の場合も不足する資金は自費で補填して個展を行い、滞在記そのほかのリターンを履行します。
少しでも費用を抑えるために、リトアニア滞在記のデザインは自ら行う予定ですが、ご支援金額が目標を大きく超えた場合は、より魅力的な滞在記となるよう、デザイナーさんに外注することも検討します。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
社会的な使命感を同機にした行動は挫折しやすいけれど、関心・興味が伴うとその行動は持続しやすいのだそうです。
だからこそ、国際交流において友情がその第一歩になるのだと思います。
遠く離れた国であっても、友人がいれば想像力が働きます。
私がリトアニアで見た風景や体験したエピソードを滞在記でお届けし、「リトアニア模様」を制作することで、皆さんにもリトアニアに対して友情を感じてもらえたらと思っています。
しかし、このような文化交流は、経済活動とは異なり利益や結果が計りにくいため、支援に繋がりにくい側面があります。
その一方で、利益とは直結しない場面に生まれた交流は、純粋な友情であることが多いと思います。
私がリトアニアに関心を持ったのは、アルバイト先のオーナー・安藤寿美子さんから文化交流のバトンを受け取ったからです。
今回、滞在記、そして「リトアニア模様」シリーズの作品を皆さんにお届けすることで、文化交流のバトンをさらに繋いでいけたらと思います。
長友由紀 ホームページ https://www.yukinagatomo.com/
長友由紀 instagramアカウント https://www.instagram.com/yukinagatomo/
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