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NEWS - 2019.06.18

プロジェクト『PUP Scan』に関するお詫びと今後の対応について

<7月1日更新>平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

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このたびは、プロジェクト『フランス発、世界最速ポケットサイズのスマートハンディスキャナー【PUP Scan】 by 7Next』につきまして、プロジェクト終了から1年以上経過した時点で製品が完成していない状況となり、コレクター(参加者)様には大変なご迷惑をお掛けしていることを心よりお詫び申し上げます。

■プロジェクト『PUP Scan』の経緯について

・2017年8月~

『PUP Scan』のプロジェクトオーナーである7Next社(フランス)のマーケティング・広報担当者からMOTIONGALLERYへのプロジェクトお申込みをいただきました。

既に、アメリカの「indiegogo」、フランスの「KissKissBankBank」など海外のクラウドファンディングで大きな支持を集めて成功させていた案件であり、日本においても、多数のメディアにも取り上げられていました。

自社開発のスタートアップとして新しい商品開発にチャレンジしているだけでなく、日本でも自社商品を広めたいというプロジェクトへの熱意がありクラウドファンディングに適していると当社では判断しました。結果として、計二回のクラウドファンディングは大きな応援を集めました。

・2018年3月~

募集時から7Next社より「リターンの履行予定スケジュールから遅れる可能性がある」旨が告知されておりましたが、2018年3月に「技術的な問題と遅延についてのご報告」という文書にて、完成が遅れる旨が公表されました。その後、納期の遅延と完成にむけた進捗が複数回にわたって報告され、ソフトウェア開発及びパリでの人材確保の問題が要因として挙げられていました。

当然ながら、当社からも7Next社に対してリターンの履行義務及びコレクター様への説明責任がある旨、及び返金希望者対しての返金の要請を再三にわたって行い、早急な対応を求めました。
7Next社より希望者への返金が実施されました。

コレクターの皆様へ新たなお知らせ(5月)
https://motion-gallery.net/projects/pupscan/updates/19274

コレクターの皆様へ新たなお知らせ(6月)
https://motion-gallery.net/projects/pupscan/updates/19820

コレクターの皆様へ新たなお知らせ(7月)
https://motion-gallery.net/projects/pupscan/updates/20095

・2018年8月~

商品が完成となり、先行して生産された120台がアメリカで実施されたクラウドファンディング(indiegogo)の参加者に出荷されることが報告されました。

更に、当プロジェクトのコレクター様にも商品が12月に出荷される予定であることが発表されました。

コレクターの皆様へ新たなお知らせ(8月)
https://motion-gallery.net/projects/pupscan/updates/20329

9月のアップデート【生産スケジュールに関して】
https://motion-gallery.net/projects/pupscan/updates/20887

・2018年11月~

再度のスケジュール延期が発表されたため、それまでの状況やコレクター様からのご意見も鑑みて当社から情報公開や返金希望者対しての返金に関する要請を7Next社へお伝えし、更なる対応を求めました。7Next社は希望者への返金実施や、オンラインミーティングでの状況説明を実施。

その後、本年1月にはB2Bマーケットへの注力に関する発表がされています。同社は最終的にこのような状況に至った要因として人材獲得の状況悪化などを要因とした開発費用の枯渇を挙げています。

11月のアップデート “ライブトーク開催のお知らせ"
https://motion-gallery.net/projects/pupscan/updates/21942https://www.youtube.com/watch?v=eOAgVWYa_og

私たちは、B2Bマーケットを見つける努力を続けています。
https://motion-gallery.net/projects/pupscan/updates/22471

・2019年6月~

度重なるスケジュール延期を受け、当社からは、これまで7Next社が行って来た活動の透明化及び挑戦してきた結果の状況を、より一層細かく公開し説明責任を果たす必要を伝えました。7Next社は6月15日に、コレクター(参加者)様に向けて、メールにてこれまでの貸借対照表の公開を行いました。併せて、今後のプロジェクト継続に向けた7Next社が考える新しい提案が行われました。
(*提案内容に関しまして、当社は一切関わっておりません)

・2019年6月27日 (*6月27日追記)

前回の7Next社からの提案内容となっていた、7Next社に応援された金額を株式に転換して会社を存続させるアンケートの結果が発表されました。その結果、事業存続を望む投票が18.8%に留まった事なども踏まえて事業継続を断念する旨が、残念ながら告知されました。

当社からは、これまでも再三再四に渡りまして、当然ながら起案者が負っている説明責任を履行の重要性と併せまして

・財務状況の公開
・プロジェクトの経緯や困難さの理由や背景についての、詳細でわかりやすい説明

を求めてまいりましたが、2019年6月27日に7Next社から送付されましたメールにて詳しい事情や背景が説明されました。また、より細かい財務状況の公開として、

・2017年(https://drive.google.com/file/d/1LqTiO77PWTQk4mMiHTWzDF16h_tAtwM2/view

・2018年(https://drive.google.com/file/d/1Lq-ppDG4xGMePX8e4SUQfB9Cn3AnFTy9/view

と2年に渡っての会社の会計数値と貸借対照表が公開されました。
コレクター(参加者)様に7Next社からお送りされているメールを是非ご確認ください。

■今後の対応について

<7月1日更新>

ご参加頂きましたプロジェクト『フランス発、世界最速ポケットサイズのスマートハンディスキャナー【PUP Scan】 by 7Next』(以下「本プロジェクト」といいます)につきまして、プロジェクトの起案者であり責任主体である7Next社からチャレンジが失敗に終わってしまった事と事業継続を断念した旨の発表がなされた事、非常に遺憾に感じております。我々としても、本件が皆様にご失望を与えてしまうプロジェクトとなってしまいました事に関しては、誠に残念に思っております。

本プロジェクトの経緯としましては、これまでのアップデート記事やオンラインQ&Aで 7Next社が発表しておりました通り、クラウドファンディングを行うにあたり発表していた製品の完成までには漕ぎ着けたものの、経済環境の変化やそれに伴う人件費の高騰、及び資金調達の不調などにより、7Next社が経営難に陥ってしまった事が今回の背景となっているとの報告がなされております。クラウドファンディングのトラブルとして稀に挙げられる

「起案者が最初からプロジェクトを履行するつもりがなく持ち逃げをした」
「言っているだけで、何も制作していなかった」
「ファンディング終了した直後から連絡がつかなくなった」

という様な、詐欺の可能性が高いプロジェクトとは一線を画する状況で御座いました。
本プロジェクトの経緯については、下記にまとめさせて頂いておりますので、ご一読いただけますと幸いです。https://motion-gallery.net/blog/pupscan

当社は、チャレンジングな新しくイノベーティブなアイデアを実現しようとしているプレゼンター様と、それを応援し一緒に社会を築くコレクター様とをマッチングするプラットフォームとして、コレクター様の成功体験を第一に考えてきました。本件におきましても、事態の好転に向けて、7Next社に対して、コレクター様から頂いたお問い合わせへの早急な返信を促し、また事実を適宜早急にそして正直に公開するよう要請し、返金希望者には7Next社からの返金を促すなど様々な努力をしてまいりました。7Next社もそれを受け、アップデート記事や、ライブ配信でのオンラインQ&Aの開催、返金対応などを実施し、7Next社としても彼らのアイデアの具現化に向けて、様々な努力を重ね説明を行い、また今回の事業継続断念に際した説明責任として、これまでの財務状況や経緯なども公開してきました。しかしながらプロジェクトの責任者でありプレゼンターである7Next社が事業継続を断念した事で、本件における当社の対応もこのご連絡を持ちまして終了となります。

ご存知のとおり、クラウドファンディングは、ECサイトとは異なり、新しい挑戦を応援する文化であり、プロジェクトの完成保証をする仕組みではありません。また、我々はあくまでプラットフォームであり、プレゼンターが提示・推進するプロジェクトに対しては、責任を負っておりません。したがって、本件におきましても、当社が責任を負うことはできません。こうした内容につきましては、利用規約や決済画面にも明記させて頂くことにより、コレクターの方にもご理解の上でクラウドファンディングにご参加頂いております。

今後、より一層クラウドファンディングという文化を根付かせていく為にも、今後2つの対応策を検討させていただいております。

一つ目はクラウドファンディングが内包しているリスク項目について、決済ページにおけるご説明(https://motion-gallery.net/trust)などを通じて、より一層の認知を広げることです。クラウドファンディングのビジョンと存在意義、責任、そして仕組み上のリスクに関して、ご利用前に同意頂いております利用規約や、今後より一層の周知徹底を図って参りたいと考えております。

二つ目が「クラウドファンディング保険」の導入の検討です。
未来が読めないチャレンジをサポートするのがクラウドファンディングである以上、残念な体験をされてしまう方もいらっしゃるかもしれません。その様な体験を一定の基準で防ぐ事ができる様にする保険へ加入するべきかを検討します。

この度は、我々としても誠に残念ではございますが、本プロジェクトはこれをもちまして終了となります。

MOTIONGALLERYは2011年にドイツの現代アーティスト・ヨーゼフ・ボイスの提唱した社会彫刻の概念の実現を理念にスタートし、それ以来「一人一人の意志が集まった力で、これまでにない新しい価値を社会に生み出す。それによって社会をより創造的で豊かにする」という成功体験を生み出す場所であり続ける為に、多くの素晴らしいプロジェクトとともに歩んで参りました。今後は、本件のようなトラブルの発生を防ぐために再発防止策を実施し、創業理念を大切にしながらも、安定したサービスをご提供させていただけるよう取り組んで参ります。

今後、本件の様な事例を減らし、より一層の成功体験をお届けできる様に、善処していく所存でございます。ご理解の程、何卒よろしくお願いします。

MOTIONGALLERY事務局


この記事を書いた人

MotionGallery編集部

MotionGallery編集部です。

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