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TIPS - 2019.09.11

「購入型」クラウドファンディングとは? - 熱狂と文化を生み出す力

「クラウドファンディング」と一口に言っても、その種類は多岐にわたります。中でも、弊社が取り扱う「購入型」クラウドファンディングは、ただの資金調達という側面にとどまらず、「熱狂」や「文化」を生み出す力を持っています。

 「クラウドファンディング」と一口に言っても、その種類は多岐にわたります。中でも、弊社が取り扱う「購入型」クラウドファンディングは、ただの資金調達という側面にとどまらず、「熱狂」や「文化」を生み出す力を持っています。

クラウドファンディング市場の全体像

 クラウドファンディングには大きく分けて4つの種類があります。

  • 1.融資型
    • 希望融資先が同じである他の資産家と資金を出し合い、大口化してコレクターに融資する仕組み。いわゆる「ソーシャルレンディング」としても知られています。
  • 2.株式型
    • 主に非上場企業株の株式に投資することが可能な種別。上限は50万円。
  • 3.ファンド型
    • プラットフォームが、特定の事業に対して個人投資家から出資者を募る仕組み。出資者は、売上等の成果や、出資額に応じた金銭的なリターンを受け取る事ができます。
  • 4.寄付型
    • クラウドファンディングの仕組みを利用した寄付。認定NPO法人や自治体など、公益的な活動を行う団体に対する出資となります。
  • 5.購入型
    • コレクターが商品の開発などに必要な資金を提供する代わりに、出来上がった商品等をリターンとして受け取れるという仕組み。一般的に「クラウドファンディング」と言ったらこちらの種別を想像される方が多いかと存じます。

 新規プロジェクト支援額をみると、融資型が約1,534億円(構成比90.2%)、株式型約9億円(同0.5%)、ファンド型約50億円(同3.0%)、寄付型約7億円(同0.4%)、そして購入型が約100億円(構成比5.9%)と、市場の中では融資型の支援額が圧倒的に多いです。(※2017年度実績 矢野経済研究所調べ)

 しかしながら、市場における参加者が多く、誰もが身近なものとして感じられるのは、「購入型」なのです。

購入型の仕組み

 購入型クラウドファンディングには「All or Nothing型」「All In型」という2種類の仕組みがあります。

 「All or Nothing型」は、目標金額を達成できなかった場合はプロジェクトをスタートさせる権利・義務共に消失する仕組みです。店舗やブランドの立ち上げ、プロダクトの開発など目標金額を達成しない限り実行できないタイプのプロジェクト、あるいはまだアイデア段階・活動の本格化を控えているプロジェクトなどに適した方式で、本当に求められているコンセプトを持っているプロジェクトが、よりブラッシュアップされた形で実現に動き出す事が出来ます。

 一方「All In型」は、目標金額達成の如何にかかわらずファンディングが実行される仕組みで、プレゼンターは一定額のプロジェクト資金を獲得することができると共に、コレクターはリターンを受け取る事が出来ます。プレゼンターは掲載時にプロジェクトの実施を確約する必要があります。こちらは、実行段階に進んでいるプロジェクトや、過去に実施実績が有るプロジェクトなどに適した方式です。

 実際にプロジェクトの起案を行う際には、プロジェクトがどちらの仕組みに適しているかをきちんと判断することが大切です。

購入型クラウドファンディングは熱狂と「文化」を生み出す

 「購入型」クラウドファンディングのポイントは、ただの一資金調達スキームに留まらないことです。一般的な資金調達スキームにおいては、企画段階における、金融機関等の“美人投票的判断”がその活動の命運を決めているため、「チャレンジに対する応援」という要素は減り、生活者の声も遠くなってしまいます。

 しかしながら、購入型クラウドファンディングでは、生活者が直接プロジェクトに参加し、活動の核となる「お金」「意見」をプレゼンターと共有・可視化する事で、有機的で創造的な環境が形成されます。

 「共感」を媒介にして、プレゼンターは資金を、コレクターは満足感を得られるというWIN-WINの関係を生み出せることが、購入型クラウドファンディングの最大のメリットです。実際の弊社事例をご紹介いたします。

事例:

  • 1.京都・出町柳エリアの商店街に新しいカルチャー発信地を。映画×本屋×カフェの融合ビル「出町座」(達成金額9,413,645円)

    小学校施設を利用し、京都に根付いていた立誠シネマ。2017年、小学校施設の運営方針変更により立ち退きの必要が発生しました。市民に愛された映画館であった立誠シネマは、出町柳に新たな場所を求め、映画館・本屋・カフェの複合施設として再スタートする運びとなりました。
     「映画文化の場を存続させる」という公正・公明で持続的なミッションがある事で、クラウドファンディングにより多くの支援者が動き、1,000万円近くの資金が集まりました。
     結果、『出町座』は、市民や映画ファン、本のファンの憩いの場だけでなく、全国から多くの人が訪れる場になり、出町柳の商圏に新たな「文化」が加わりました。                                                                          
  • 2.濱口竜介 3年ぶりの長編劇映画『ハッピーアワー』への制作支援をお願いします!(達成金額4,652,000円)

     2018年『寝ても覚めても』がカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、一躍日本映画界を代表する監督となった濱口竜介監督の名を、初めて世界に轟かせた傑作です。 本作はいわゆる「素人」を対象としたワークショップの延長線上で撮られた映画であり、出演者は大多数が素人、撮影は土日のみの8か月間という、日本の映画製作システムではまず資金調達が困難であり、実現難易度が非常に高い映画でしたが、MOTION GALLERYでのファンディングの結果、目標額の300万円を大幅に上回る465万円が集まりました。
     映画は三大映画祭(カンヌ、ヴェネツィア、ベルリン)に次ぐ映画祭であるロカルノ国際映画祭に正式出品され、なんと「素人」であった4人の主演女優に最優秀女優賞が送られました。

 このように、購入型クラウドファンディングには熱狂や文化を形成する力があります。特定の企業や個人だけではなく、多くの人々を巻き込み、ある種のダイナミズムを生み出すことのできる購入型クラウドファンディングはとても有意義で、また楽しいものであります。実施をご検討中の方は、ぜひご相談ください!

参考:http://yano.co.jp/press-release/show/press_id/2036


この記事を書いた人

MotionGallery編集部

MotionGallery編集部です。

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