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TIPS - 2019.12.09

【超簡単】クラウドファンディングの成功例と、押さえたい4つのポイント

クラウドファンディングは成功する場合もあれば、失敗に終わってしまうケースもあります。本記事では、過去の有名な事例を参照しながら、特に個人の起案者がクラウドファンディングを成功させるための「4つのポイント」についてご説明いたします!

『この世界の片隅に』などのクラウドファンディングの成功から学ぶポイント:「プロジェクト開始前にファンがいること」

 数あるプロジェクトの中でも、プロジェクト開始前にファンがいる作品は非常に強く、1,000万円以上の大型調達に結実するパターンが散見されます。最も顕著なのは、『この世界の片隅に』プロジェクトでしょう。3,900万円超を集め、興行収入は27億円に到達と、クラウドファンディング史に残るプロジェクトになりました。他にも、著名な芸能人であるキングコング西野さんの「えんとつの街のプペル展」プロジェクトが4,600万円超を調達したことは、メディアにおいても大きく取り上げられました。

 弊社事例ですと、「『フィッシュマンズ』vo.佐藤伸治の急逝から20年、あの孤高のバンドの映画化を実現したい!!」がフィッシュマンズ好きの中で大きな話題を呼び、1,800万円を記録したことが記憶に新しいです。

『フィッシュマンズ』
vo.佐藤伸治の急逝から20年、あの孤高のバンドの映画化を実現したい!!

「HUIS」などのクラウドファンディングの成功から学ぶポイント:「斬新であること」

 「既存ファン層」と言っても、なかなか個人レベルでそのようなプロジェクトを立ち上げるのは難しいでしょう。既存ファン層がいなくても、斬新なアイデアや、社会を変革しうるアイデアはSNSを中心にバズを呼び、資金調達をしやすい傾向にあります。

 特に、プロダクトに関してはこの傾向が顕著で、ソニー社が開発した、電子ペーパーの画面を搭載し、家中の家電のリモコンを1台に集約できる学習型リモコン「HUIS」は、500万円の目標額を開始後25時間で達成しました。また海外事例になりますが、2015年にはスマートウォッチの先駆けである「Pebble Watch」が1,000万ドル(約10億円)の資金調達に成功し、クラウドファンディングという新たな資金調達スキームを世に知らしめました。

 弊社事例ですと、35度以上のお酒を入れると、すぐに官能検査最高指数の体験を再現し、もっとも気持ち良さを感じれる気体酒を作る製品「AIRCPHOLIC」はそのユニークさが受け、目標額の100万円を大きく上回る1,450万円を集めました。

新感覚のアルコール気化グッズ「AIRCPHOLIC」

 プロダクト以外の例であれば、「シェアビレッジ」プロジェクトが有名です。「村民証を発行する」というユニークなリターンや、田園回帰の潮流にもうまくマッチし、600万円以上の資金を集めました。

『カメラを止めるな!』などのクラウドファンディングの成功から学ぶポイント:「信頼できること」

 例えば自主映画制作など「既存のファン層」もいなければ、「斬新さ」も薄い類いのプロジェクトも多数あります。ここで問われてくるのが、起案者やプロジェクトの信頼性です。通常のビジネスと異なり、クラウドファンディングにおいては「儲かるか儲からないか」という判断軸ではなく、「このプロジェクトにベットしても良い」と思わせるほどの熱意が多くのファウンダーを動かしえます。
 これに付随して、まずは身近な人にプロジェクトを知ってもらい、支援を頂くことが重要です。クラウドファンディングが成功する”黄金パターン”は、開始してから一週間ほどの期間にスタートダッシュを決め、目標金額に対して20%程度の支援を達成することです。
 これを成し遂げるには、最初にあなたの身近な人に愛されることで、あなたのことを知らない人も安心して応援できるような状態にしておくことが肝要です。

 弊社がファンディングを担当し、社会現象にまでなった「カメラを止めるな!」は、監督・俳優・プロデューサーがプロジェクトに全力投球、当時無名だった上田慎一郎監督が顔出しをして熱いメッセージを記載することによって見事目標額を達成、シンデレラストーリーへと結実しました。

上田慎一郎監督による長編映画『カメラを止めるな!』(仮)への製作上映支援プロジェクト!

上記3つに当てはまらないクラウドファンディングの成功から学ぶポイント:「シンプルであること」

 クラウドファンディングにも、いわゆる「ワンマーケット・ワンメッセージ・ワンアウトカム」の原則は通用します。よくある失敗例として「熱意が先行しすぎて、ファンディングページの情報量が多くなり、結果としてファウンダーのファンディング意欲が削がれてしまう」というものがあります。

 プロジェクトに賭ける熱量は保ちながらも、見やすくわかりやすいファンディングページを心がけると良いでしょう。

 クラウドファンディングにおいて、成功への道筋は数ありますが、この4つのポイントは、プロジェクトの成否を大きく左右します。クラウドファンディングをご検討の皆様におかれましては、このポイントを意識しながらプロジェクトを設計すると良いでしょう。

※ラジオ番組を始めました!編集者の武田俊と演劇モデルの長井短が、日本最大級のクラウドファンディングサイト「MOTION GALLERY」のプロジェクトを紹介しながら、アートやカルチャーにまつわる話題を、ゲストとともに掘り下げていく番組です。下記の画像をクリックいただき、是非お聴きくださいませ。


この記事を書いた人

MotionGallery編集部

MotionGallery編集部です。

https://twitter.com/motiongallery/


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