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NEWS - 2017.05.26

アルツハイマーになった母を私は「いい!」と思ったー「毎日がアルツハイマー」popcorn上映会が開催。

アルツハイマーになった自身の母親とその家族を描くドキュメンタリー映画「毎日がアルツハイマー」。「毎アル」の愛称でたくさんの方に親しまれているシリーズの3作目にあたる本作は、Motion Galleryでクラウドファンディングに挑戦中です。 そんなプロジェクトの真っ最中、どこでもストリーミングで映画上映をすることができるサービスpopcornで「毎日がアルツハイマー」の上映会が開かれました。東京の会場では関口祐加監督のトークセッションも。盛りだくさんの内容をお届けします。

会場は日本橋にあるサイボウズ社のコミュニティスペース「サイボウズBar」。
MotionGalleryが新たに手掛ける新サービpopcorn(https://popcorn.theater/)ではインターネット回線と上映設備さえ整っていれば誰でも映画の上映会を開くことができます。

今回は、MotionGalleryとの連動企画として、popcornで上映可能作品となっているシリーズ1作目「毎日がアルツハイマー」の全国一斉上映を行いました。
みんなで全国一斉に過去作を観て、そして各会場をつないで監督のトークショーで作品への理解を深めつつ、クラウドファンディングに取り組んでいる最新作の話もみんなで聞こうという取り組みです。

今回、監督が来場するメイン会場となったのは、サイボウズ社の映画部のメンバーが運営するサイボウズ社のコミュニティスペース「サイボウズBar」。
職場で家族のことを考えるのって、普段はなかなかできないことだと思うんです。でも距離があるからこそ、冷静に見つめることができるはず。働き盛りのみなさんと、少し立ち止まって、
家族との向き合い方を考えてみるような場になる素晴らしい上映になるのではという事で、メイン会場となりました。

サイボウズ社の映画部のメンバーの皆様も「普通であれば監督に会社に来てもらうことなんてできないので」と嬉しそうです。

上映が始まり会場の照明が落とされると、さながら映画館のよう。

YouTubeに投稿された動画が話題を呼んで映画化された本作。日々の積み重ねから監督とお母さん、そしてその周りの環境が少しずつ変化していく様子がユーモアたっぷりに描かれます。時々、監督やお母さんの冗談に笑い声も漏れてくる会場。自分の家族を重ね合わせながら見ている方も居たでしょうか。

上映が終わると明るい声で「こんにちは!」と入ってこられた関口監督。映画の後で熱を帯びた会場に「私、マイクを持って話すの大好きなんですよ!」と明るい声でトークショーが始まりました。

アルツハイマーになってしまった母を、私は「いい!」と思った

「人と違う視点を持っていることは映画監督としてマストなんです」と語り始めた関口監督。そんな彼女ならではの視点から見ると、アルツハイマーになったお母さんはとても魅力的だったそう。

「昔の母はまさに良妻賢母という感じで、まじめで、感情を外に出さず、とてもきっちりした人だったんです。だから、アルツハイマーになったとき、私の妹は「あんなにしっかりとした人が、どうして!?」と戸惑ったけれど、私は感情をあからさまにできるようになった母を「いい!」と思いました。だから母を撮りはじめたんです。」


そうして撮り始めた映像は、YouTubeにアップすると次第に話題になっていきます。

「シドニーで教えていた映画学校の学生から教えてもらい動画を作ってYouTubeにアップしはじめたのが2009年でした。それが10万ビュー、100万ビューとなり、いろんなところから注目されるようになって。その動画から作られたのがこの作品です。」

現在クラウドファンディングで支援を集めている「毎日がアルツハイマー ザ・ファイナル」。これまで、監督自身も驚くような人生のドラマに導かれて撮影してきたのだそう。

「面白いドキュメンタリー映画は、監督の私自身もどこにいっちゃうかわからないような映画だと思っているんです。母はこの映画を撮っている間に4回も意識不明で倒れて、救急搬送されているし、とても健康に見えた私のシドニーの友人で「ザ・ファイナル」に出てくるマーガレットさんはぼうこう癌になってしまった。いつも人生は予測不可能なドラマが起きるものです。でも、そこに食らいについていって扉をあけるんです。今回の映画は、スイスまで行ってしまいましたよ」

映画を生む編集という作業を、ぜひ支援して

 現在、ちょうど撮影が終わり荒編集のまっただなか。クラウドファンディングではその編集費や作品を完成させるための費用などを集めています。

「映画は、編集作業から生まれます。一番大変な作業なのに映画が完成すると一番目立たない。でも、映画業界では一番感謝される仕事です。作品の誕生にご協力いただけたら本当に嬉しいです!」

最新作の特別映像の上映と共に、同時上映された会場から質問も飛び交い、とても楽しく上映会が進みます。

アルツハイマーが母と娘を結び直してくれた

たくさんの支援が集まっているクラウドファンディングの画面に目を細めて嬉しそうに語る関口監督。最後にこんなエピソードを話してくれました。

「母は、アルツハイマーになる前は、私に大学教授になってほしいと思っていました。だから、私が映画監督になった時には、失望したんです。でも、今は私にこう言うんですよ。「天職が見つかってよかったね、本当に羨ましい」って。建前がなくなって、本音を言い合える関係になったんですね。この作品は、そんな母と娘の関係の結び直しになったと思います。」

クラウドファンディングのプロジェクトは、5/31の23:59まで行われています。
https://motion-gallery.net/projects/maiaru_final

popcorn全国一斉上映について

■MotionGallery連動企画!日本全国、みんなで映画を見よう!!
皆さんは、映画制作の裏側を覗いたことがありますか。
作品の仕掛けや文脈はもちろん、作り手がどんな人なのかを知ることで、
映画はもっと身近に、特別になります。
完成した作品を見るだけではわからない、映画づくりのことを知ってほしい。
作り手の想いをきちんと届けたい。
そして、作り手と観客を繋ぐことで、誰もが作品づくりに参加できるような循環を作りたい。
そんな思いから、popcornでは、映画制作を支援するMotionGalleryと連動した、
新しい映画体験を生み出していきます。

●『毎日がアルツハイマー』とは
YouTubeで累計100万アクセスを集めている超人気動画がドキュメンタリー映画として堂々完成!100時間以上にわたり撮影した『毎アル』な母と家族の暮らしは、笑って、怒って、泣いて、そしてまた笑う、まるでコメディのような世界。アルツハイマーの母の<喜怒哀楽>を通して、その内なる世界を描き、家族のあり方、更には、人間の尊厳をユーモアたっぷりに問いかけます。


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この記事を書いた人

MotionGallery編集部

MotionGallery編集部です。

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