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TIPS - 2020.05.06

個人でもできるクラウドファンディング!有名人や企業でなくてもお金が集まる方法って?

「クラウドファンディング」と聞くと、個人の力では難しい、と思う方もいらっしゃいますが、実は個人でも有名人や企業と同程度のお金を集められるのがクラウドファンディングの面白さなのです。目標金額達成までのポイントと、成功例を解説します!

クラウドファンディングの考え方について

 クラウドファンディングの考え方は、実は日本人には馴染み深い物です。1180年、僧の重源は、源平の争乱での焼き討ちで焼失した東大寺と大仏の修復・再建を進言、再建費用を集めるため、全国各地を回り信者や有志から少額ずつの寄付を募りました。その後、彼の実績に倣って寺院や仏像などの新造・修復・再建のため庶民から広く寄付を求める「勧進」という動きが盛んになりました。無事に修繕が終わると、寄付者の名前が寺に記されることもあったと言います。「個人」の想いに共感した「個人」からお金を集めるというクラウドファンディングの思想は、日本でははるか昔から存在するものだったのです。

個人でもできるクラウドファンディングの種類

 クラウドファンディングは、プロジェクトを起案し資金調達する「プレゼンター」、プロジェクトに資金提供する「コレクター」、MOTIONGALLERYのような「プラットフォーム」の三者が関わる事業です。様々な種類がありますが、個人が関わるクラウドファンディングは下記の3種類です。

○非投資型
 - 非投資型には大きく「購入型・寄附型」の2種類があります。

 - 購入型
  - 購入型クラウドファンディングは、コレクターが商品の開発などに必要な資金を提供する代わりに、出来上がった商品等をリターンとして受け取れる、という仕組みです。一般的に「クラウドファンディング」と言えばこちらの種別を想像される方が多いかと存じます。
  - 代表的なプラットフォーム:MOTIONGALLERYの他、CAMPFIRE様・Makuake様など。
 - 寄附型
  - クラウドファンディングの仕組みを利用した寄附です。認定NPO法人や自治体など、公益的な活動を行う団体に対する出資となります。
  - 代表的なプラットフォーム:Ready for Charity様など。


○投資型
 - 融資型 : 希望融資先が同じ他の資産家と資金を出し合い、大口化してコレクターに融資する仕組みです。いわゆる「ソーシャルレンディング」としても知られています。
  - 代表的なプラットフォーム:オーナーズブック様、SBIソーシャルレンディング様など。

なお、どの種別においてもプラットフォームへの手数料(10-20%程度)が控除されます。

購入型クラウドファンディングを個人が成功させるために

 購入型クラウドファンディングは、個人が出来る最も一般的なファンディング形式であります。キングコング西野亮廣さんの「えんとつ町のプペル」プロジェクトが6,000万円以上を集めるなど、確かに有名人はそのネームバリューを活かしてお金を集めやすいですが、そうでない一般の人々が、”共感”の連鎖で資金を集められることが、資金調達スキームとしてのクラウドファンディングの最大の強みでもあり、面白さでもあります。

 逆に、有名だからといって戦略・コミュニケーションの失敗によって支援を集められないケースもあります。世界的に有名なアイスランドの歌手ビョークが海外のクラウドファンディングサービス「Kickstarter」で始めた、音楽アプリ「Biophilia」をを開発するための資金調達キャンペーンは、10日で中止となってしまいました。目的金額37万5000ポンド(約5,000万円)のうち、集まった金額はわずか1万5000ポンド(約200万円でした)。

ビョークのメッセージによれば、Biophiliaを開発するには8人のプログラマーが5ヶ月かけて作業をする必要があることに開始後に気がついたとのことでした。ビョークはキャンペーンの開始を発表してから、SNSでの発信や積極的なPRを行わず、中止の発表もKickstarterのページで発表しただけでした。本来的には、ファンに直接語りかけ参加への理解を深めるためのコミュニケーションをする必要がありましたが、この努力を行わなかったことが、大きな資金調達に繋がらなかった要因となりました。

では、個人がクラウドファンディングで成功するにはどのようにすればよいのでしょうか?

 クラウドファンディングは、通常下記のようなステップで進んでいきます。

※クラウドファンディングの始め方の詳細については、MOTIONGALLERYの別記事で詳しく解説しておりますので、ご参照くださいませ。

https://motion-gallery.net/blog/tips_5

1.戦略立案

 - ターゲット
 - 目標金額
 - リターン

2.チームを作る

 - 役割分担

3.プロジェクトページの作成
 - プロジェクトの登録
 - プロジェクトの審査
 - メイン動画を用意する
 - キービジュアルを用意する
 - 熱意を語る

4.プロジェクト開始!経過報告とお礼を忘れずに

 - コレクターへの感謝
 - リターンの発送

1.戦略立案

 他のあらゆる資金調達スキームと同じく、クラウドファンディングでも「戦略」をきちんと立てることはとても大事です。類似プロジェクトの戦略やリターンをよく研究すること、プロジェクトの目的を明確にして伝えることは必須です。

 クラウドファンディングの肝と言っても過言ではないのが、リターンです。この設計をどうするかによってプロジェクトの成否は大きく変わってきます。具体的には、次項にて成功例を取り上げながら解説していきます。

2.チームを作る

 クラウドファンディングは、お一人で取り組んでいるプロジェクトも多く、MOTIONGALLERYではその様なチャレンジを全力でサポートしています!

 一方で、プロジェクトのビジョンを共有する人がスタート地点で多ければ多いほどは成功の確率は高くなり易いため、プロジェクト開始から支えてくれるチームメンバーを予め見つけておくことも重要です。

プロジェクト開始までに余裕があれば、下記の役割を担う方を見つけましょう。

#リーダー(実行者)

#デザイナー(プロジェクトの魅力を引き出す画像/動画の制作者)

#エヴァンジェリスト(PR担当)

#ポーター(リターン担当)

 「チーム」でクラウドファンディングに取り組むことで、コレクターからの信頼感も得られます。

Photo by Austin Distel on Unsplash

3.プロジェクトページの作成

 戦略・チームが決まったら、プロジェクトページを作成していきます。どんなプロジェクトを行いたいのか、その熱意を伝える文章を作成しましょう。ここで重要になるのが、「キービジュアル」と「メイン動画」です。この2つは、いわばプロジェクトの「顔」になる存在です。特に後者について、写真や文字よりも、動画は伝えられる情報の量が圧倒的に多いです。世界で成功したクラウドファンディングの例をみると、個人でも資金調達に成功している事例の多くは、動画でアピールしているものです。個人でクラウドファンディングを行う際はぜひ取り入れましょう。

4.プロジェクト開始!経過報告とお礼を忘れずに

 プロジェクトが始まったら、こまめにコレクターに対しての経過報告をしましょう。プロジェクトが進んでいることをきちんと示すことで、コレクターたちへの感謝の意を形で示すことが出来る上、コレクターたちのプロジェクトへの愛着を強めることができます。

 また、リターンの発送も忘れてはなりません。リターンにもよりますが、この作業はかなりヘビーなので、担当者を立てることが望ましいです。

個人によるクラウドファンディングのコツと成功例

個人によるクラウドファンディングが成功するためには、下記2点が必要不可欠です。

①プロジェクトの目的が明確であること。「興味」や良い意味での「違和感」を生み出し、拡散してもらうような力を持っていればさらに良い。

②ユニークなリターンがあること

③賛同してくれる人を増やすために、オフラインでの積極的な活動など、丁寧なコミュニケーションを取ること

具体的な成功例を取り上げながら、解説していきます。

1.「ハーブ&ドロシーふたりからの贈りもの」を、世界に先駆けて日本で劇場公開!実現のためのご支援をお願い致します

NYで映像作家としてご活躍される佐々木芽生さんが立ち上げたプロジェクトです。佐々木さん個人が立ち上げたプロジェクトでありながら、1,400万円という当時の国内クラウドファンディングプロジェクトとして最大規模の金額を集めて、クラウドファンディング黎明期を代表する成功例となりました。本プロジェクトは下記3点の理由により成功したと考えられます。

①「日本での劇場公開」を売り出すこと&「1,000万円」という当時は国内最大級のファンディング額を目指していることを明示したこと
②リターンとして、画家・クリストから寄贈されたサイン入りプリントがあったこと
③前作の無料上映会を何度も行ったこと

 このように、「目的の明確さ」「リターンのユニークさ」「ファンを増やすためのオフラインでの活動」という、上に記した、個人のクラウドファンディングにおける「勝ち筋」があったため、無事目標を達成することができました。特に、クラウドファンディング中にも新しいファンを作る活動を積極的に行ったことが達成の決め手となりました。

2. 「消費者」から「文化の創造者」になろう!「パーマカルチャーと平和道場」プロジェクト@千葉県いすみ市

 「パーマカルチャー」とは、自然とつながり自給自足の生活を志す生き方のことです。

耳慣れない言葉かと存じますが、起案者であるソーヤー海さんの独特なアイデアにより660万円を集めました。このプロジェクトも、「ハーブ&ドロシー」と同様の「勝ち筋」があったため成功したと考えられます。

①タイトルが示す通り、「消費者」から「文化の創造者」へ、というパーマカルチャーの精神を明示することでコレクターに興味をもたせたこと
②「二泊三日パーマカルチャー合宿」や「出張ワークショップコース」などのユニークなリターンに支援が集まったこと。
③起案者のソーヤー海さんがパーマカルチャーに関してのトークショーを頻繁に行ったこと

ここで取り上げたプロジェクトは、あくまで一例にすぎません。これまでに記したようなポイントを全て網羅できれば、プロジェクトの成功はぐっと近づくかと存じます。

またここでお話したTIPSは、MOTIONGALLERYを運営してきた10年間で得られたものの一部でしかありません。起案される方にお渡ししているハンドブックでは、事例とともにより詳しくノウハウをご提供していますのでクラウドファンディングを検討されている方は是非ご相談ください!

※The photo on top is by Gaelle Marcel on Unsplash

※ラジオ番組を始めました!編集者の武田俊と演劇モデルの長井短が、日本最大級のクラウドファンディングサイト「MOTION GALLERY」のプロジェクトを紹介しながら、アートやカルチャーにまつわる話題を、ゲストとともに掘り下げていく番組です。下記の画像をクリックいただき、是非お聴きくださいませ。


この記事を書いた人

MotionGallery編集部

MotionGallery編集部です。

https://twitter.com/motiongallery/


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