3.11までの3年間、南三陸の小さな漁村の日常を追ったドキュメンタリー映画『波伝谷(はでんや)に生きる人びと』が、遂に劇場公開!
MotionGalleryのクラウドファンディングでは、劇場公開に向けて76名もの方々から応援頂き、遂に劇場公開が実現となりました。
一人でも多くの人に映画を、そして映画で描かれている震災前の人の営みを伝えたいという監督の思いが遂に形になります!
キャメラが記録し続けたものは...
〜あらすじ〜
海の恵みを受けて生きる南三陸の小さな漁村「波伝谷」。2008年3月から2011年3月11日にかけて、キャメラはこの地に生きる人びとの日常を撮り続けた。
宮城県南三陸町の海沿いに位置する80戸余りの小さな漁村「波伝谷」。
そこには豊かな海と山があり、人びとは牡蠣・ホヤ・ワカメなどの養殖と丘陵地での農業を営み、暮らしていた。
共同の牡蠣剥き場で明け方から作業をする女たち。
収穫まで3年かかるホヤの生育を祈りながら黙々と海辺に通う男たち。
そこには、自然の豊かさと厳しさに寄り添いながら、地域に残る「結い」や「講」といったシステムを悩みつつ継承し、日々の暮らしを懸命に生きる「普通の」人びとがいた。
2008年3月、そんな波伝谷にキャメラを持った一人の若者がやってくる。
はじめ、大学の研究のために波伝谷を訪れた彼は、地域住民総出で行われる獅子舞の行事に心を奪われ、そのエネルギーの源泉に触れようと一人で波伝谷に通い続ける。そのキャメラにおさめた映像を、やがて映画にするために。
それから3年後の、2011年3月11日。
その日彼は、翌日予定されていた地域の会合で映画の試写会の日取りを決めようと、波伝谷に向かった。
監督からのコメント
今回の劇場公開に際して、本作の我妻監督からもメッセージを頂きました!
「いわゆる「震災映画」と捉えられがちな本作ですが、
実際に扱っている内容は現代社会を根本から支える地方の人の営みそのものであり、
東北沿岸部、ひいては日本の農山漁村、コミュニティ全般に共通する普遍的なものです。それは同時に今「被災地」と呼ばれている場所にかつてどんな人の営みがあったのかを、
生き生 きと、雄弁に伝えることができる世界で唯一の作品でもあります。この映画を震災復興に関わる人たちはもちろんのこと、
地方でさまざまな課題を抱えながらも地域に根差して生きている人たち、
そしてこれからの社会を担う若者たちなど一人でも多くの人に観てもらい、
今私たちが生きている時代や身近な人とのつながりについて、
足元から見つめ直す機会にできればと考えております。」
劇場公開情報
『波伝谷に生きる人びと』
ピーストゥリー・プロダクツ製作/我妻和樹監督
2014年/日本/HDカラー/16:9/135分
8月1日(土)より、東京・ポレポレ東中野にてモーニングショー
1日1回 10:10~(最低3週間)
一般料金1,600円/大学・専門・シニア1,300円
高校・中学・障害者1,000円/小学生700円
※ポレポレ東中野ホームページ
http://www.mmjp.or.jp/pole2/
※ポレポレ東中野限定の前売り券(1,300円)はチケットぴあでも扱っております。
http://ticket.pia.jp/pia/event.do?eventCd=1524411
関連イベント情報
なお、公開前の7月24日(金)と25日(土)には、
南三陸と都心を結ぶ「わたす日本橋」にて
映画のショートバージョン上映+監督トークのプレイベントを開催します。
詳しくはこちらをご参照ください。
https://www.facebook.com/events/1749747465252203/