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坂口恭平さんの初期から現在までの作品を収めたパステル画集の出版をクラウドファンディングで実現!

【坂口恭平パステル画の集大成】
800ページの「カタログ・レゾネ」500部限定制作プロジェクト

坂口恭平の初期から現在までのパステル画約800点を収録したカタログ・レゾネ(作品集)を制作するプロジェクトです。最高のクオリティで仕上げたいため、【500部の予約に達した場合のみ】制作します。

FUNDED

このプロジェクトは、目標金額16,555,000円を達成し、2023年5月31日23:59に終了しました。

コレクター
500
現在までに集まった金額
16,659,498
残り日数
0

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このプロジェクトは、目標金額16,555,000円を達成し、2023年5月31日23:59に終了しました。

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PRESENTER
左右社

2005年設立の出版社です。 文芸、人文、アート・デザインなどを中心に出版活動をしています。 坂口恭平パステル画集『Pastel』『Water』も好評発売中。

このプロジェクトについて

坂口恭平の初期から現在までのパステル画約800点を収録したカタログ・レゾネ(作品集)を制作するプロジェクトです。最高のクオリティで仕上げたいため、【500部の予約に達した場合のみ】制作します。

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今回、あえて数をしぼり、限定500部の事前予約を集めて制作することにしました。
歴史に残る一冊をつくるために、印刷、造本のクオリティにこだわることを優先したためです。
限定部数だからこそできる豪華仕様で、著者自身もおどろくような本をつくりたいと思っています。ぜひご賛同をお願いいたします。
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【美術家としての坂口恭平】

坂口恭平とは何者か?
建築家、作家、画家、歌い手、新政府内閣総理大臣など、その肩書きは多岐にわたる。

都市に住まう路上生活者たちの家をフィールドワークした写真集『0円ハウス』の出版を皮切りに活動を開始。
3.11後に故郷熊本で開設した「ゼロセンター」や、自身の電話番号を公開して希死念慮のある人たちの電話を受ける「いのっちの電話」など、ジャンルの枠にとどまらない活動を展開する。

作家としては『幻年時代』(幻冬舎文庫/熊日出版文化賞受賞)、『徘徊タクシー』(三島由紀夫賞候補)などの小説から、
自身の体験をベースに躁鬱病(双極Ⅱ型)との付き合い方を考察した『躁鬱大学』(新潮社)や『自分の薬をつくる』(晶文社)まで、約40冊の書籍を刊行している。

しかし、「美術家」としての坂口恭平の活動は、日本の美術界ではどこにも位置付けられていない。その全貌は捉えられないままである。

そんな坂口をはじめて美術家として受け入れたのは、海外だった。
英訳された『0円ハウス』がパリのポンピドゥセンター、ニューヨークのMoMA、カリフォルニアの現代美術館に置かれることになり、それを目にしたアートスペース「ウエスタンフロント」のメンバーが声をかけてきたのだった。

そして、それをきっかけに2006年。カナダのバンクーバー州立美術館で、初の展覧会にして初の個展を開催することになる。オープニングには、小説家ウィリアム・ギブスン、ダグラス・コープランドも来館するなど、まだ無名だった坂口の個展はこの地で大きな話題を呼んだ。


その後、
2009年 熊本市現代美術館で個展「坂口恭平 熊本0円ハウス展
2012年 ワタリウム美術館での個展「坂口恭平・新政府展
など、日本各地での個展開催、グループ展参加を続けてきた。


パステル画との出会い】

そんななか2020年5月から坂口がはじめたのが、パステル画である。

描かれるのは、身近にある風景、旅先で見た風景。
iPhoneで撮影した風景を、毎日1〜3枚のペースでパステルで描き出していった。

僕は2020年4月25日に畑をはじめた。生まれて初めてのことだ。(…)
(…)あんなに夕日が嫌いだったのに、畑から帰る途中ではいつも美しく見えた。僕は生まれて初めて夕日をしっかりと眺めた。雲と光と風と、その前を鳥が飛んで、畑の横は、坪井川と有明海がぶつかっている。その海の夕方の青黒さ。そこに紫と桃色の夕日が入る。畑を終えたあと、僕には色がもっと鮮明に感じられた。それが嬉しかった。風景に対して、ぐんぐん興味が湧いていることに気付いていた。微細な変化を、自分の体が、皮膚が、網膜が、耳が感じている。あ、僕はこれを描くんだ、とその時思った。畑をはじめて数日後には絵を描きはじめていた。手にした画材はパステルだった。
「畑への道」(坂口恭平『Pastel』)より




画材としてのパステルは、坂口の身体にフィットした。
毎日1〜3枚のペースで、パステル画を描き続けた。

坂口のTwitterに投稿されたパステル画は日増しに反響を呼び、何百、時には何千もの反応が寄せられた。
その反響はとどまるところを知らず、2020年10月には初のパステル画集『Pastel』を刊行。
発売即重版となり1万5000部を記録した。原画付きのスペシャル版は数時間、限定100部で製作した特装版は発売開始1時間で完売となった。

翌年にはパステル画集第2弾『Water』を刊行。
2021年には「ニューヨークタイムズ」にインタビューが掲載される。
“家を建てない建築家”になる道を探して──米紙が総力取材した「坂口恭平の世界」

同年8月には私設美術館「museum」を開館。最新のパステル画や、陶芸作品、坂口がつくった音楽がBGMとして流れる「誰もが訪れられる場所」をはじめる。
一会一期のパステル画 作家・坂口恭平、新たなステージ ツイッターで話題、私設美術館も(毎日新聞)

そしてついに、
2023年2月、熊本市現代美術館での個展「坂口恭平日記」が開催。
これまでに描きためてきたパステル画は、現在ほとんどが売却され個人所有となっているが、
このほとんど(約700点)を集め、これまでにない大規模個展が幕を明けた。

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坂口恭平個展「坂口恭平日記」
2023年2月11日(土・祝)~ 4月16日(日)
場所:熊本市現代美術館
https://www.camk.jp/exhibition/sakaguchikyohei/
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個展には、開幕当初より県内外から来場者がひっきりになしに訪れる。
トークイベントなどはチケット発売数時間で売り切れ。SNSには連日、「坂口恭平日記」を訪れた人たちのツイートがアップされる。地方の展覧会としては異例の話題を呼んでいる。

生活こそすべて。毎日何をしているかだけですもんな、人生は。──坂口恭平日記(坂本顕子/熊本市現代美術館)
創造の営み「日記」に 坂口恭平さん個展、パステル画700点展示 熊本市現代美術館で11日開幕(熊本日日新聞)
日常風景をパステル画に 熊本の作家「坂口恭平日記」展(毎日新聞)


作品集をつくることの意味】

この大規模個展を転機として、美術家としての坂口恭平の仕事を歴史に位置付けることはできないか。百年後、あるいは千年後に坂口の仕事を追うことができる作品集をつくりたい。

そうして始まったのが、この「カタログ・レゾネ(作品集)制作プロジェク」だ。

イメージの源泉は、坂口恭平が個人所有するモネやセザンヌ、デュシャンのカタログ・レゾネ。
坂口が制作の「師匠」としてきた画家たちだ。
彼らの作品はレゾネとして年代ごとにアーカイブされることで、その活動の軌跡をたどる重要な資料として残り続ける。作品のカラー図版が掲載されるのはもちろんのこと、制作年、サイズ、画材などの詳細情報もまとめられている。

レゾネは一つの「作品」でもある。
どのような順番で、どのような大きさで掲載されるのかによって、紙のうえで作品たちが坂口の視点で再編集される。画面上や展覧会とは別の鑑賞体験が生まれるはずだ。


【カタログ・レゾネの詳細】

●コンセプト
十年、百年後にも残るような古びないデザイン、頑丈な造本でお届けします。
PUR製本は現在使用できるなかでも最も耐久性の高い製本の一つ。印刷会社と造本プランを試行錯誤し、800ページの厚さでも壊れにくい設計を実現します。

●収録内容
・初期から現在までのパステル画、約800点を収録。
作品情報坂口恭平年譜も収録。(熊本市現代美術館データを元に編集)
作品情報は、タイトル、サイズ、画材、ツイッター投稿の時間まで記した制作年など詳細まで記入。
・ここでしか読むことのできない著者によるエッセイやインタビューなどの特別コンテンツを順次企画予定。

●書籍仕様
・ページ数:800ページ
・サイズ:A4変形(W230×H300mm)
・仕様:カバー・帯なし、上製PUR製本(箱入り)

●造本イメージ


●中面のイメージ

*写真はイメージです。厚さ、デザイン、造本は変更になる可能性があります。


【制作の内訳について】

・印刷・製本費
できる限り原画の色を再現できるように、美術カタログや写真集を専門に印刷されている「八紘美術」へ依頼します。八紘美術は、これまでのパステル画集『Pastel』『Water』の印刷も担当しており、印刷技術の高さに定評があります。

・装丁・デザイン・DTP費
坂口恭平の盟友である、デザイン会社《STUDIO》の峯崎ノリテルさん・正能幸介さんがデザインを担当します。
《STUDIO》は、雑誌「STUDIO VOICE」「Spectator」や、ファッションカタログ、企業ロゴのデザイン、プロダクトデザインまで幅広く手がけています。坂口恭平パステル画集『Pastel』『Water』のデザインも担当。
ずっと持っていたくなるこだわりの造本、パステルの魅力をダイレクトに伝えるページレイアウトでお届けします。

・構成・編集費
編集は左右社が担当。左右社は以前より美術館カタログ、アート・デザイン書の編集・制作に従事しており、坂口恭平パステル画集『Pastel』『Water』も刊行しています。
掲載作品の全データを巻末に収録するなど、完全保存版にふさわしい構成をつくります。

・送料、梱包費用など
汚れや破損などがないよう、細心の注意を払って梱包・発送します。

・その他
Motion Galleryへの手数料、色校出張費、雑費など。

【スケジュール】

2023年
5/31  受付終了
7月初旬 データ入稿・印刷
8月下旬 予約者への発送

【このプロジェクトについての注意】

・このプロジェクトは「All-or-Nothing」です。もし目標額に到達しなければ、プロジェクト中止、ご支援は全額返金され、この本は作ることができません。
・8月下旬完成予定ですが、編集・デザイン・印刷の進捗によってスケジュールが遅れる可能性がありますことをご了承ください。遅れる場合はお知らせいたします。


■本件に関するお問合せ先
株式会社左右社・編集部(担当:梅原志歩)
info@sayusha.com

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